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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年09月18日

河内の英雄

近くの老人福祉センターなるものを始めて訪問してみた。老人との意識が皆目無いもので、今まではご縁があるようにはどうにも思えなかったからだ。今回、行動が変化したのは、観心寺の永島住職が講演に出向いてくださるとの話を聞き込んだからだ。観心寺はご存じの方も多いと思うが、河内長野市の山手に存在する高野山真言宗の名刹である。というより楠公さんの学問所と言った方が早いだろうか。彼、楠公さんは8歳から15歳までの多感な少年期をこの寺で学問の修業に励まれた。師匠の滝覚坊から学んだのは、弘法大師の四恩の教えと思われる。四恩の教えとは、父母の恩・国の恩・衆生の恩・三宝の恩(仏と・仏の教え一法と・それを守って生きる人々─僧「僧侶と檀信徒のすべて」以上を仏法僧の三宝という)と言われています。この恩を知り恩に報いることが人としての生き方だと説かれるものです。それと大江時親について兵法を学ばれたようですね。

             騎馬姿の楠公さん、観心寺の門前にあります。
河内の英雄

永島さんはお寺の住職さんであり、尚、大学でも教鞭を執っておられる故か、なかなかお話が上図である。関心を反らすさぬようにポイントを外さぬように時間内に収まるように、みごとな展開で話を進められる。なかなか聡明な御方のようだ。楠公さんの菩提寺ということもあり、彼への思い入れは人一倍のものがあられるのだろう。


         講演中の永島住職。60代半ばかなと見受けられます。河内の英雄

楠公さんを理解するのに一番わかりやすいのが「非理法権天」のポリシーであろう。観心寺ではこれが「非利法権天」となっているそうだ。永島説では、非は利に勝たず、利は法に勝たず、法は権に勝たず、権は天に勝たず、天は明にして私なし・・・・・・・の意となる。意味は解説不要でしょう。楠公軍の旗印であったこの非理法権天のポリシーは、また楠公さんの生涯を貫いた基本原則でもあったのでしょう。名声や権力を求めず、己の信念に殉じた涼やかな生き様を是としたいものです。


           南河内の名刹観心寺、紅葉のきれいなお寺さんです。河内の英雄

永島住職が把握しておられる楠公さんの特徴です。ご紹介しておきましょう。

    1,国を考える。
    2,いさぎよい。
    3,情報収集と判断力に優れる。
    4,豊かな知識と教養を持つ。
    5,信仰に篤い。

社会福祉法人である老人ホームの理事長も兼ねておられる永島住職、永年の業務体験から導き出された教訓でしょうか。認知症にかからない3原則なるものも教えてくださいました。爆笑のなかでも皆さん納得のご様子で、うなずいておられる聴衆が多数見受けられました。ご参考までに3原則を記しておきましょう。

    1,おしゃれをして外出しよう。
         社会との接点を失わないように、他人の視線を意識するようにとの意でしょう。
    2,決めたことは必ず実行しよう。
         規則正しい生活をおくって自立した毎日をとの意でしょう。
    3,土いじりをしよう。
         自然の中で己を解放し、命を育てる喜びと感謝を失わないようにとの意でしょう。



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