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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年08月04日

語り部のご婦人と

世の中には特異な能力を持った方々が多々おられるものである。森のお仕事の体験のあと、立ち寄った古民家の高齢のご夫婦もそうであった。優に80歳は越えておられるとお見受けするのに、明朗活発、意欲満々、創作活動に励んでおられる。ご主人は郷土史の探究に、奥方は民話を素材とした紙芝居を武器に語り部に・・・・・・・・・・・何とも愉快なご一家であった。2時間ほど過ごさせていただき、その活動の一端に触れたのだが、年齢と人間の知的活動とは全く関係のないことがしっかりと実感されました。土地の旧家で代々の教育一家だそうですが、さもありなんとの印象。家風と言えば古いかも知れませんが、一家に伝わる美学と伝統と種々の教え・・・・・・・・・・大事に伝え残さねばとの認識を新たにしました。


            満月の夜みたいですね、舞台環境もなかなか整っています。
     語り部のご婦人と   
             語り部を為さっておられるMi夫人です、80代には見えぬ若々しさ。
       語り部のご婦人と

奥方は紙芝居を得意とされますが、素材は当地に伝わる民話を現代風にアレンジしたもの。直接、子ども達に語りかける内容ではなく、子ども達に伝える人々に語りかける・・・・・・・・との設定です。従って小さいお子さんには少々難しかったようですね。「諸越長者」と「猟師の話」の二作を演じていただきましたが、仏教的な寓話を秘めた人間としてのあり方を問う作品です。立派な手作りの紙芝居台、手書きの紙芝居の絵・・・・・・・・・とても素人の作品には思えません。下地の素養があられて長年の修練が加算されて醸し出てくる味でしょうか。80数年を伊達に過ごしてはおられないようです。


           熱心に語り部の話に向き合うお客さん達・・・・・・森仕事の体験者です。
     語り部のご婦人と 
              話が一段落しましたら庭に飛び出しまして、次なる遊びへ。
     語り部のご婦人と 

頂き物のおやつを頂戴しながら拝見しましたが、大人の我々が見ても考えさせられる内容でした。「諸越長者」は資産家が貧乏だけど楽しそうに暮らしている下々を見つめて、憧れ、如何にして彼等のようになれるのか、貧乏になれるのか・・・・・・・・との思いで日々の生活を改めていくお話です。正反対の発想は彼方此方で見聞しますが、どうして斯様な民話が当地に伝わっているのか不思議でもあります。無論、教訓めいた結論が用意されている訳ではなく、見られた各位がしっくりと考えてねとの発想のようです。


              かっての少年達がブンブンコマ作りに夢中のようです。
     語り部のご婦人と
                  こちらでは木の実を使ったクラフト三昧かな。
     語り部のご婦人と

紙芝居の後はご夫婦も仲間にはいって貰ってクラフト三昧。木の実や木片を使っての人形作り、ブンブンコマ作り等を楽しみました。大の大人が童心に返っての工作時間です。得意な方、不器用な方、様々ですが皆さんたのしそうですね。数枚の画像をアップしておきますので雰囲気をご覧になって下さい。森林ボランティアといっても、毎回、樹木と格闘して伐倒してるだけではないのですよ。「よく学べ、よく遊べ」・・・・・・・・・・確か小学校でこんな教えを習いましたよね。      


          余程にユニークな物が出来上がったようです。講師の先生も嬉しそう。
     語り部のご婦人と 
           ブンブンコマを上手に回すにはそれなりの才覚が必要なようですね。
     語り部のご婦人と

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Posted by とんび at 05:08│Comments(0)里山に遊ぶ
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