大人の火遊び
大人の火遊びと書き出すと、妄想力逞しき御仁がおられて、つい別な方向を連想される向きが無しやにも思うが、文字通りの火遊びである。最近はやりのと言えば失礼に当たるかも知れないが、例の薪ストーブやキャンプファイアイーなどに憧れる大きな子どもの火遊びである。薪が燃える炎に魅せられて、大金を投じ薪ストーブの購入を図る方々は多い。小生の場合は設備投資は必要なく、材料さえあれば即時に始めてしまう。今回は先般伐倒したミカンの樹が対象で、梅の剪定枝などもついでの素材とする。2週間ほど乾燥させてと思案していたが、火遊びの魔力には勝てなかった。
狼煙が上がりました。火遊びの開始です。よい子は真似しないように。
乾燥が充分ではなく、燃えにくいようですね。
乾燥が充分でないので燃えるかなと案じたが、火力の前には少々の生木でも立派な素材となってしまう。私宅から持ち込んだ不要なペーパーと乾燥した枯れ草があれば、瞬時の間に炎は燃えさかる。さすがに薪ではないので、ある種の感動をもたらすような炎とはなりにくいが火遊びには充分だ。ただ少々熱すぎる。お彼岸とはいえ日差しはきつく、そこに燃え上がる炎の熱気が伝わるのだから、汗だくになってしまう。
ようやく火力が全体に回ってきたようです。いい色になってきました。
底に敷いたミカンの伐倒木に炎が移ってきました。これで安定です。
谷間の農園は畑であり果樹園でもある。従って大きな樹木は得難く、火遊びはもっぱら剪定枝や枯れ木の処理がメインとなる。クヌギやコナラなどを玉切りした素材でのんびりと火遊びしたいのだが、近隣では入手が困難だ。雑木林が近場にあればと願うが、あいにくの条件で、他人様の山林はあっても切らせてはいただけない。自分の持山があって、植樹・伐倒・加工・隠れ家建設・野遊び・山野草の育成等が出来れば・・・・・・・・・・・・夢想は果てしなく広がっていくのだが現実とはほど遠い。せめて火遊びの材料だけでも入手できればと切実に願っている。
なかなかいい色が出てますね。断っときますが、火付けの趣味はありませんので。
午前中かかって積み上げた素材を焼却しました。薪が醸し出す独特な炎の魅力は得られなかったが、それなりには楽しめました。次のチャンスは刈り取った雑草の処理でしょうか。なかなか伐倒した樹木を燃やしてとはいかないのが辛いところですが、いつか自分の持山でとの野望は消えてはいないようです。地元の岩湧山での野焼きも最近は中断気味ですが、参加の機会があればと密かに狙っております。危険な火遊び、他人様にはお勧め出来ませんが、魔力にはまる方々も多いようですな。
満つれば欠くるのが世の習い、残り僅かとなりました。楽しみも終焉です。
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