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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年07月05日

1冊の絵本のような村

早苗が青々と茂り、そよ風がそこはかとなく吹き抜けていく。空には真っ青な青空と白い雲たちが・・・・・・・・村は旬の季節なのかもしれない。畦に腰掛け、冷たい麦茶を飲みながらぼんやりとたたずむ。ゆったりとした時間が流れていく。何にもない、ただ座っているだけなのだが、至福のひとときなのだ。村の持つ何かの力だろうか、人をしてとてもおだやかな慈愛に満ちた心境へと変化させてしまうのは。駐車場で村長のMさんと出会った。村のままで合併しなくてもいいんじゃない、と問いかけてみる。彼の話では、人口30万以下の市町村はどこかへくっついて大型市にならざるを得ないのだとか。介護保険、後期高齢者、を始めとして自力では生き残っていけないそうだ。合併して△△市となったとき、村が持っていた不思議な力は果たして残っているのだろうか。

       真っ青な空と真っ白な雲・・・・・・ただそれだけでいいのだ。
1冊の絵本のような村

村は棚田の里、ご先祖様達が苦労して切り開いてくれた棚田が青々として早苗を育ててくれている。貴重な遺産なのだ。だが耕作する村人たちも年老いた。若い人はほとんど見かけない。街への通勤なのだろうか。我々のような物好きな部外者が、例外的に入り込んでる位だ。我々のような者が、耕作放棄地を細々と耕しても追っつかないだろう。村の若い衆が農への志を持って欲しいものなんだが。

            葛城山を望む棚田の一角、絵になる風景だ。
1冊の絵本のような村
                ここにも透き通るような青空と白い雲が。
1冊の絵本のような村

Mさんが語っておられた。「俺は首になってもいい、村の人が何とか生き残れる道を準備しないと・・・・・」苦渋の上の決断だったようだ。自称「村の応援団」としても、なんとか力になってあげたいのだが。出来うることは村の良さと村の美しさとを発信するぐらいだろうか。

              無限遠に伸び続けるかのような早苗達。
1冊の絵本のような村 
              村の中にもこんなおしゃれなレストランが。
1冊の絵本のような村

世間的には何にもない村、ただ感性豊かなごく少数の人々にとっては夢の村。絵のような風景がそこかしこに広がっている。あるのは山と森と田圃と水と真っ青な空と白い雲と・・・・・・・・たったそれだけなのだが、充分すぎる程なのだ。曲がりくねって細めの小道を、のんびりと歩いてみよう。普段は気づかなかった、何かが見えて来るかもしれない。

           村の中は緑と青と白の世界、透明感の漂う色彩だ。
1冊の絵本のような村
      雲は既に真夏の装い、積乱雲へと変化するのも時間の問題。
1冊の絵本のような村

村中にポエムの世界が広がっている。もっとも感じ取れるか否かはあなた次第かもしれないが。梅雨の合間の中休みに訪ねてごらん、森の妖精達が喜んで迎えてくれることだろう・・・・・・・・と信じていますが。


     1冊の絵本のような村

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この記事へのコメント
いいな~~~子供の頃に、小深と頃に行きました。
父の俳句のお友達が住んでおられたのです。」

水車が回り、ユらかな夏の風が吹きぬけるきもちのいい村でした。

しばらく河内長野に住んでいたので、近くだったし、懐かしいです。

写真、どれも素晴らしい雰囲気ですね!
Posted by 森のどんぐり屋 at 2008年07月05日 11:55
そうですか、南河内にもお住まいだったのですか。小生も大阪府下を転々としました(九州人です)が、当地を永住地に選んだのは水と緑と空気の故でした。それと金剛山の存在も大きいかな。

赤阪村には人を引きつける不思議な力が漂っていますね。うまく表現できませんが、人をして本来の生まれたままの姿に戻してくれるような・・・・・・・そんな秘めたるパワーがあるかのような気がします。森の妖精の仕業と言ってはおりますが。

小深の鱒釣り場や山本家の住宅或いは天然水の水くみ場などは今も健在ですよ。お暇な折には、もう一度ふるさと巡りを為さってはいかがでしょうか。
Posted by とんびとんび at 2008年07月05日 21:55
あらまあ、九州のご出身なんですか!
父は「かごんま」鹿屋の出です。明治の人でしたが、かなり開けていました。

小深のあたり、懐かしいので家族に連れてくれるように頼んでみますね。

上の写真のピンク色のカタバミは、ムラサキカタバミと思います。
採っても採っても増えるたくましさが好きです。
Posted by 森のどんぐり屋 at 2008年07月07日 09:57
ご父君は薩摩のご出身ですか。薩摩と言えば忘れられないのが南洲翁すなわち西郷さんですね。名著「言志四録」から抜き書きした101条の南洲抄を肌身離さずに己を律したと聞きます。彼の人物像は「凡そ事を作すには須く天に事うるの心有るを要すべし」の一言で全てを表現できるかと思いますね。そうですか南洲さんの門下生ですか。

ありがとうございます。ムラサキカタバミと言うんですか。心惹かれる花々は多いのですが、なかなか名称もわからず不自由しています。園芸種もよろしいんですが、やはり野辺に咲く山野草の可憐さに心奪われますね。今日も金剛山に登ってましたが、路傍のホタルブクロに見とれていました。
Posted by とんびとんび at 2008年07月07日 21:49
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