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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年03月19日

岩湧山の茅刈り

本日は岩湧山での茅刈り作業日、残念ながら体調不良で参加予約を取り消してしまったのだが・・・・・・・・・・。全く持って残念な極みである。1年に1回しかないチャンスを逃してしまったのだ。岩湧山の茅は全国でも有数の品質で、茅コンテストで優勝に輝いたほどの実績を持つ。長さも3メートルくらいあり、茅葺きの古民家にとって格好の修復資材なのだ。全国の文化財的な茅葺き民家が待ち望んでいる岩湧山の茅、これを是非に自分の手で刈り取ってみたかった。本日は行政と一般市民のボランティアとトモロスの仲間と三者合同での刈り取りだ。もうそろそろ地元の滝畑地区に集結しているかも知れない。茅場は滝畑地区の入会地みたいなもの、古来から地元住民の方々によって維持されてきたのだが、ダムの建設で地域社会が崩壊したような現況では管理できなくなってきた。ボランティアに頼らざるを得ないのだ。


             岩湧山の山頂です。黄色い部分が茅場となります。
岩湧山の茅刈り


地元古老のお話では、かっての滝畑住民は日に2回山に登り、10キロの茅束を天秤棒の前後に2束づつさげ計40キロの茅を歩いて運びおろしたそうだ。無論、現場で刈り取って束ねた上での搬送である。早朝5時頃から仕事を始め終了するのが夕闇迫る頃、かっての人々は働き者だったようだ。我々がそんなマネを出来るはずがない。車で林道を上り詰め、刈り取った茅は軽トラで搬送する。それも作業時間はかなり短い。おまんらちゃんと働いているのか、と古人に叱られそうな現状だ。何とも軟弱な現代人である。


       岩湧山の遠望、春霞の状態ですね。花も梅から桜へと変化でしょうか。
岩湧山の茅刈り


昼間になったら大型の双眼鏡で山頂付近を覗いてみよう。条件が良ければ作業中の仲間が見えるかも知れない。幸いお天気も良好だ。絶好の作業日和なので、皆の衆も楽しみながら茅を刈り取っているのではなかろうか。参加出来なかったのがとても残念だが、その分、仲間の衆に頑張っていただこう。そして来年こそは体調管理に努め、何が何でも参加しなくては。岩湧山の茅、天下一品の良材ですぞ。それと余計な話だが、近くで茅の葺き替え工事をされた古民家の場合、工事費が2000万円程かかったとか。田舎暮らしに憧れる方は物件選択にご注意を。

 


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Posted by とんび at 07:05│Comments(0)森のお仕事
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