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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年10月02日

棚田百選の里

棚田百選という言葉をご存じの方は多いだろう。まだ選定されて10年程度だがすっかり市民権を得たようだ。元々が急峻な傾斜地の棚田では営農が難しく、農業収入のアップの一助として観光地化が企図された模様である。農水省にも知恵者がおられるとみえ、現在のグリーンツーリズモの母体を考案されたようだ。全国で130ヶ所あまりが選定されており、当地の赤阪の棚田もその一つである。今秋には村当局によってライトアップも想定されており、文字通りの観光地化と思える。確か日程は11月の7日だったように思うが、役場での確認をお願いしたい。

 
          棚田風景です。バックの建物は村の消防署、風景に溶け込んでます。
    棚田百選の里 
                    曼珠沙華はもう終焉期のようですね。
             棚田百選の里 


作日との雨とは打って変わり、朝から晴れ上がってくれた。中学生の登校と併せて百選の里を歩いてみる。ここらは太平記でおなじみの下赤阪城があった場所で、かの楠木正成公(当地では敬愛を込めて楠公さんと呼ぶ)が築城して鎌倉幕府軍と戦った古戦場でもある。無論、天守閣や石垣などが残ってるわけでもなく、往事を忍ぶ縁はないが想像力を逞しくして数百年の時空を超越して頂ければと願う。中学校のすぐ裏手に当たり、講義の声を聞きながらの散策はのどかな田園風景と相まって魂を癒してくれるでしょう。


                下赤阪城趾です。中学校のすぐ裏手にあたります。
     棚田百選の里
             棚田百選の選定地です。下赤阪城趾の真下にあたります。
     棚田百選の里


みごとな棚田風景ですが、ご多分に漏れず地元農家のみでは耕作が困難で、たくさんのボランティアが活躍しております。現場は狭くて細長く、傾斜がきついので機械化が困難なのです。従事者の高齢化はここでも進んでおり、後継者となるべき若者達は大都会の大阪市内へと勤めに出ます。10年もすれば、原野へと変貌する可能性もありますね。世界最低とも思える食糧自給率の我が国で、寂しくて厳しい現実が垣間見えます。日本人は札束を握りしめたまま、飢えて朽ち果てていくのでしょうか。


          たくさんのドングリが落ちてました。どうやらクヌギの実のようですね。
     棚田百選の里
                         ドングリ達の母樹です。
     棚田百選の里


たわわに実った稲穂を眺めていますと、何か満たされたような感慨に陥ります。米が収穫できて感謝の秋祭りを営める・・・・・・・・・・・古来から営々と続けられた伝統行事の重みを改めて痛感しておる次第です。当地もまもなく秋祭りの季節となります。台風にも遭わず、シシたちの蹂躙にも遭遇せず、無事に収穫を迎えられる喜び、ただ感謝の一語しかないようです。


               この丸いのはシシ達ではなく、風の悪戯のようですね。
     棚田百選の里
         日本人の精神を育んでくれた原風景、失ってはならない貴重な財産です。
     棚田百選の里







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Posted by とんび at 05:10│Comments(2)里山に遊ぶ
この記事へのコメント
継続されておられること、素晴らしいことです。
記事の内容は多岐にわたっておられる。
記事を参考にして、小生勉強させて貰います。
いつまでもガンバって下さい
Posted by nitiyousaien at 2009年10月02日 10:54
こんにちは、
お立ち寄りありがとうございます。
多岐とのご好評をいただいてますが、単なる支離滅裂かとも。

農作業をやりながらの、近辺の風景や習俗などを、思いつくままの
雑文書きです。
幸運なのは愉快な仲間達に恵まれた事でしょう。

イーハトープならぬとんびの里を想い描いた仲間達、ボチボチながら
共に歩み続けたいと願っています。
お暇な折には、気ままにお立ち寄り下さい。
Posted by とんびとんび at 2009年10月02日 15:19
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