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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年07月07日

寡黙な働きマン

早朝だった。朝露に濡れた村の小径を楽しんでいたのは。ふと気になって田圃に立ち寄ると、見たような後ろ姿が・・・・・。Iさんであった。新調した田植え靴をはいて、黙々と田草取りをやっておられる。田圃には除草剤をまいているとは言え、全く田草が生えない訳ではない。又、除草剤に打ち勝つヒエやセリのような強烈な相手もいる。結果的には田圃にはいり、手で抜き取っていく作業が欠かせないのだ。彼は早朝から、一人黙々と作業を続けておられた。

                  どこかで見たような後ろ姿が。
寡黙な働きマン

確かに日中よりは早朝のほうが作業は楽だ。農家の朝が早いのも、気温の関係で作業時間をずらしているのだろう。まさに朝飯前の仕事ぶりである。彼の家は遠い、相当早くに自宅を出られたのだろう。愛用のスクーターが路傍で光っていた。

            田草とりは根気のいる仕事、寡黙な作業が続いている。
寡黙な働きマン

寡黙な作業が静かに続いていく。腰が痛いだろうに。黙々と作業を続けられるIさんの姿に感謝。米作りチームのメンバーは皆がこんな調子なのだ。多くを語らず、自己の果たすべき作業を黙々と実践していく。かっての、企業戦士たちの激烈な仕事ぶりが、かいま見れるような風景だ。たいした収穫があるわけでもないのに、きつい作業に不満も漏らさず、黙々と作業を実践していく。仲間達の働き続ける姿に、日本人の原型をみるような気がして嬉しくなってくる。働くこと自体が、大いなる喜びなんだろう。

           田植え靴をはいても足がぬかるむ。結構歩きにくいのだ。寡黙な働きマン

作業を続けられるIさんに感謝しつつ、あえて田圃には入らずにマイ畑へと向かう。夏野菜が少しづつ育ってくれている。インゲンはもう数度の収穫を終えた。トマトやナスはこれからだ。昨年の種が残っていたのだろうか、大葉も見事な茂りを見せている。全く、たくましい野菜なんだ。
           
            根本の実から順番に熟していく。最後は頂点近くだ。
      寡黙な働きマン
    
        植えてもないのに立派に育ってくれる大葉(青シソ)の群落。
寡黙な働きマン

野辺では名前もわからないのだが、小さな花が朝露に濡れて光っていた。可憐な花だ。早朝からのIさんの働きぶりを、そっと褒め称えてくれてるのかな。 

           せめて名前や由来などを語れたらいいのだが。寡黙な働きマン




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Posted by とんび at 05:24│Comments(0)米づくり
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