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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年11月20日

山里に錦秋を訪ねて

11月も下旬にはいりました。晩秋から初冬への変わり目でしょうか。当地の山里はこの季節になってようやく錦秋となります。各地に紅葉の名所が存在しますが、小生のお気に入りは専ら延命寺、金剛山の中腹にあります。神ガ丘という地名にも標章されるように、いかにも神々が住まわれるような奥まった場所にあります。深山幽谷とまではいきませんが、市街地からは離れた修行の場としても適当な環境かと思えます。昔、弘法大師が京の都へ上られる折には定例の宿泊所となった寺院だとか。相当な歴史があることを忍ばせますね。境内から裏山にかけて見事な紅葉が広がっています。今月中が見頃かと思いますので、お時間のあられる方は是非ご訪問を。


             山全体が真っ赤に燃えていますね。まさに紅葉の最盛期。
     山里に錦秋を訪ねて
               延命寺の門前です。立ち止まったまま動けないですね。
     山里に錦秋を訪ねて

界隈は、大阪府や河内長野市が推奨されるテクルートと呼ばれるハイキング道の一部となっております。従って週末のみならず平日もサブザックを背負った老若男女が三々五々歩かれる姿を見受けますね。最近は健康志向なのか、歩きや自転車などが大人気のようです。当地のように山間部が中心となる場所では、いずれも負荷が大きいかと思いますが好んで選択されるようです。街中に住まわれる方々にとっては、当地のような場所は佇むだけでリフレッシュとなるのでしょう。程よく歩き或いは自転車をこぎ、棚田の一角で弁当を広げる、そして帰路には直売所での産物をお土産に・・・・・こうした1日が命を再生してくれるのかも知れませんね。秋は最適な季節です、是非ご来訪下さい。


          境内から裏山へと続く参拝路です。錦の絨毯の上を歩きます。
山里に錦秋を訪ねて 山里に錦秋を訪ねて
            本堂でしょうか、色づいたカエデが参拝者を出迎えてくれます。
     山里に錦秋を訪ねて

さて肝心の延命寺、門前に見事な紅葉がありますが、境内の中から裏山にかけても見応えのある光景が広がります。時間が許せば裏山の公園にまで登ってみて下さい。人工林の多い府下の山林にあってこの界隈は雑木林が続いています。いわゆる鎮守の森として大切に守られてきたのでしょう。かって国中にあふれていた原風景としての雑木林、それが今は探し回らねば見ることすら叶わないのですね。杉や檜の樹林も大切ですが、緑のダムとして環境保全や防災林或いは水資源や生態系の保全等に有益なのは雑木林でしょう。雑木林が広がっていれば、クマやイノシシの出没なども防げたかも知れないですね。


             延命寺の正門、土塀とのコントラストが何とも微妙で。
     山里に錦秋を訪ねて
            こういう場所は歩けないですね。撮影のみにしておきましょう。
     山里に錦秋を訪ねて

延命寺周辺で紅葉を楽しまれましたら、雑木林の問題にも是非思いを寄せて頂ければと願っています。人間は森の動物、西洋人が根底に持つ「自然は征服すべき対象」との発想を日本人は否定します。人間も又自然界の一部とする思いや自然観が幼児期から存するのは、多分に雑木林や棚田のおかげでしょうね。残り少なくなってきた雑木林、やがては日本人を変質させてしまうのではと不安に思っています。       



           サザンカでしょうか、白と赤とのコラボレーションが素敵ですね。
    山里に錦秋を訪ねて
        民家の軒先では自然薯、里芋、サツマイモの販売が。自家製でしょうね。
    山里に錦秋を訪ねて
 

























 

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Posted by とんび at 05:11│Comments(0)里山に遊ぶ
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