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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年10月06日

天野山観月まつり

当地に天野山金剛寺という古刹があります。うかつなことに、ここで18回にもわたって観月まつりが開催されていることをついぞ知りませんでした。このお寺はかって南北朝の時代に、後村上天皇の行在所がおかれた場所でもあります。いわば一時期皇居であった訳です。まつりは、天皇がこのお寺の観月亭で月見をしながら都をしのばれたという故事にならっているそうです。本日は公家衣装や女官姿の女性達が往事を再現し、琴・尺八等の演奏の中で優雅に野点が催されました。又、剣舞や詩吟或いは和太鼓の演奏やライブなども披露されました。残念ながら所用で2時間程度しか時間が取れなかったので、全部は堪能できませんでしたが。


           天野山金剛寺の観月亭から、お月見をされる後村上天皇?
天野山観月まつり

お月見とは邦楽がよく似合いますね。和服姿の方々が琴や尺八の演奏、剣舞などを披露してくださいました。数点を画像で紹介しましょう。なかなか優雅な雰囲気です。赤い毛氈を引いた腰掛けで、抹茶と和菓子をいただきながら拝見しました。天野酒の振る舞いもあって左党の方にはたまらない催しですね。ちなみに天野酒はこのお寺で作られているそうです。

              琴と尺八の演奏です。いいものですね。
天野山観月まつり

    ご当地ソング?「楠公の歌」。例の青葉茂れる桜井の・・・・・で始まる歌です。
天野山観月まつり
   剣士による剣舞、太刀はどうやら真剣のようです。後に試し切りの演武もありました。
天野山観月まつり

観月まつりは観光協会の主催によるものですが、山奥の古刹でこうした雅な催しが為されるのも、なかなかもいいものです。足の便が少々悪いので、車がないと訪問しにくいのが難点でしょうか。ここは又紅葉の名所でもあります。当地は11月の中旬以降でしょうか。寺内を流れる小川沿いに植えられた楓が真っ赤になるそうで、楽しみにしております。


      寺内を流れる小川と坊のひとつ。この周辺が紅葉の名所となるようです。
天野山観月まつり
                レンタル衣装で往事をしのぶ若い方々。天野山観月まつり
       地元名産の特売会場も。商魂たくましいのは何処も同じでしょうか。

天野山観月まつり

訪問したのは夕刻でした。本番となるのは夜間のようですが、残念ながら本日は満月ではありません。29日が新月でしたので、半月の少し手前というとこでしょうか。それにしても山寺の回廊で天野酒を酌み交わしながら名月の観賞・・・・・・・・・・・・・・なんとも優雅な一時ですね。BGMとして琴や篠笛の音が流れてくれれば最高の雰囲気でしょう。当地は和歌山との県境ちかく、開発されたとはいえ、まだまだ往事を忍ばす環境が残っています。紅葉の折にでも、是非ご訪問下さい。

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Posted by とんび at 05:07│Comments(0)山里の歳時記
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