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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年09月26日

夢と希望は叶うもの

数日前、某国営放送局が素敵な番組を放映していた。ここは某国の広報センターかと思い違えるような番組で著名な局だが、たまには真正面からの取り組みも為されるようだ。内容は登山家の田部井淳子さんと局のアナウンサー氏との3週間をかけての縦走ルポである。思わず内容に引き込まれ、畑への出勤を中断してのテレビ鑑賞とあいなった。田部井さんについては解説の必要はないだろう。世界の7大陸の最高峰に登頂された名クライマーとしてあまりにも有名である。御年70歳とか伺ったが、相当若輩の小生よりも随分と若々しい。タイトルの如く、夢と希望を次々と実現しておられるからだろうか。

             60キロにも及ぶ大縦走の始まりです。3週間の日程で。
     夢と希望は叶うもの
               予定コースです。半端なルートではありませんよ。
     夢と希望は叶うもの


番組は立山の山頂から始まった。立山から薬師岳をへて雲の平そして槍ヶ岳へと続き、大キレットを通過して北穂・奥穂に登頂してジャンダルムに至るという壮大な縦走路である。通常は幾つかに分断し、数回に分けて踏破するようなルートである。小生も部分的には何度か登ったが、大キレットなど身震いしながら歩いたものだ。番組はこのルートを3週間掛けて一気に歩き通そうとのプランである。アナウンサー氏の「ジャンダルムにいつか登ってみたい」この呟きが発端だったようだ。

                       主人公のお二人さんです。
     夢と希望は叶うもの
                   槍ゲ岳は遠く彼方にかすんでおります。
     夢と希望は叶うもの


詳細は又再放送があろうかと思えるのでご覧いただくとして、カメラマン一行の皆さんも重い機材を担ぎながら難儀なルートを共にされたようだ。空身で歩いてもくたばるようなルート、仕事とは言え命がけの縦走路にご苦労様としか言いようがない。映像を見ていて懐かしい場面がしばしば登場した。かって歩いた道、悪天候で苦しんだ道、快晴に恵まれシャッターを押し続けた道、思い出の山小屋・・・・・・・・・時間の流れが止まったようで胸が一杯になってしまう。田部井さんも24歳の頃、同じルートを歩かれたようだが感無量の模様だった。山々には人を引きつけてやまない独自の魅力(魔力?)が存在するようだ。


             ミネウスユキソウですね。かのエーデルワイスの仲間です。
     夢と希望は叶うもの



田部井さんを見ていて教えられるのは、常に自分のぺースを守っておられること。それに万全の事前準備とプラス思考、寸暇を惜しんでのトレーニングであろうか。雨で待機を余儀なくされた山小屋でもストレッチや足の柔軟運動などを欠かさない。「備えあれば何とやら」とか言われるが、実践する人は少ない。彼女は有言実行派のようだ。どのような分野であれ、一流と評価される方々には、独自な視点とたゆまぬ努力とが常に控えておるようですね。ある日突然、トップに立たれた訳では無さそうです。


              残念ながらこの秘湯にはまだ入浴できておりません。
     夢と希望は叶うもの


最後に目的地のジャンダルムの山頂に立ったとき、彼女がアナウンサー氏に語りかけていました、「無事に登頂出来ましたね。人間が夢や希望を持つことはとても大切なことです、そしてその夢や希望は抱き続ければいつか必ず実現するものです」、と。アナウンサー氏も、1年前の己の呟きを思い出されたのか、素直に大きく頷いておられました。心に留め置きたい言葉ですね。


        穂高からジャンダルムへはガイド付き、ザイル確保で。難易度一番でしょう。
     夢と希望は叶うもの
        最後の目的地、ジャンダルムです。素人が入り込める場所ではありません。
     夢と希望は叶うもの



                (注) 画像はテレビ画面から拝借しました。営利目的ではないので、
                    まあっええか、との勝手な解釈の下に。










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