2009年04月24日
ハモグリバエ
今はエンドウの最盛期で、キヌサヤ・スナックエンドウ・グリーンピースなど種々のエンドウが収穫を待ちわびている。小生も何度か収穫して、初物のご相伴にあずかった次第である。食卓の上に鮮やかなグリーンの食材が並ぶのはなかなか良いもので、食欲も増してくる。食べ過ぎには要注意だが新鮮な野菜類は別格だ。さてこのエンドウだが、最盛期にもかかわらず葉が白く変色しだしてきた。毎年の事ながら、結果が出てから後悔する始末。前もって対策を講じておけばいいのに、気がつかないのですね。犯人はハモグリバエ、名前のとおりで葉に潜るハエである。ハエが卵をエンドウの葉に産み付け、それが幼虫となって葉の中に潜り込んで食害を起こしているのだ。
せっかく実はついてるのに葉が真っ白くやられています。
理屈をこねるより画像でご覧いただく方が早いだろう。最盛期のエンドウにもかかわらず、葉が真っ白く変色しているのがおわかりだろうか。ハモグリバエの影響がなければ純粋にグリーン一色で鮮やかすぎる位の美しさなのに。 葉のあちこちに白い線が走っていますがハモグリバエの食害の軌跡です。こうなるともう光合成はしんどいですね。
白い絵の具で塗りまくったような感じですね。エカキムシとも言うそうです。
彼等の食害の後が白い軌跡となります。
ハモグリバエは葉の裏側に卵を産み付けます。従って幼虫となったハエも裏側を中心に食害するのです。当然、葉の中に潜っていますので農薬等も効果がありません。白い食害を見つけてから対策を考えても方法が無いですね。あえて行えば手で潰す位ですか。師匠に言わせると、エンドウが青々として実を付ける前に予防策として農薬を散布するしか手がないで、とのこと。その段階ではエンドウの成長具合に目を細めるだけで、農薬など思いもよらない事なんですね。
黒っぽいのがハモグリバエの幼虫です。この段階だとつぶす位しか・・・・・・・・・。
1枚の葉でこんなにいます。手作業での駆除など不可能に近いですね。
毎年悩まされるハモグリバエ、農薬の事前散布しか方法論がないような気がしますね。有機無農薬栽培が流行のようですが、どうやって防除をなさっておられるのだろうか。