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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年11月18日

串柿の里を訪ねて

曲がりくねった細い山道をゆっくりと登っていく。ハンドルを切り損なったら間違いなくあの世行き。こんな山の上に人が住んでるのだろうか、そんな不安を覚えるような林道とも表現できるような生活道路だ。ガードレールもないので冬場はどうされるのだろう、冬眠だろうか。森を抜けた大地状の傾斜地に数十戸の民家が点在している。四郷地区のとある集落、いわずと知れた柿の里だ。毎年この季節になると訪問するのを習わしとしている。道中は大変だが、朱色に染まる秋の集落はなんとも秀逸で被写体として申し分なし。その割にはいい画像がなかなか撮れないのが悩みの種でもあるのだが。柿は渋柿、串柿にして正月用として出荷されるのが地域の生業だ。


                          これが噂の串柿です。正月用の縁起物として販売されます。
     串柿の里を訪ねて
             集落全部が柿農家のようですね。こんな光景が至るところに。
     串柿の里を訪ねて

訪問したのは11月の中旬、若干の出遅れである。ご当地の柿は渋柿が早く10月が最盛期、11月に入ると甘柿の富有柿の出番となる。従って、串柿生産は佳境を越えており、撮影には少々遅いようだ。狭い道路に微かな空きスペースを見つけ車を止めて歩き始める。何年も通っているので大まかなポイントは把握済み、但し最盛期を越えてる故か少々寂しげな雰囲気だ。串柿作業に従事する村人もほとんど見受けない。動き回るのは小生と奈良から来訪のカメラマン氏の2名だけだ。さりげなく民家を覗くが、車は大半が四駆仕様車。標高が500メートルを超えており冬場は凍結だろうから四駆でも怖いかも。


      渋柿は最盛期を過ぎていますが、若干は残っていました。収穫が続いています。
    串柿の里を訪ねて
       山の中腹に点在する四郷地区の柿農家、標高500~600メートル位です。
    串柿の里を訪ねて

ご当地は和泉山脈の南斜面にあり、紀ノ川とほぼ並行して山脈が続いている。日照が良く南へ延びる支脈を有効利用して柿栽培が盛んに行われている。山間部に点在する民家は殆どが柿栽培での生計であろう。土地が合うのか収穫量も品質も高いようだ。地元では日本一の柿の里と自称されているが、看板に偽り無しのようです。毎年、買い出しに出向きますが、ここの柿を賞味しますと他産地のはパス・・・・・・・の心境ですね。行政区は和歌山県伊都郡かつらぎ町、一度お出かけになる事をお薦めします。


       串柿を天日干しする専用施設が作られています。結構な設備投資が入用で。
    串柿の里を訪ねて
             標高の故かこんな光景も。柿とリンゴのコラボレーション。
    串柿の里を訪ねて

さて柿の木ですが、1000種位の品種があるとも言われております。大別しますと、渋柿と甘柿とに分類されますね。当地では渋はヒラタネ、甘はフユウガキが多いようです。時期的にはヒラタネが10月の収穫、フユウガキが11月の収穫です。従って10月は渋抜きされたヒラタネを賞味し、11月以降はフユウガキに変化というのが一般的なパターンですか。柿農家は炭酸ガスを使って渋抜きを為されますが、小生達は焼酎を使って小規模な渋抜きを或いは干し柿作りを楽しんでいます。最近は渋柿を植え込む方は少なく、渋柿の入手が難しくなってきました。甘柿も美味しいですが、本当に甘いのは渋柿では・・・・・・そう思うことも屡々ですね。  


        山頂付近は錦秋が広がっています。人工林化してない場所も残ってますね。
    串柿の里を訪ねて
              柿の里へのランドマーク、広域農道で分岐の明示ですね。
    串柿の里を訪ねて
 





  ◇◇◇◇◇   訂正とお詫び   ◇◇◇◇◇    

  11日付けの記事(大阪産フェア)に不具合がありました。画像6番で書籍販売ブースを宝島社として紹介してますが、農文協の誤りでした。従いまして、記述も宝島社と農文協とをごった煮としております。関係者にご迷惑をおかけしました。訂正してお詫び致します。それにしても今頃気づくなんて、脳細胞の劣化がかなり進行中のようです。介護保険の検討が必要かも、ですね。
 
  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇    
    
    
      

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この記事へのコメント
美味しそうな干し柿です!!
私は干柿が大好物なので、よだれが出そうですよ~

近ければ今からでも買出しに行きたいくらいです。通販ってないんでしょうねえ?
Posted by 森のどんぐり屋 at 2010年11月18日 10:55
こんばんは。

みごとな柿でしょう。現地は山の中腹部、小規模な柿農家が大半ですので、農家での通販対応は困難かと思います。

もしもご希望でしたら、JA紀北の直売所である「やっちょん広場」のHPにあたってみて下さい。販売はこちらで代行してるかと思います。ただ市販は年末近くになってからでしょうね。

生柿でよろしければ、富有柿(甘柿)がシーズンですよ。
Posted by とんびとんび at 2010年11月18日 22:09
ありがとうございます。
もうしばらくしてから「やっちょん広場」をのぞいてみますね。

私はナマの柿はダメなんです。
干柿大好きなのにね。 食感が全然違うでしょう?
Posted by 森のどんぐり屋 at 2010年11月19日 20:30
あらら、生柿ダメなんですか。

美味しいですよ。甘柿良し、渋柿良し(但し渋抜き)・・・・・・・・
とりわけ紀北の柿は秀逸ですね。生産量全国一というのもわかるような気がします。

小生も毎年干し柿は自作してるんですが、今年は不作で全く無し。異常気象の故でしょうか。ベランダにぶら下がる朱色の塊が見られないのは寂しい限りです。来年に期待しましょう。
Posted by とんびとんび at 2010年11月19日 23:05
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