餅つき大会
不安だった時間配分も何とか調整がつき、朝から参加できることに。昨日の不参加の分も取り返さなければならない。いさんで会場の山城へと車を走らせる。さすがにリーダーのU氏は到着済みで、既に湯が沸騰している状態、旧海軍の5分前主義どころではないようだ。他のメンバーとも分担しながら、水汲みや餅米の準備或いはたき火の火おこし等を進めていく。心なしか餅米の蒸れ上がるスピードが少々遅いようだ。どうも蒸し器が借り物ばかりで、微妙にサイズが異なってるようで蒸気の回りが不自然な模様。時間が掛かりそうな嫌な予感がしますね。それでも次第に蒸れ上がってくるので、餅つきが始まった。普段使わぬ筋肉を使用するからか、単に体力不足なのか、簡単にギブアップする御仁も。
先陣を切るのは仲良し三人組、腰が痛いとぼやくのはどなた。
見事な餅がつきあがりました。丸餅の作成ですね。
餅をついたら食べたくなるのが人間の心情、始めの仕上がり分は試食用に回ってしまう。つきたてだけに絶妙なおいしさで、小生も思わず3個ほどを平らげてしまった。たくさんの子ども達も参加してるので、試食後は餅つき体験を実践してもらう事に。さすがに一人で杵をふるうのは上級生、小さなお子達はじいじと一緒に餅つきだ。途中、怪しげな歌まではいって、餅が腐りはしないかと心配にもなるが、滞りなく作業は進捗する。各家庭によって餅の形状は様々、関西は基本的に丸餅なんだが、当地の風習で猫餅という作り方があることを始めて知った。手順としては簡単で、つき上がった餅を箱の中に流し込み固めるだけである。2~3日してから包丁でカットするそうだ。一種のかき餅なんだろう。画像でご確認下さい。
これが当地特有の猫餅です。2~3日後にカットするようです。
長老の指導をあおぎながら餅の丸め方をマスターしていきます。
鏡餅の要望も結構にあり、餅のつき方に細かい注文がはいる。表面をツルツルに見栄え良くなるようにつき上げて欲しいそうだ。これはつき方もあるが、米の蒸し具合が大きく影響する模様。蒸し器に事情があって微調整は困難だが努力はしよう。つき上がった餅は丸めて行くのだが、ここは長老の経験が物を言う活躍場所だろう。Onさんの母君が若い衆を陣頭指揮しながら次々と仕上げていかれる。御年うん十歳のはずなんだが、疲れ知らずで作業を進められる。きれいな丸餅が仕上がって行く様はなかなかの壮観ですね。
借り物ばかりの蒸し器、微妙にサイズが異なり苦労しました。
怪しげな歌を歌いながら餅をつきはる御仁も。労働歌でしょうか。
全部で30臼程つきあげました。メンバーが多かったので負担にはならなかったものの。早朝から始めて終了したのが真っ暗になった6時頃、作業ライトを点けながらの餅つきでした。長時間の餅つき大会となりましたが、皆が喜んで餅を土産に帰宅するのは恒例行事とは言え嬉しいものです。自宅では餅を囲んだ一家団欒が待っていることでしょう。新年も壮健で野良仕事や山仕事に邁進して戴きたいものです。
例によってKさんが豚汁の振る舞いを。暖かくて美味しかったです。
ぜんざい用に餅を焼いておこうかな。
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