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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年04月27日

雨の楠公祭

4月の25日は楠公さんの誕生日である。当然地元の南河内では盛大なお祭りを、となってくる。式典や行列や奉納演舞など趣向を凝らしたイベントが開催されるのだ。皆の衆も楽しみにされているのだが今年はあいにくの天候、各種の催しも縮小ぎみのようだ。楠公さんこと楠木正成は、地元の人間にとってある意味での英雄であろう。戦時中は担がれて利用された一面もなきにしもあらずだが、愚直なまでの忠義心や権勢や営利に無縁だった彼の生き様に惹かれる人は今も多い。年中、少なからざる方々が彼の足跡を尋ねてぶらりと南河内にやってこられるのだ。農作業の合間にもよく道を聞かれる。耕作する田畑が楠公さんの遺跡のど真ん中という立地条件によるものだろう。気づくのは結構若い方が多いことだ。今の世に飽き足らないものを感じておられるのだろうか。


         雨の楠公祭

雨の楠公祭


昨年の楠公祭はお天気に恵まれ多くのイベントをのぞき回った。本年は雨模様の天候で各種のイベントも縮小気味のようだ。生誕地での式典はテントの中だし、観心寺での行列は開催が不明だし、建水分神社(たけみくまりじんじゃ)での奉納演舞は順延となった。時間の都合で奉納演舞の一部のみを覗かせてもらった。高校生の和太鼓グループで太鼓演奏と傘を使った民族舞踊を披露してくれた。神様への奉納という次第だろう。お若い人々が伝統芸能に情熱を傾けてくれることは非常に喜ばしい。歴史と伝統への畏敬と継承があってこそ、始めてアイディンテティを持った民族として生き残っていけるのではなかろうか。

   
               地元の高校生による和太鼓の奉納です。
雨の楠公祭

                  傘を使った演舞、演目は田原坂。
雨の楠公祭


楠公さんが戦死されて600年以上も経つが、こうして多くの方々が今も参拝を続けておられる。たった一人の人間がもたらす影響力の大きさに改めて感服せざるを得ない。生物的には非常にかよわな微々たる存在にすぎない1個人が、時代をまたいで生き残っていく。個人の持つ思想性や生き様のもたらす力に畏敬の念を持たざるを得ない。心して肝に銘じておきたい。


雨の楠公祭


さて奉納演舞の後は恒例の餅まきとなった。神職の方が櫓にのぼり、かけ声と共に多くの餅が飛び交ってくる。1日順延となったので餅は結構堅い。顔に当たって悲鳴を上げる子どもたちも出てくる。それでも人をかき分けての拾いあいだ。小生も参加させてもらって、今年は4個ほど拾った。縁起物なので大事に頂くことにしよう。うち1個には当選チケットがはいっており記念品との交換というおまけまでついてきました。ラッキーなひとときでしたね。こうした伝統行事はあちこちで取り組まれておりますが、大事に継承していきたいものです。


        雨の楠公祭















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Posted by とんび at 05:08│Comments(0)山里の歳時記
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