2008年08月08日
お化けのキュウリ
何ともどでかいキュウリである。市販品の優に4~5倍はあるだろうか。無論、意識して栽培した物ではない。結果的にそうなってしまっただけの話である。具体的には、キュウリ畑が藪に覆われ(草抜きの遅延)た結果、キュウリの存在に気づかず収穫のタイミングを逸してしまったのである。気がついたときには時既に遅く、食用とはし難い状態であった。どうやって活用するか、一番いいのが種の採取用である。種の自家採取は望ましいのだが、このキュウリ、元々はF1種なのである。従って採取しても次年度に無事成長できるか不安は残る。
収穫期を外した、どでかいキュウリの大群である。一部だけ持ち帰った。
悩んでも仕方がない、とりあえず着手しよう。まずは二つに切り、その後縦割りにして種が見える状態にする。この段階で成長が悪そうな種は除外していく。断ち割った状態が下記の画像だ。結構、種の出来はよさそうだな。
キュウリを左手に持ち、右の指先で種を容器に掻き出していく。ぬめりが多いので大変だ。むめりと水分とでベトベトしているので、十分な水洗いが必要である。水洗いが済んだ種をもう一度水にいれてみる、このとき水面に浮いた種は除外したほうが良さそうだ。
最終的に残った種を水切りし、適当な容器に入れて陰干しする。水分が完全に乾燥したら、古い封筒などに入れて必要事項を記載し、来春まで保管すればOKである。冒頭にも述べたが、元々がF1種の種であるので、これのみに頼るのは危険である。一袋は市販品の種を購入したほうがいいだろう。在来種の種が入手できれば別だが。
ただいま日陰で乾燥中。最終段階である。
F1種は、種苗会社によって開発された一代限りを想定した特殊な種である。従来から数十年或いは数百年にわたって種を引き継いできた在来種とは異なり、収益性や成長性或いは均一性などは優れている。商品作物の栽培にはうってつけかもしれない。但し、すべてが種苗会社の管理下にあり、遺伝子組み換え等の可能性も否定できない。F1種の種で栽培された野菜を食べ続けることは人間にとってどうかと考えると、正直言ってクエスチョンと言わざるを得ない。在来種の種を確保し、頒布していければ望ましいとは思うのだが。
最近はキウリのタネなんて、とても珍しいです!
カボチャは美味しいので、乾かして炒って食べます。ハムスターのようだと笑われますが・・・
夏休み楽しまれましたか。当地でも盆踊りが始まりました。各地の集落から河内音頭が聞こえだしています。盛夏の到来ですね。そうそう、蝉の死骸がぼちぼち出てきています。命短し恋せよ乙女・・・・・・・じゃないですが、短い生涯をせいいっぱいに生き抜いたのでしょうか。
南河内でも伝統野菜の復活を目指す農家が現れています。在来種の種が徐々に増えるものと期待しております。昔に食べられたような、ほっこりとしたイモやキュウリ、カボチャなどが食卓にあがるかも知れませんね。
よく熟して肥った種でないと、フニャフニャのはダメです。
きれいに洗って天日に乾かすと、表面の薄皮がはがれてきます。
ザルに入れてもんでやると取れるので、吹き飛ばします。
それから、もう少し乾燥させて、フライパンで炒るんです。
後は殻をむいて食べるだけ!
澄み切った青空が広がり、今日も良いお天気のようです。本日は仲間達と森の草刈りです。毎日草刈りばかりやっていますが、夏は延び放題ですからね。森の木々達が健やかに育ってくれるのを楽しみにしています。命の恩人達を大事にしませんと。