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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年12月13日

ツタンカーメン

ツタンカーメンといえば懐かしく思い出す方も多いかも知れない。かって黄金の仮面をかぶったミイラとして一世を風靡した人物(?)である。今から3300年ほどの昔、古代エジプトの王として君臨した人のようで、二十年ほどの昔であろうか、イギリスの考古学者によって発掘された。王家の谷と呼ばれた場所からは彼のミイラと共に沢山の副葬品が出現したそうだ。その中のひとつにエンドウ豆があったそうで、それが今回の主役である。無論、こんなとんでもない話はKさの出番である。実は、彼はエジプトまで採取に行ったのかどうか不明だが、この3300年ほど前のエンドウ豆を栽培している。南河内の片隅で3300年ほど昔の古代エジプトのエンドウ豆が生きている・・・・・・・・・何ともスケールの大きい話である。自家採取で作り続けてこられた種をもらった。小生も栽培してみようと思う。

         いただいた種を蒔いていたら無事に発芽してくれました。
ツタンカーメン

このツタンカーメンも通常のエンドウ豆と全く同じ栽培法で良さそうだ。11月頃の種蒔きで小さな茎として冬越しし、春先の4月頃に開花結実する。冬越しが難しいのも他のエンドウと同じようだ。エンドウは通常、主に鞘を食べるサヤエンドウ、実を食べる実エンドウ、実と鞘を食べるスナックエンドウ、に大別される。このツタンカーメンのおもしろいところは、白飯を赤飯に変化させてしまう力にある。ご飯と一緒に炊き込んだら赤飯を炊いたのと同じ症状になる。無論、色合いが同じと言うことで食味は赤飯のほうがうまいのは当然であろうか。何とも不思議な能力で食卓を賑わしてくれる。仲間の衆も彼に種をもらって栽培している人が多い。


     なかなか生命力が強そうです。寒さにめげずたくさん発芽しています。ツタンカーメン
 
      エンドウも何種類か栽培してるが、一畝がツタンカーメン専用だ。ツタンカーメン

エンドウのネット張りは種蒔きと同時にする方、春先に張る方、様々だが小生は前者のほうである。発芽する前にネットを準備するのだが今回は遅れてしまった。本日、ようやくネット張り。支柱を立て、ロープを引っ張ってネットを張っていく。たるまないように全般にピンと張っていくのは結構に難しい。エンドウが伝って登るため2メートル位の高さが必要だ。風の影響とエンドウの重さを考慮するとそれなりの強度が要求される。ネットの代わりに笹の付いた竹を使用する方もある。


        ようやくネット張りが終了しました。強度がいまひとつかな。ツタンカーメン


さて、この噂のツタンカーメンだが本当に3300年前の種が発芽するのかと疑問に思われる方も多いだろう。実際、世間には種苗会社の宣伝文句ではなかろうかとの話もある。真偽の程は定かでないが、そこはそれ、深い詮索を重ねるほどの野暮ではない。古代エジプト王朝でもエンドウが栽培されていたと想像するだけでも楽しくなってきませんか。時代が変わろうと人種や民族が異なろうと、食に寄せる想いは同じようなものがあるのだとすれば、なんとも愉快な話ですよね。南河内の片隅からの王朝ロマンにかかわる小さな話題でした。



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Posted by とんび at 05:08│Comments(0)畑の作業
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