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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年10月16日

天からの貰い水

水に恵まれた日本だが、水に苦労する地域も存在する。小生の谷間の農園もその例で、流水が皆目ない。天からの貰い水だけが頼りなのだ。従って水分を要求するような野菜類は作りづらい。イモ類や豆類、トマトやカボチャ、スイカなどに偏りやすいのが難点だろうか。みかねたKさんが廃棄処分の風呂桶を確保しわざわざ搬送までしてくれはった。半年ほど前の話だ。わき水を汲んで風呂桶へ・・・・・・との話は以前に報告したが、結果的には不調だった。わき水までもが干上がってしまったのだ。そこで天水の確保作戦に。

        方丈庵(小生のゲストハウス、世間的には農具小屋とかいうそうだ)
天からの貰い水

以前にレポートした方丈庵を活用しよう。方丈庵は水をためる、という発想をしてなかったので、少々小細工が必要だ。雨樋を取り付ける場所がないのである。三カ所ほどナイフでビニール波板を切り開き、横木を打ち付けてここを金具の設置場所にと改造する。あとは傾斜を考慮して天板からの水を受けれるように金具を設置すればいい。雨樋は1本が1メートル80センチ、いわゆる一間物である。方丈庵は2メートル四方だがら、どうにも使いづらい。切断するのも面倒なので、2本接続で使用する。


       小細工の一例                       いただいた水瓶
天からの貰い水  天からの貰い水
          雨樋の設置状態。少々不細工ですが実用にはなりそう。天からの貰い水

四苦八苦しながら大工仕事をやり遂げる。水の確保は人間様にも植物の世界にも必要不可欠なのだ。水のことで、ふと思い出したのが数十年前に読んだ1冊の本。ユダヤ人の作家イザヤ・ペンダサン氏の著書で「日本人とユダヤ人」という名著である。ユダヤ人はご存じのとおり2000年近くも流浪の生活を余儀なくされた民族で、世界各地をさまよいながら苦難の歴史を歩んできた。その民族の視点からは、日本人の国際情勢への鈍感さと、危機管理の欠如がなんとも歯がゆくて危なくて仕方がないのであろう。先の著書で「日本人は水と安全はただだと思っている」と喝破されている。


国際情勢が力学で動いているのはユダヤ人にとっては常識である。力学とは、具体的には軍事力と経済力とを指している。アメリカを中心として(落ち込んではきたが)世界が動いているのは、この力学の結果なのだ。力の強い者が勝つ、この冷徹な原理をユダヤ人は骨身にしみて生き抜いてきたのだろう。ペンダサン氏の警鐘を我々は真摯に受け止めてきたのだろうか。


さて水のことだが、流水をそのままで飲用できるのは世界広しといえどもわずかな国しか存在しない。残念ながら我が国も、大量の塩素を放り込まないと飲用できなくなりつつある。都市部では、水道が臭くて飲めないとの苦情も多くなった。いずれも我々の日常生活の結果の賜なのである。因果は巡る・・・・・・・・・・・日常生活の根本的な見直しというか、生き様の再検討が、天から要求されているのではなかろうか。


      半日がかりでようやく完成。長すぎて不安定ですが、水は溜まるでしょう。天からの貰い水



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Posted by とんび at 05:13│Comments(2)畑の作業
この記事へのコメント
最近の世界情勢を見ていると、なんだか恐ろしくなります。
この先世界は、特に日本はどうなっていくのでしょう。
もっとみんなしっかりと物事を考えて欲しいと思いますが、どうものん気な人が多すぎます。

話しが変わりますが、先日読んだことです。
若狭の原発で、もし大きな事故がおきたら・・・
琵琶湖が汚染されるまでに、可能な限り水をためること。
次に、可能な限り自宅の目張りをすること、その二つが大事だと書いてありました。
Posted by 森のどんぐり屋 at 2008年10月16日 12:29
どうも、サバイバルの時代にはいりつつあるような気がしますね。個人で出来ることには限りがありますが、苦難の時代を生き抜いてきたユダヤ人の知恵に学びたいと思います。

若狭の国は、かって不審船がうろついていた場所?、日本を攻略するのに原爆もミサイルも不要でしょう。琵琶湖の中に少々の物を放り込んだら・・・・・・・
残念ながら、そんな可能性も否定できないところがつらいですね。

ペンダサン氏が語るように、安全と水とはタダでは入手できないことを認識すべきでしょうね。
Posted by とんびとんび at 2008年10月17日 07:04
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