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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年12月11日

里芋の地中保管

農作業を続けていて一番困ることがある。収穫物の保管だ。すべてを購入される街の住人の方からは、何を贅沢な、と言う非難の声が聞こえて来そうなんだが。低温保管庫などを保有しているのはJAか大手の農事組合法人くらいだし、昔ながらの土蔵などを保有しておられるのは、数代にもわたる専業農家のかたであろう。その他大勢の我々は収穫物をどのように保管するのか、最大の難問だ。といってもそんなに多くの収穫物ではないのだが。そこで知恵者のKさんの出番だ。里芋の保管方法を教授していただいた。一言で言えば、畑で収穫した物は畑で保管しろ、との発想だ。具体的には里芋を地中に埋設してしまうのである。究極の地下保管庫かな。

        今すぐの収穫が不要な物を、地表面近くで茎をカットする。
里芋の地中保管

埋設方法には二種類あるのだが、一つは生き埋め方式。栽培中の里芋の茎を地表面近くでカットして地面よりちょっとだけ茎が出るように調整する。そこに籾殻をかぶせて茎がみえないように積み上げる。その上にワラをかぶせて、出来ればワラの上にビニールをかぶせて押さえこむ方法だ。雨や霜の襲来を防いであげるのである。



もう一つは埋葬方式(?)。地中に穴を掘りビニールを敷く、その上に収穫した里芋を適当に入れ込み籾殻をかぶせる。籾殻の上に再度ビニールをかぶせ、その上に土をかぶせて埋め込んでしまう方法だ。

    茎の切り株が見えなくなるまで籾殻をかぶせます。低温・霜害対策のためです。
里芋の地中保管

どちらの方法を取っても構わないのだが、要は里芋を低温や雨や霜害等から保護してあげることだ。うまくいけば春先まで充分に保管が可能である。場合によっては春先に、次の年度の種芋としての活用も考えられる。高い市販の種芋を購入しなくとも済むのだ。そういえば小生が幼児の頃には、近所の農家で床下に穴を掘りサツマイモなどを保管しておられる家が多かった。先日テレビを見ていたら、とあるサツマイモ農家が畑のビニールハウスの中に穴を掘り、リフトまで設置してサツマイモの入ったコンテナを地中で保管しておられた。ご先祖様の智慧が現在でも継承されているようである。

   籾殻の上にワラをかぶせていく。本当はこの上に更にビニールが必要なんだが。
里芋の地中保管

収穫物がたくさん取れたら、出来るだけ長期の保管を考えるのが人間であろう。それも電気やガスなどエネルギー資源を使用しない方法が望ましい。基本的に食品は腐るのが当たり前で、腐らない食品は敬遠した方がベターだろう。旬の物を旬の時期に食べきってしまうのが一番望ましいのだが、そうもいかぬ事情も存在する。防腐剤等に頼らずに食品の長期保管を考えたいものである。

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Posted by とんび at 05:20│Comments(0)畑の作業
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