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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年10月28日

イノシシ達とのおつきあい

 社会人として組織の内側におりますと、おつきあいでストレスを感じる方も多いかと思いますが、事情は自然界でも同じようです。筆頭は害獣とも呼ばれる大型の獣たちでしょうか。幸いにして当地では森の熊さんがお出ましになる事はありませんが、シシ達が暴れ回りおつきあいに難儀してるのが山間部集落の実態でしょう。今年は異常気象ともいわれております。ロシアが40度近い気温で旱魃となり、中国では大水害、南米では冷害に泣いておられるとか。そう言えば我が国でも春の長雨と夏の猛暑が凄かったですね。蜂の失踪も同じ要因かも知れないですね。おかげで作物の実りが悪く柿などは惨憺たる結果となっています。


           耕耘機の必要性が無さそうですね。シシ達が綺麗に荒起こししてくれて
           ます。無論、望んだ訳ではありませんが。        
     イノシシ達とのおつきあい

異常な気象条件が災いをもたらすのは、人間界のみならず自然界でも同じようです。熊やシシ達が森から里へと出没するのは、森に異変が起きているからでしょう。まれに見るドングリの不作、大きな要因はナラ枯れ現象ともいわれますが、根本的にはドングリのなる木を伐採して杉や檜の畑へと変えてしまった人間にあるのでしょうね。森から畑への変更が、彼等を森に住めなくして里へと向かわせた根本理由かも知れません。そう思うと害獣と一概に非難も出来ないようです。

   
      地面に近い枝は折られていますね。右の柿の木など1個も残っていません。 
イノシシ達とのおつきあい  イノシシ達とのおつきあい

小生の畑にもシシ達が出没してますが、空腹で食べる物に不自由してるかと思うと、多少はいいかなと甘い判断になりがちですね。ただ連中には「遠慮」という概念や美風は無さそうで、根こそぎ食い尽くします。こちらも零細な百姓の身、多少は残しておいてくれよと愚痴の一つもこぼしたくなります。サツマイモにスイカ、トマト、ジャガイモ、ニンニク・・・・・・あらゆる物が食害に遭ってしまいました。シシ達とうまくおつきあいして何とか棲み分けをと願っているのですが、連中にはその意思は無さそうですね。


          竹の支柱がシシ防御のネット位置、左側がかっての棚田の跡です。  
     イノシシ達とのおつきあい
                 中央部の窪みが獣道、シシ達の通勤路です。
            イノシシ達とのおつきあい

山を越えた隣地の九度山町ではシシ罠にツキノワグマがかかったとのニュースが流れていました。紀伊半島には推定で200頭位のクマが生息してるとか。シシも凶暴ですがクマとなれば並の人間では対抗出来ないですよね。おつきあいどころか、無事に退避出来るかどうか。     


         昨年は処理できないほどの収穫でした。今年は1本の木に5個から
         10個程度、それもカラスが取り合いしています。渋柿ではありますが。 
     イノシシ達とのおつきあい

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この記事へのコメント
こんばんは。

お立ち寄り有り難うございます。まだしも熊さんの出没がないだけマシなんでしょうか、シシにアライグマにハクビシンに野ウサギに・・・・・・・・・・・

動物たちの天国みたいな環境ですね。里への頻繁な出没が何を意味するのか、門外漢にはわかりませんが、森に異変が起こってることだけは確かなようです。

共存できる事が望ましいのですが、そうそう甘いものでは無さそうですね。絶滅危惧どころか、クマもシシも毎年確実に増加している・・・・・・・・との見解もあるようですし。

中山間地では人間様のほうが押され気味です。
Posted by とんびとんび at 2010年10月28日 21:56
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