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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年11月30日

最後の干し柿

いよいよ師走ですね、柿のシーズンも終了のようです。谷間の農園に残っていた最後の渋柿、これも2年ほど前にブッシュから救出した果樹木ですが、晩生の渋柿品種のようです。まだ固そうな実がたくさん付いてくれています。地主のばあさまも収穫予定は無さそうなので、頂いて干し柿に致しましょう。このまま放置してもカラスのエサ位が関の山でしょうから。聞くところによれば、地域によっては収穫出来ずに放置された柿の実を狙って、猿や熊などが出没しているとか。この地でも数年前に離れざるの1匹がうろついていたのを目撃しています。人間にとっては利用価値のない放置柿かも知れませんが、彼ら野生の動物にとっては美味しくて安全な食料庫ともなるようです。新たな被害を誘引する素材とも成りかねませんね。


        晩生の渋柿を収穫しました、品種は不明ですが小ぶりな柿です。
    最後の干し柿 

高枝鋏で刈り取って、収穫出来た物だけで袋に2~3杯あります。鋏が届かないのは放置せざるを得ないようです。思えばこの樹も数年前まではひどい状態でした。ご多分に漏れずツル性の植物に覆われ、樹冠まで真っ黒な藪状に成っていたのです。当然太陽光線が当たらず。柿の実も殆ど実っていませんでした。茨のトゲなどを切り開き、ツルは鋸と鉈で切断し、木登りして刈り取っていったのです。柿の木はひどくもろいので、木登りは最善の注意が必要です。下手に体重を掛けると枝毎落下する危険性があります。Kさんには3本足の梯子を購入したらと勧められましたが、梯子が使えるような場所ではないのです。3点確保の原理を応用しながら、慎重に処理しました。昨年からはおかげさまで柿の実も少しずつ復旧しています。


         昨年からこんな感じで実を付けだしてくれました。ありがたや。
    最後の干し柿 
                急な斜面で、左下は崖になっています。
         最後の干し柿

干し柿作りは皮を剥いて吊して干すだけと単純に考えていたのですが、柿産地の橋本市へ出向いたとき、作り方を教わってきました。何でも皮を剥いた渋柿を瞬間的に熱湯にとおし、その後焼酎を霧吹きでかけるそうです。こうして干すと美味しい干し柿が作れるのだとか。そんなノウハウを教わっていたのに、いざ実践の段階ではコロリと忘れていました。結局、やったのは従来通りの手法で、いつもと同じように物干しにぶら下がっています。救いは前回よりも寒暖の差が大きくなってる事でしょうか。


             干し柿が出来ました。熱湯と焼酎は忘れましたが・・・・・・・・。
     最後の干し柿

四郷の里も干し上がって出荷の時期を迎えてるかも知れませんね。正月用が大半でしょうから、年末商戦には店頭にないと勝負になりませんよね。それにしても最近は柿のような自然の甘味を使用する方が少なくなったようです。店頭に出向けば、手間いらずの美味しいものが即座に入手できます。柿のように、一手間、二手間、必要な食品は敬遠されるのでしょうか。自然界が恵んでくれる健康食品を大事にしたいものです。怪しげな添加物等は一切含まれていません、安心で安全な食品かと思いますし、何よりも国産で自給可能な果物でしょう。古いことわざに、「柿が赤くなれば医者が青くなる」という言葉があります。豊富なビタミンやミネラルが人の体を健康体にすることの比喩として使われたようです。先人達の智慧は大事に継承したいものですね。    


         見事な柿でしょう、すぐさまガブリといきたい位ですね。但しまだ渋柿です。
     最後の干し柿

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Posted by とんび at 05:12│Comments(2)里山に遊ぶ
この記事へのコメント
干柿大好きなので、こんなのを見るとヨダレが出そうです!

私の所では、渋柿の小さな木があります。
取りにいける所ではないので、眺めるだけ。
先日、残っていた実がなくなりました。カラスでしょうか? サルは居ないので・・・
Posted by 森のどんぐり屋 at 2009年11月30日 19:54
こんばんは。
干し柿おいしいですよね、最近の若い方がどうして食べないのか不思議でなりません。恐らく小さい頃から人工的な甘味料に慣らされてしまったからでは・・・・・・・・
格付け雑誌などを頼りに、グルメや最高級の料理やなどと言っても詮無いことです。
本物の味を知って欲しいものですね。

時にお猿さんは出ませんか。
当地では目撃だけで、猿被害はないようです。主役はシシやカラスやアライグマでしょうか。
箕面市では困っておられるようです、川を越えて御地にまで出張しないことを願っています。

余談ですが、柿は甘柿よりも渋柿のほうが多分に美味しいですよね。
Posted by とんびとんび at 2009年11月30日 21:34
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