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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年11月17日

護摩壇山のトチノキ

和歌山県の最高峰と言われてきた護摩壇山だが、実際にはお隣の耳取山の方が若干高いようだ。標高は1372メートルほどの低山だが冬場には積雪に覆われる。南国とはいえ、近畿の屋根と呼ばれる地域だけのことはある。おだやかな山頂で、そう展望がきくわけでもないが、スカイラインが出来てから登りやすいのか訪ねる方も多いようだ。駐車場から20分程度だろうか。小生の場合は、山頂より沢沿いを訪ねることが多い。いわゆる沢登りではなく、立派なトチノキを見るためだ。地域は落葉広葉樹に覆われた数少ない場所だが、天然のブナ林は大半が消滅してきたようだ。トチノキも数が少ない。いつも立ち寄るのはスカイラインを少しくだった道沿いにある。

             おなじみのトチノキ、かなりの樹齢と思われます。
    護摩壇山のトチノキ  

トチノキの特徴どおり、この木も沢沿いの日当たりのいい水場近くにあります。相当な樹齢を誇る樹木のようで、胸鷹直径も数メートルに達するかと思われます。たいてい秋に訪ねているのですが、残念ながらいまだにトチノ実に出会った事がありません。今回も採取期を外れていたのか1個も拾えませんでした。一度ご対面したい木の実です。

        すぐ近くを小さな渓流が流れています。典型的な生育環境です。
護摩壇山のトチノキ
              既に大半の葉が落葉して散っています。
護摩壇山のトチノキ

北陸や信州の山間部にいくと、トチノミと餅米で栃餅を作り土産品として販売されています。この界隈では栃餅を見かけることはなく、数量的に少なくて商品化出来ないのでしょう。昔は飢饉時の非常食として重宝されたようです、10年ぐらいは保存が可能という備蓄性の良さが評価されたのでしょう。渋抜きが必要なのが難点ですが、栃餅とすれば結構おいしいものです。戦後の拡大造林期に大半が伐採されてしまったようですね。

                   樹高数十メートルにも達する高木です。
     護摩壇山のトチノキ

南河内ではトチノキを見かけるのは少ないですね。わずかに岩湧山で散見する程度です。河内材の本場として、杉や檜の生産に励んできた地域性があるのでしょう。灘という大消費地が近く、酒樽としての木材需要が極めて高かった特性によるものと思われます。困難かも知れませんが、地域の山々がもう一度、落葉広葉樹に覆われたいわゆる雑木林となることを夢見ているのですが・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ダムを造る経費でもって杉や檜を買い上げ、広葉樹の植林が出来ないものかと思案しております。多分にダムよりも水量調節等の機能は高いかと思われますが。ド素人のたわごとでしょうか。

         特徴のある大きな栃の葉です。長さ30センチ位はありましょうか。
   護摩壇山のトチノキ

このあたりまで来ると天下の名湯、龍神温泉が目の前です。日本三美人の湯と言われており、ナトリウム泉特有の少々ぬめり感のある泉質が癒してくれます。紀州侯の山の別荘とも言われた、上御殿・下御殿の宿も残っております。一般的には元湯で日帰り入浴される方が多いようですね。次回は龍神温泉をレポートしましょう。



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