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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年04月17日

タンポポテイクオフ

畦道のあちこちが黄色くなっています。タンポポが満開のようですね。強靱な生命力を持つとみえ、何度も草刈りを実行するのですが衰える気配は全くありません。畦から畦へとますます勢力圏を広げてるようで、年々黄色の色彩が華やかになっていくようです。外来種のセイヨウタンポポの影響があるのかも知れませんね。昔から我が国に存在するのはニホンタンポポといって在来種です。最近はセイヨウタンポポに押され気味で少々ひ弱な感じがしないでもないですね。ニホンタンポポはカンサイタンポポとシロバナタンポポに細分されます。そしてカンサイタンポポは地域によってカントウタンポポとかエゾタンポポとかに名称が変わっていきます。図解すると下記のようになりますか。


      田んぼの畦は、一面のタンポポ畑と言っても過言ではないですね。
タンポポテイクオフ


  タンポポ
    (1)ニホンタンポポ
    (2)セイヨウタンポポ

  ニホンタンポポ
    (1)カンサイタンポポ (カントウタンポポ・エゾタンポポ)
    (2)シロバナタンポポ


      花びらの密度が薄く、隙間が見えるのがカンサイタンポポの特徴ですね。
タンポポテイクオフ


昨年はシロバナタンポポもよく見かけたのですが、今年は少ないようです。残念ながらまだ一度もお目にかかっていないですね。全てが黄色のセイヨウタンポポかカンサイタンポポです。さてこのセイヨウタンポポとカンサイタンポポの見分け方ですが、花びらの裏側に総ほう片と呼ばれる反り返りが有るか無しかで判断します。反り返りが有る方がセイヨウタンポポ、無いほうがカンサイタンポポです。


       茎の中央部に反り返りがないですね。在来種のカンサイタンポポです。
タンポポテイクオフ


さてこのタンポポ、時期が来ると風に乗ってふわふわと旅に出ます。命あるものの宿命、次の世代に希望を託して新たな命を育まねばなりません。どこへ旅立つのかは風任せ、どちらの方角かも選択権はないようですね。おだやかな風が吹くと、エイヤーと風に飛び乗って宛も定めぬままに舞い上がっていくようです。着地に成功すればあらたな命が始まりますが、不運な最後を遂げる者が多いようですね。同じ風来坊の身、出来れば荒れ地ででも生き抜いて欲しい、とエールを送っておきましょう。

 
     まもなく旅立ちの時刻のようです。風の動きを測っておりますのかな。
タンポポテイクオフ 

タンポポテイクオフ 

タンポポテイクオフ 


こうして白くなったタンポポを見ているとアルプスの高地に咲くワタスゲを思い出します。同じような表情で白い綿毛がなんとも暖かい雰囲気を漂わせておりますね。もっとも当事者にとっては大事な大役の手前、緊張で身が震えておるのかも知れませんが。ともあれ、愉快な旅を楽しんで見事な着地を見せて欲しいと願っております。










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