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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年10月11日

籾すり場にて

皆さんは籾すり場ってご存じだろうか。農に関係のないご家庭であれば、まず遭遇されることはないでしょう。かく言う小生も現役のビジネスマンの折には、脱穀と籾すりと精米の区別が皆目つかなかった。三者をごちゃ混ぜにした話をして農家出身の同僚にひどく軽蔑されたものだ。自分が実際に米作りを始めて、ようやくその違いに気がついた次第。なんとものんきな話であるが、大半の方は似たような状況ではなかろうか。

        籾すり場の全景、画像からはどんな仕事か見当もつきませんね。
籾すり場にて

なんとも簡素な作りの工房だが、ここ数年通い続けているKn籾すり場である。常設の工房ではなく、この時期のみ臨時に仮設されるものだ。早い話が農家の副業である。近隣の農家から収穫した籾を預かり、有料で籾すりを行うのである。内側を覗いてみよう。下記の画像をご覧下さい。

         テント小屋の中に電動式の籾すり機が2台並んでいます。
籾すり場にて

ここで農にご縁のない方の為、用語の説明をしておきましょう。小生のように軽蔑の対象とならないように。



  (1)脱穀・・・・・・・・収穫した稲穂から籾殻つきの米を分離すること。一般的にはハーベ
            スターが使用されてましたが、コンバインに替わりつつあります。

 (2)籾すり・・・・・・脱穀した米は籾殻つきのため、籾殻を分離すること。出来上がったも
            のが玄米です。

 (3)精米・・・・・・・玄米からヌカ等を分離して炊飯できる状態にすること。出来上がった
            ものが白米。三分づき、五分づきなども好みで可能です。

      
           分離されて吹き飛ばされた籾殻。砂丘のようですね。籾すり場にて

小生が通い続けているのは、この籾殻の山の為です。オーナーにとっては産業廃棄物でしょうが、小生達にとっては貴重な農業資材となります。土壌の改良や種蒔き時の種の保護など用途はたくさんあります。処分に困っておられるので、遠慮なく無料で頂くことにしております。籾殻を焼いて燻炭とされる農家もありますね。

    大きなビニール袋4個分いただきました。軽自動車に載せれる最大量です。
籾すり場にて

田圃や畑で出来た物は使用したあと又田畑に戻してあげるのが一番いいでしょうね。世間では循環型社会とか言うそうですが、昔から農家では一般的に行われてきた生活です。何のことはない、ご先祖様達の生活を真似しているだけかもしれませんね。人間は教育と産業の発達によって進歩した、と考えられていますが、案外そうではないかも知れないですね。増えたのはどうでもいいような知識とゴミだけだったりして。



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Posted by とんび at 05:21│Comments(0)米づくり
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