焼き芋屋さん

とんび

2009年01月22日 05:14

長老のUさんが焼き芋屋になった。もっとも畑仕事も山仕事もあるので、毎日ではない。当分日曜日だけのようだ。何種類もの仕事をこなしているので、どれが本職やら、ご本人もわからないのではなかろうか。それにしても焼き芋屋はいい。寒いときの商売で、あったかい商いだ。お客さんはご婦人と子どもたち、これもいいですな若返ります。冷やかし半分に覗きに出かけた。とんびくらぶが天候悪化で昼過ぎに終了し、ちょっと時間があいたのだ。すると、同じ思いをもたれる方があるんですね。先着の客人がにこやかに笑っていました。

     100円玉を握りしめた小さなお客様が。商売っけ抜きの応対です。


自作の焼き芋機で次々と焼き上げていく。画像を見ていただいた方が早いが、プロパンガスを使った焼き芋機だ。ガスで鉄板を加熱しその上にのっかた小石の熱で芋を焼き上げる、焼き上がった芋は上段の棚へ、さらに芋が焼き上がれば上々段の棚へと移動し、保温される仕組みだ。うまく考えて作られた機械である。


           よく売れて在庫も少なくなってきたようだ。あと4個のみ。
   
     熱源はプロパンガス。2代目は炭火焼きのようだが手間暇がかかりそう。

サツマイモは自家栽培だが、さすがにこの時期には在庫がない。産地から仕入れた上での販売のようだ。1グラム1円で売っているのだが、そこはそれ、50円、100円単位で端数は切り捨て・・・・・・・・・原価や経費を考えたら日当も出ないような商売だ。もっともご本人にとっては最大利潤なんて想定外の世界だろう。お客さんと会話を楽しみ、焼き芋を喜んでもらい、お店の活性化につながれば、望外の喜びなんだろう。奇特な御仁もこの世にはおられるようだ。我が国もまだまだ捨てたものではなさそうですね。

        しばらく覗いていたら、1個が概ね200円前後のようですね。


        客層は圧倒的にご婦人がたのようです。何処も一緒かな。

それにしても自作の野菜を加工して商いの材料に・・・・・・・・・・いいもんですね。各地で村起こしが流行っていますが、主役はじいさま・ばあさま達です。それも自作品を使ったスモールビジネス、産直で商売っけ抜きの販売・・・・・・・・こうした感覚が逆に新鮮味を与えて繁盛するのでしょう。それに最近は食の安全性への疑念もあり、生産者の顔が見える販売に安心感を持たれるのかも知れないですね。世はローカルの時代、田舎人の時代・・・・・・・世間がおもしろくなってきました。


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