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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年10月27日

渋柿隊

地主のばあさまからラブコールがはいった。若奥さんを介しての連絡だが、なんでも渋柿がたくさんあるで、いらんかや、とのお話である。以前にブログでレポートしたが、藪に埋まっていた柿の木を刈払機とチェーンソーで切り開いて救出したが、その木が立派な実をつけてくれているのだ。ばあさまの話では身内で誰も食しないとのこと、残念な話である。植え込んでくれたじいさまも草葉の陰で泣いておられるだろう。ご厚意は遠慮なく頂戴しよう。国会議員の先生方のように、人の好意は素直に受領すべきと思うからだ。とは言っても、渋柿をそうそうには食べれるものではない。ここは一つ同好の士を募らなければならない。柿となれば、やはり干し柿名人のKさんであろう。

                渋柿隊のエース、Kさんが突撃します。
          渋柿隊

畑に出向くとKさんも出動中だったので、柿もぎへとお誘いする。高枝鋏や剪定鋏それにビニール袋などを準備してUターンだ。渋柿は共同農園と私宅との中間ぐらいにある。いわゆる谷間の農園の側なのだ。柿の木は3本、市場ではヒラタネと呼ばれる薄型の渋柿である。一般的には炭酸ガスで渋抜きして生食用として市販されている。我々はこれを干し柿と焼酎+お風呂での渋抜きに挑戦するのだ。昨年は干し柿はうまくいったのだが、渋抜きには失敗した。今年は再度のリベンジ、なんとか甘柿として食してみたいものだ。
 
渋柿隊 渋柿隊

渋抜きは至って簡単。柿のへたを取り、そこに焼酎を塗布する。その後ビニール袋に封印してさらにビニール袋に包み、一晩お風呂の湯につけるだけ・・・・・・・・・たったこれだけの方法に昨年は失敗したのだ。

渋柿隊
























柿好きなKさんは喜び勇んでもぎ取り中、都合でこれなかったUさんにも持ち帰るとか。大きなビニール袋3個が一杯となったようだ。さて皆さん、渋抜きに成功なされるか。後日の体験談が楽しみである。Kさんによれば甘柿より渋抜きした渋柿のほうが甘いとか。ご先祖様たちはそれをご存じだったのだろう、あちこちに植え込んであるのは大半が渋柿のようだ。
     渋柿隊                              
 渋柿隊
渋柿隊

さてこの渋柿だが干し柿と渋抜きとがうまくできるか、後日のお楽しみというところだろうか。かっての人々はこうして身近にある食材を保存食として活用されていたようだ。残念がらそうした生きる知恵も次第に失われつつあるように見受けられる。我々がこだわってこうした活動を続けるのも、ご先祖様たちの知恵を喪失したくないからだ。ブログをご覧の方々も是非に挑戦してみてください。自給率が40パーセントを下回ったと心配するよりも、身近の食材を活用するのが先決でしょう。お金ですべてが解決できるとは思いません。知恵ある生活を取り戻しましょうよ。

       採取した渋柿は干し柿にしました。渋抜きにも挑戦します。
渋柿隊


そうそう柿のことでご紹介しておきましょう。和歌山との県境に岩湧山がありますが、ここの南山麓に葛城町・高野口町(現在は合併して橋本市になっているかも)という里があります。ここの柿は滅法おいしくて、ここの柿を食すると他産地の柿は食べれない位です。地元の方が「日本一の柿の里」と自称されるだけのことはあります。機会がありましたら、是非一度お試しください。


 

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Posted by とんび at 05:12│Comments(0)山里の歳時記
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