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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年06月29日

プラムの樹

仲間達と果樹園をやっているのだが、春夏秋冬さまざまな収穫もあって結構楽しいものである。そうした中、ここ数年不調が続いたのがプラムであった。何せ全く収穫がない。完熟期を見計らって訪問しても、青い葉が茂るのみで真っ赤な実を見かけることは皆無であった。結果論だが窃盗団の襲来ではなかろうかと推察している。聞くところによれば、山形ではサクランボの窃盗が多く一晩で果樹園が丸裸となる事例もあるそうだ。無論、我々のプラムにそんな市場価値はなく、せいぜいがジャム用の持ち帰りかと思うのだが、1個も収穫出来ない惨めさは格別なものである。果樹園の近辺は竹林が多いのだが、ここらもシーズンともなれば、地権者の自称お友達が頻繁に出没する。



               全く数年ぶりに真っ赤なプラムを見る事が出来ました。
     プラムの樹
          この色合いが何とも言えません。グリーンの葉と似合っていますね。
     プラムの樹

かって祖先達は、「渇しても盗泉の水を飲まず」・「李下に冠を正さず」といった箴言を親から子へと言い伝えてきた。そうした伝統がここ60年ほどの間に完全に失われ、何時の間にか何でもありの軸無し航法へと変化してしまったようだ。進駐したGHQの狙いが半世紀を経て見事に結実したのだろう、戦略眼の鋭さと遠大さとに感服する思いである。そうした経緯を思い出させるプラムの樹なんだが、不思議なことに今年は少ないとはいえ実が付いている。真っ赤に熟したプラムを見るのは久方ぶり。実にいい光景だ。仲間の衆がジャム用に持ち帰るほどには無さそうだが、試食を楽しむ程度には確保できてるようだ。


         数個をもいで試食してみましたが完熟のようです。タイミングを外さぬように。
     プラムの樹

プラムの樹も品種によって或いは植栽場所や育て方によって収穫期は変化する。果樹園のプラムは概ね6月末が収穫期、ここ数日が該当日であろう。小生が谷間の農園に植え込んでるプラムも10本ほどあるのだが、未だ実は青々している。樹齢3年ほどの樹が5本、1年ほどの樹が5本存在する。3年物は樹高4メートル程になり、僅かながら実を付けだした。完熟してくれるのを楽しみに待ちたいものである。



             こちらはマイ農園のプラムの樹です。まだ青々していますね。
     プラムの樹
        樹高4メートルぐらいありますが、まだ3年物。実の負担は大きいようです。
     プラムの樹

真夏の信州でアルプスから帰宅する際は、プラムの大袋がお土産だった。現地の直売所には安くて芳潤なプラムが山積みされており、立ち寄るのが楽しみでもあった。しかも実が大きくて我々の栽培品の数倍はある。ここにもプロとアマとの相違が存在してるようで、力量の差を痛感させられる。果樹木も自然農法を気取った放置樹では満足な実を付けてくれないのだろう。肥料や水分や雑草の処理や剪定など、施行しなければならない領域は無数に存在するようですね。     


              中央下段がプラムの樹。ここには5本植え込んでます。
     プラムの樹

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Posted by とんび at 05:06│Comments(0)とんびくらぶ
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