2008年10月31日
ハヤトウリ事情
皆さんはハヤトウリという野菜をご存じだろうか。小生も最近になって知った次第。九州の片田舎で育ったのだが、在所の近くでは皆目見なかった。10年近く前だろうか、仲間の集と知り合い、いただいて、教えてもらって初めてその存在を知った。漬け物にすると結構おいしいのだ。ほかにも各種の利用法があるようだが、あまり知られていない。ご近所の奥方たちに提供しても、いらない、との返事。食材としての活用法をご存じないようだ。なじみの薄い野菜のようである。畑の仲間ではこれが大人気、全員が植え込んでいる。中には大量に作って直売所に持ち込む方も。だが売れ残る、とぼやいておられる日もあるようだ。
これがハヤトウリです。棚栽培で、今頃が収穫期になります。
色は白とグリーンとがあります。共同農園では全員がグリーンの品種、最初に始めたKさんの影響だろう。Kさんは近江商人の末裔、彼の地ではたくさん作られていたようだ。小生も仲間の衆もそうだが、漬け物として利用するケースが多い。奈良漬け、ぬか漬け、浅漬け・・・・・・何でもOK。白いご飯と不思議によくあうのだ。この漬け物があれば他におかずは不要なくらい。山仕事や畑仕事には必要不可欠であろう。もっとも私宅でも食するのは小生のみで、あまり一般受けはしない。食習慣の問題かもしれないが、再認識して欲しい食材である。
1本のツルにどうかすると100個位も実ります。
栽培はいたって簡単です。収穫したハヤトウリを腐らせないように段ボール箱などに籾殻と一緒にいれ保管します。春先になると芽が出ますのでその段階で半地下方式で植え込むだけです。ツルがひどく伸びますので竹などで棚を作ってあげるといいでしょう。夏など防暑用にも活用できますよ。収穫は10月頃です。
次々と実ってくれます。消費しきれないのが難点ですね。
こちらはIさんのハヤトウリ畑。彼は直売所に出荷しておられます。
このハヤトウリ、直売所では一般的に3個100円位で販売されているようです。ほとんど利益は出ないと思いますが、廃棄処分するよりは人様のお役に立ちますしね。もっと広くご利用いただければと願っています。某国産の食材から薬物や異物が出現して大騒ぎとなってますが、そんな心配が不要な食材が身近に存在しますよ。ちょこっと発想を変えてご先祖様の知恵を取り戻しませんか。近隣の農家と仲良くなるのも一つの方法です。サバイバルの有効な手段かもしれませんね。
昼ひなかなのに、いい月が出てくれています。作業の合間にお月見を。
秋も深まり、どうかすると肌寒い日もあるくらいです。農作業で汗をかいて丁度いい案配といった気候でしょうか。涼やかな青空が広がって、とても優雅なひとときです。風邪などめされませぬよう、お互い健康に気をつけて毎日を楽しみましょう。何もなくとも健康で働ける毎日がどれほど幸福なことか。よく言われますよね、「幸福の渦中にあるものは気がつかない。失って初めて気づくのだが、取り戻すことはできないのだ」と。
私の夫がブラジル人で、向こうに住んでいたときによく食べていました。
ブラジルでは“シュシュ”と呼ばれてて、
スティック状やサイコロ状に切って
塩茹で(柔らかくなるまで30分程度)にされていましたが、
私はサッと湯がくだけにして食感を楽しんでました。
名前がわからなくて探せずにいたのですが、
今朝テレビで“ハヤトウリ”と知り、
早速ネットで検索したところ、このブログにたどり着いた次第です。
このハヤトウリ、どこで購入できますか?
団地のベランダでも栽培できるのでしょうか?
教えていただけると大変嬉しいです。
ちなみに大阪市内(高野線沿線)在住です。
本日までのようですが、お気に入りにありますブログ「都会育ちの田舎暮らし」を開いて見てください。オーナーの加藤まどかさんが通販されていますよ。高知ではチャーテとか言うそうです。
ブラジルにもあるのですか。世間は広いですね。栽培は簡単です。春先に芽がでたハヤトウリを土中に半地下で埋めるだけ。ただ相当に繁ってきますので、ベランダでは少々辛いかもしれませんね。
叔父が羽曳野に住んでいるので、近いうちに覗いてみたいと思います。
ブラジルでビックリしたのは、
柿が“Quaqui(カキ)”で売られていたこと、
枇杷も名前は忘れましたが売られていました。
住まいが団地の最上階で、毎年夏が相当暑くて、
対策として、今年はニガ瓜を植えたのですが
思ったように緑のカーテンにならずがっかりしていました。
来年は部屋が真っ暗になることを覚悟で、
ハヤトウリにチャレンジしてみようかとワクワクです。
また分からないことなど、質問してもよろしいですか?
ハヤトウリは勢いの強い野菜です。ベランダが全面的に覆われて部屋が真っ暗になるかも知れませんよ。竹などでしっかりした棚を作ってあげたほうがいいと思います。
羽曳野市の道の駅 「あすかてくるで」 には仲間の一人も出品されています。その旨の表示はしてませんが、完全無農薬栽培のハヤトウリです。一度ご賞味してみてください。