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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年09月04日

去りゆく前に

秋に入り風物詩の一つでもあるニラが花を咲かせ始めました。季節の移ろいを肌で感じ、去りゆく前の最後のつとめを果たそうとしているかのようです。純白の簡素で清楚な花々は、夏野菜が消え去った畑で静かな輝きをもたらしています。切り花のような艶やかさはないものの、さりげない美しさに、思わず足を止めてしまいますね。野山の野草が放つ、地のものが持つ簡素で力強い美、うまく表現できませんがそんな言葉が湧き出しますね。ニラは多年草ですが、秋に入ると花を咲かせ種を作って一端生命を終えます。無論、地中の根というか株というか、命の根源は生き残っていて、春になれば再び青々としたニラ本来の姿を現してくれます。


               あまりご存じないかと思います。ニラの花です。
     去りゆく前に


ニラはユリ科ネギ属に分類され、ものの本によると万葉集の時代から食されていたようです。中華料理に使用されることが多いですが、小生の好物であるニラレバー炒めなどその代表格かも知れませんね。近くのラーメン屋さんではニラがてんこ盛りしてあります。客が好きなだけトッピングして食べるようにとの配慮のようです。野山に自生してるのもあって、野草かとも思いますが、どうも中国からの伝来のようですね。多年草ですので、一度種まきしますと、数年は収穫可能なようです。ただ4~5年しますと勢いが衰えて来ますので、再度の種まきを為さったほうがいいかも知れないですね。


              これから10月にかけてが花の最盛期でしょうか。
     去りゆく前に
               開花を待ちわびる直前のニラの花予備軍です。
     去りゆく前に
          見事に開花してくれました。種を作り飛散して枯れていきます。
     去りゆく前に
     

種の保存の法則とか堅苦しい話を持ち出さずとも、花が咲いて種ができて命を引き継いでいく営みはあらゆる生命体に共通なようです。野山の野草も野菜類もそうですし、長い目で見れば果樹などもそうでしょうね。人間もその原理から外れることは無さそうです。植物等との相違は、生命と共に文化を引き継いでいくことでしょうか。次の世代、次の次の世代に何を残して逝けるのか、各位の生き様が問われているようですね。


             天に向かって伸びていくような逞しいのがおりますね。
     去りゆく前に


夏野菜から冬野菜への過渡期にはいりました。彩りの少ない田畑にあって、貴重な花々です。当分の間はニラの花が農作業の疲れを慰めてくれるでしょう。師匠の奥様のように、畑に仏前花をたくさん栽培しておれば別ですが、我々のように食の生産が主たるものは、花々が彩ってくれる期間は微々たるものです。わずかな種類の花々のもたらす輝きの時間・・・・・・・・・・・大切にしたいものですね。


        ニラのお花畑が一面に広がっています。ここ1~2ヶ月の楽しみです。
     去りゆく前に





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