2008年07月10日

ゴマダラカミキリ

なんとも愛嬌のある虫である。子ども達が戯れて遊ぶには格好の虫である。カブトやクワガタにも匹敵するのではなかろうか。最も大人にとってはやっかいな相手である。特に我々のように果樹栽培を行っている者には、とんでもない害虫なんだ。果樹木に入り込み、中から幹や葉を食害する。結果、枯れ死する樹木が後をたたない。とりわけ柑橘類がお好みのようだ。

             体長は約3センチ、黒い羽に白い斑点が特徴だ。
   

丁度この時期が活動期だ。6月~8月頃に盛んに飛び交い、主に柑橘類の枝や葉を食い荒らす。成虫の生存期間は3ヶ月~4ヶ月くらいと言われるので、この時期に恋をして産卵する。1匹の雌が平均200個ぐらいのタマゴを産み付けるそうだ。この時に狙われやすいのが、柑橘類の根本付近である。

         なんとも愛嬌のあるヤツなんだが、食害さえなければなあ。


無論、人間様も手をこまねいている訳ではない。対策用の薬剤も存在するのだが、なかなか効果的とは言えないようだ。とある果樹農家に教えていただいたのが、厚手のビニールによる被膜である。肥料等が入っていたビニール袋を切り裂き、二重三重にして根本に巻き付けるのだ。下記の画像がそれである。こうすればゴマダラカミキリが産卵できず、結果的に個体数が減っていくとの理屈なのだ。廃物利用なので経費不要の対策法だ。もっとも果樹木は守れても、クヌギやコナラなどでも産卵するので個体数の減少につながるかどうか。

          レモンの木                  ウンシュウミカンの木
 

子どもの頃にはゴマダラカミキリを捕まえてよく遊んだものだ。今の子ども達はどうだろうか。ひょっとしたら存在自体をしらないのかも。個室のなかでゲーム機相手や、日々の予習復習に追われていたら、野山に出ることもないのかもしれないな。考えようによってはとても恵まれた存在なのだが、反面、一番不幸せな存在かもしれない。





 



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