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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年09月12日

菜園道具事情

よく言われることだが、人間と動物との違いは道具を使うか否かにあるとか。実際、考えてみると、基礎体力も運動能力も格段に劣る人間が万物の王としてこの世に君臨できたのは、まさに道具のおかげであろう。人間は考える葦とも聞くが、この考える力によって様々な道具を開発してきた。最初に火を使うことを覚えたのも一種の道具かもしれない。農耕社会が始まってからは石包丁を始めとして今日のスコップの原型や稲作用具が開発された。今日の菜園道具事情を観察してみよう。

               つい最近まで現役だった農耕用具達だ。
菜園道具事情

近くに存在する「近つ飛鳥博物館」を訪ねて道具の歴史を覗いてきた。農耕用具に限って数点を紹介してみよう。人間が様々な道具を開発し、使ってきた経緯が理解できるかと思う。

           石包丁に鉄製の鎌の先、いずれも稲刈りに使用された。
菜園道具事情  菜園道具事情

      木製のスコップと鍬。現在の用具と材質が違うだけで形と機能は同じだ。
菜園道具事情

        牛馬という、いわばエンジンに相当するものも使用し始めた。
菜園道具事情

そして現在に至ると、石油を燃料とする動力機器がふんだんに活躍しているのは周知の事実である。まさに今日の農業は石油によって成り立っていると言っても過言ではない。石油が止まったら、かっての帝国陸海軍と同じ運命だろう。我々のような小規模菜園ではそうした大型機器は使用していない。自然農法を採択される方々も同じであろう。せいぜいが、ミニの管理機と刈払機、それに手道具のクワ、スコップ、カマ、移植ごて・・・・・・・・・位かな。

      石油を使用するわずかな道具達。
菜園道具事情 




  刈払機










 菜園道具事情                   




 

  管理機










商品化をねらって大量生産を目的としない限り、こうした最小限の道具で農業は可能である。ベランダ農法(?)という、もっと簡素で道具を使用しない手法も存在する。置かれた環境下で、それなりの方法で、自分たちの野菜等を作り出すのは出来るのだ。多くの方々が是非にチャレンジしていただきたいものである。安全で安心な食材を、と声高に主張されるのもいいが、自分たちで作り出す方がよっぽど確実だ。野菜等を作り出す過程は、こども達にとっても、それこそいい食育となるのではなかろうか。

               今回お世話になった、近つ飛鳥博物館。
菜園道具事情

近つ飛鳥博物館、ここも建築家安藤忠雄氏の設計によるものだそうだ。上空から眺めると前方後円墳の形をしているとか。鉄とセメントと直線の建造物というのは、どうにも好きになれないが、中に収蔵されている品々は見学に値する物だ。是非、覗いて見てください。又、安藤忠雄氏の口癖である「自分たちで出来ることは自分達でやろうよ」という言葉と、「緑の回廊」と「風の道」を作ろうとの提言は真摯に受け止める必要があると考えますが・・・・・・・・・・・・・・・。

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