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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年12月14日

ぼやき話も出ますわな

久方ぶりにゲストハウスへと立ち寄ったTn氏、どことなく元気がない。胃を切り取った身とはいえ、すこぶる快活で元気印の彼が・・・・・・・・と不思議に思っていると、チビチビとぼやき話が飛び出してくる。1号田圃から車で5分程度の山手で稲作をやっているのだが、シシとの闘争、近隣農家とのおつきあい、遠距離通勤等々でお疲れ気味とか。挙げ句の果てには、「もう稲作やめようかな」との弱気の発言も。中山間地の農業が厳しいのは全国同じかと思うが、とりわけ害獣による被害がモチベーションを低下させるようだ。彼の田圃も山間の棚田、付近に民家が存在するとはいえ獣たちが先住民で、優先権は彼等にあるのでしょう。夜間ともなれば治外法権の典型のようで、人間様はじっと我慢の子でしょうか。


             ひこばえが青々と成長してますが。無論お米とはなれません。
     ぼやき話も出ますわな

彼を弱気にさせてるもう一つの要因が草刈り作業、農村地帯はいわゆる共同作業的な要素が多いのですが、遠距離通勤の彼には合わせにくいとか。それと合理的思考の彼と慣行農法を重んじる近隣農家とは肌合いがしっくりこないようだ。1例を挙げると、変形農地で彼は長方形に田植えする。機械を使って効率よく耕作し、周辺部は無視するとの農法。近隣農家は先祖伝来の手法で、機械が使用できない場所は手植えで隅々まで・・・・・・・・。此処まで違うと白い目で見られることもあるのでしょう。疲れたとぼやくのも肉体的疲労では無さそうです。新春も稲作を継続するのか、現段階では疑問ですが、片道1時間程度の通勤も響いているのでしょうか。


           完全防備ですね。電気柵とネットの二重陣です。シシも突破不能?
     ぼやき話も出ますわな
            こちらでは鉄柵で防衛を。かなりの強固さです、素手では動かず。
     ぼやき話も出ますわな

 金剛山への参拝登山が趣味とのTn氏、決して疲労困憊での発言では無さそうです。集団生活・共同生活がもたらすストレスは、体力勝負の農作業よりも厳しいようですね。Tn氏が耕作放棄するようなら、我々が支援しなければ・・・・・・・チームリーダーのU氏は思案してるようですが、状況から見て手出しするのは疑問かなというのが率直な感想。さてどのように展開しますか、新春のお楽しみということで。   


             Tn氏の耕作地付近、俗に言います棚田が広がっています。
     ぼやき話も出ますわな
           集落の営農方法と違いすぎて浮き上がってしまったのかな。出る杭は
           打たれるのが我が国の慣習のようですね。人材は海外で農業を?
     ぼやき話も出ますわな


 

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Posted by とんび at 05:07│Comments(0)米づくり
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