農園も仕事納め

とんび

2010年12月28日 05:10

本日は暮れの28日、各種官庁は御用納めのようで22年も終わりつつあります。小生の農園も本日が仕事納め、年内作業は終了とし、しばしの冬休みにはいります。当地も霙混じりの真冬気象となって農園作業も厳しくなってきました。最後のチェックに見回りますと、例によって例の如く、シシ達が暴れ回った痕跡がくっきりと残っております。思えば22年はシシ達に蹂躙された1年でした。春先のジャガイモから始まってエンドウにタマネギ西瓜に南瓜にサツマイモにと1年を通して襲撃されっぱなし、苦心したネット戦法も農園全体を覆うには至らず完敗でした。


             年内最後の大仕事、残ったミカンの枯れ木を処理します。
     
          枝は手鋸で処理しましたが、幹はチェーンソーで。ラクチンですね。
     

一昨年位までは来訪はあったものの被害は殆ど無し、昨年は多少の被害程度、それが本年は年中通しての襲撃です。異常気象が原因かとも想像してますが、基本的には彼等のテリトリー内に食べるものが無くなってるのでしょう。本日などは酷いもので、ミカンの根っこを掘り起こしていました。ミミズがいるような土壌条件でもなく、根を食べるのかと不思議に思っています。現時点では谷間の農園には作物がなく、折角のお立ち寄りにも関わらず、食いはぐれての苛立ちなんでしょうか。周囲の農地も全てが耕作放棄、かろうじて耕しているのは小生の農園のみです、最後の期待を此処にかけて来訪したのかと思えば、哀れにすらなってきます。


          伐倒したミカンの老木です。カミキリムシの痕跡がしっかりと。
      
          根元付近にに産み付けられた卵が幹内で成長し食害します。
     
           穴は食い破られた跡ですね。動脈が決壊したような感じです。
     

最後の仕事は先日レポートしましたミカンの後処理。残っていた幹類をチェーンソーで伐倒しました。2本の樹が枯れ死したのと先に伐採して幹だけ残っていたのが3本、都合5本分の除去です。枝や幹は積み上げておいて、正月のとんど焼きに使用する予定です。小生の田舎では「鬼火」と言ってましたが、樹木や竹で櫓を組み円錐形の形を作り上げます。中に稲ワラや柴或いは雑草類を詰めて燃えやすい条件を作ります。小正月の15日早朝に燃やし、餅を焼いて五穀豊穣や家内安全、健康長寿などを祈念する伝統行事です。当地では「とんど焼き」と呼称してますが、最近はあまり見かけなくなりました。


                 例によってシシ達は暴れ回っておりますね。
          
                   証拠の足跡が明瞭に残っています。
      

とんど焼きは子ども達が主役なんですが、指揮統率するガキ大将が不在、縦の子ども社会も崩壊してしまったようです。第一、野外で遊びまくる子どもの姿などまるで見ることが困難ですね。得意だった電子産業も韓国勢に追い越され、第二位と誇ったCDPも中国に抜かれ・・・・・凋落の我が国の姿は意外ととんど焼きと連動してるのかも知れませんね。遊び惚けた少年期を持たなかった子ども達は、大人になっても気力を振り絞って立ち向かう事は不能なんでしょうか。     


             いろいろありましたが、農園も静かに暮れていきます。
      
                    植栽できるか不明だけど、新年もよろしく。
      


   

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