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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年10月23日

ムラの秋祭り

今年も豊年満作で、村は総出の大祭り、どんどんひゃららどんひゃらら・・・・・・・・こんな歌詞の唱歌を幼い頃に習ったような記憶があるが、いまも歌われているのだろうか。若い人達に文部省唱歌などといったら、何を古くさいと侮蔑されるかも知れないが、日本人の心情と感性にぴったり来るのは少々古くさいとも思えるこうした歌曲ではなかろうか。かって農が社会の基幹産業で集落にコミニティーが存在していた頃は当たり前の風景であったのだろう。集落は存在するもののコミニティーは崩壊し、バラバラとなった個々人が単に同一地域に居住するだけ・・・・・こうした現状であってもどうも祭りは別らしい。


              若い衆の勢いが祭りを盛り上げます。流石にパワフル。
     ムラの秋祭り
             喉に自慢の衆はマイク担当、数え歌が延々と続きます。
          ムラの秋祭り

岸和田市ほどの華やかさはないが、当地も秋祭りは結構賑やかだ。集落が集落たる価値を発揮する唯一の場面かも知れませんね。老若男女、3世代から4世代もの人々が共通の目的に向かって力を合わせ、祭りを運営する。宵宮から始まって延べ3日、実際の準備段階からカウントすれば相当な日数であろう。祭りの準備や運行或いは他の集落との調整や行政や警察との交渉、時によっては酒の上でのトラブル解決など、年長者が年少者に伝えなければならないことは実に多い。祭りはノウハウであり文化でもある。年に一度の秋祭り、人によっては為政者によるガス抜きなどといった穿った見解が無きにしもあらずだが、素直に楽しみましょうや。


                こちらは未来の担当者かな、爺様に先導されて。
     ムラの秋祭り
               さあ神様の御前です。パフォーマンスを始めますぞ。
     ムラの秋祭り

さて当地の秋祭りは例年10月の第三週末、水分神社(スイブンジンジャ)とも呼ばれる建水分神社(タケミクマリジンジャ)への宮入がハイライトである。神社が高台で地車が宮入出来ないので、神様が下手の広場にお移りになるという珍しい形式、金ぴかの御輿に神様が座乗してお移りになる様は圧巻ですぞ。仮安置された神様の前での奉納、許される範囲での派手なデモンストレーションがあって観衆を沸かしてくれます。毎年大勢の観客が祭り見物に参集されるのも、集落毎の演舞を楽しみにしておられるのでしょう。


                  袖には次の集落が出番を待っていますね。
     ムラの秋祭り 
             さあ演舞が始まりました。ある意味集落の対抗合戦ですね。
     ムラの秋祭り

稲刈りの最中にちょっと抜け出して撮影した数枚の画像、祭りの雰囲気は伝わってますでしょうか。家族の範囲を超えた集落としての大家族、そんな小さなコミニティーが瞬間的ですが出来上がっています。秋祭りを介して集落の人々が一体となれる貴重な行事でしょうね。大事に継承していきたいものです。    


           宮入を追えた地車は整列して他の集落に御前を明け渡します。
     ムラの秋祭り
            だいぶご祝儀も集まったようですね。飲み過ぎないように。
     ムラの秋祭り























    

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Posted by とんび at 05:14│Comments(0)山里の歳時記
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