オオサカジン

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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年12月07日

落ち葉拾い

晩秋から初冬へと変わり次第に冷え込みも激しくなりつつあるようです。この季節、街路樹附近は落ち葉の宝庫でカサコソと音立てしながら歩きますと、何とも言えぬ心地よさですね。外から眺めている分には風情があっていいものですが、周辺の民家にとっては大変な迷惑事でもあるようです。毎朝、ホウキ片手で清掃されてる方をよく見かけます。集落でも年に一回は大掃除があって貯まった落ち葉を一斉に回収します。この落ち葉が小生にとってはお宝なんですが、だまって失敬するのは少々気が引けます・・・・・といいつつ頂いちゃうのですが。法的理屈でいうと窃盗罪とかに該当するかも知れませんが、そこはそれ、柔軟に行きましょうやということで。


            落ち葉の有効活用事例・・・・・・・・・・・・・と自画自賛。
     落ち葉拾い

刑法第235条を紐どいてみましょう、「他人の財物を窃取したるものは、10年以下の懲役に処する」、何だか怖い文言が並んでいますね。早い話が人の物は盗るな、盗ったら10年以下の刑務所だぞ・・・・・・・・そんな意味合いのようですね。文言からいくと小生の行動はどうも該当しそうな気配ですね。さてこの落ち葉、集積した物は税金を使ってトラックで搬送されます、そして同じく税金を使って化石燃料による焼却処分です、挙げ句の果てはCO2の排出とくれば、何をやってるんだろうかとの疑問となります。生真面目な方は、法を守るべきやそれとも一般常識で善処すべきやとハムレット的な悩みに苦しむかも知れません。小生はあまり順法精神が高い方ではないので、躊躇無く使ったほうがええじゃん・・・・・・・・・・・・というオオサカジンの発想となります。


              街路樹の周辺はどこもこんな景観ですね。大変です。
     落ち葉拾い 
           皆で拾い集めた落ち葉の集積、こんな集積場が何カ所も。
     落ち葉拾い

遠慮なく田畑へと運んだ結果が下記の画像の如くなりました。落ち葉は極めて有効な腐葉土の構成要素と成ります。これを果樹木の根元にばらまいておくと時間はかかりますが、やがて腐って果樹木の滋養分となってくれます。正真正銘の有機肥料で、山の樹木はこれのみで成長してると言っても良いかもしれません。肥料のやり過ぎは害虫の誘因剤となりますが、落ち葉ならその心配も無いようです。欲を言えば発酵させて堆肥とすればいいのでしょうが、時間的な余裕が無いので省略します。

     
         渋柿の根元にもたっぷりと与えて起きましょう、来年は又干し柿を。
     落ち葉拾い  

落ち葉拾いのついでに粗大ゴミ拾いについても触れておきましょう。最近自治体によっては、条例化によって粗大ゴミ置き場からの持ち出しを禁止し、処分規定まで設けている場合があるようです。ぶっちゃけた話、夜間に密かに回収に回ってる方は存在します。生活上の理由からでしょうが、彼らが福祉事務所に生活保護の申請で並ぶよりも余程に有効な生き方ではないでしょうか。諭吉先生ではないですが、独立独歩、彼らの自立的生き方を賞賛こそすれ処分対象とは、机上の形式論理もここまできたかと思いますね。小学校の時、「角を矯めて牛を殺す」という諺を習ったような気がしますが・・・・・・・・・・・・・・・。


          プラムの苗木にも落ち葉の山を。滋養分と保温とを兼ねています。
     落ち葉拾い 



             ◇◇◇◇◇    お悔やみ    ◇◇◇◇◇

メディアの報道によりますと、森林生態学者の四手井綱英氏がお亡くなりになったそうです。氏との出会いは40年以上もの昔になります。当時は新入生のホヤホヤ、右も左もわからぬ状態で、必須科目だからとの軽いノリで選択したのが生物学、ご担当が四手井氏でした。当時は50代だったと思います、学者として油の乗り切った時期であられたのでしょう。無論、当時の小生は碩学の想いや実績などを知る由もなく、末席でしょうことなくノートをしていたかと記憶します。思えばこの世は全てが一期一会、一瞬の出会いも当人に受け入れるだけの眼力と覚悟がないとただの通りすがりとして見逃してしまいます。そして再び相まみえる事はほぼ不可能です。1年間の有意義な出会いを無為に過ごしてしまった己の力量の無さが悔やまれます。享年97歳、先生が開かれた里山という概念・・・・・・・・・遅まきながら我々が引き継いで参りたいと思います。安らかにお眠り下さい、心よりご冥福をお祈り致します。

             ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇             

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Posted by とんび at 05:14│Comments(8)森のお仕事
この記事へのコメント
 いつぞや二輪草のことでコメントしたものです。
 理路整然のブログ、只者ではないと思っていましたが、四手井氏の門下の方でしたか。私も昔、といっても私は文系ですが、講談社のブルーバックスで御著書を拝読させてもらったことがあります。吉良竜夫氏の「生態学から見た自然」の日本は二季性気候の言葉に感銘を受け、その後しばらくして、四手井氏の里山の言葉にも見慣れた風景や自然は実は人が作ったものなのだという大変な驚きをもって、読んだ記憶が蘇ります。
 ご冥福をお祈りいたします。
Posted by 二輪草 at 2009年12月08日 01:44
おはようございます。
凡人の悲しさをしみじみと実感しております。

チルチルとミチルではないですが、幸福は遠き彼方にあるものとの思い込み・・・・・・・身近な大きな価値に気づけないのですね。

おっしゃるように、里山は自然風景だと思っていました。
人によって二次的に作られたものとの発想に出会ったとき、愕然としたものです。

学び続けなければ、新たな視点に立つことは不可能でしょう。
多くの先人達の偉業に感謝しながら、その恩恵を広く伝えたいものです。
微々たる力しかありませんが、仲間達と輪を広げたいと願っています。

又、東北の山のお話などもお伝え下さい。
Posted by とんびとんび at 2009年12月08日 08:45
拝啓
とんび様
ある文献資料を調べてましたら、とんび様の恩師のお名前を拝聴いたしましたので、ご覧下されば幸いに存じます。

※インタビュー記事(サライ)より抜粋させていただきました。

【四手井綱英】氏
(森林生態学者)人と自然のかかわりを冷静に見つめる、森林生態学の先覚者(1911年京都府生まれ。
森林生態学、積雪科学の権威。京都大学農学部教授の後、同大名誉教授。日本モンキーセンター元・所長。暗い原生林では生物は育ちにくいと喝破。夫人はきのこ研究家。
◆(※健康・余生)
『健康の秘訣は何もやらんことです。自然体が一番。
食べたいときに食べ、寝たいときに寝る。
70過ぎたら、いつ死んでもいいやないですか。
2〜3年長生きしても、たいした差はないでしょう。』

故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
敬具
by〜乙女鉞椿

尚、今朝こちら(東海)は雪景色となりました。
今は快晴となりましたが
ずいぶん冷え込んでおります。
とんび様におかれましてもどうか恩師の教えをお守りいただき、長生きしてくださいませね。

※私は国立が通るような頭はありませんのです。ハイ。
Posted by 乙女椿 at 2010年01月13日 13:24
こんばんは。

寒くなりましたね。寒気団がはいりこんだようで、畑作業中にも小雪が舞い続けました。当然、田畑には人影無し・・・・・・・・・当たり前でしょうね。
こんな時に農作業をする人間を、大阪弁でアホと言うそうです。

何だか美しき誤解が飛び交っているようですね。
小生も京都帝大に入学できるほどの学力はございません。
碩学、四手井氏がアルバイトであちこち講義に回っておられた出先での、自称不肖の弟子に過ぎません。

ご期待に添えなくて恐縮ですが、誰を師とするかは本人さん次第。ましてや最近はインターネットの時代です。

椿姫も四手井氏の自称門下生にいかがですか。
Posted by とんびとんび at 2010年01月13日 17:52
えっバリバリのエリートじゃないのですか

大阪弁でアホって‥アハハッ
失礼!!笑けますって!!

どうも疑わしいですが(笑)
美しき誤解〜謙遜の達人でしょうか、花咲かじいさまは

こんなじゃがいもですが、ゆくゆくは
四手井氏の自称門下生のお仲間に入れてくださいますか

ブログ更新せずコメント侵入のみでしばしお許しを〜
Posted by 乙女椿 at 2010年01月14日 13:24
毎日寒いですね。

それにしても、何ともご陽気で想像力逞しきご婦人のようで・・・・・・・・
小生はエリートどころか、各種の学校時代はすべからく落ちこぼれでした。
小生の別名は,DONNGAME2GOUとも申します。名は体を現すそうですが、のんびりボチボチが日頃の信条。
カミソリ半蔵とはほど遠い存在でございます。

百姓業界で、鍬とスコップ片手に土方稼業に励むのが最適なようです。
この歳になりますと、いやでも己の器量は見えてきますよ。

まだまだお若い椿姫は、無限の可能性にチャレンジ為さって下さい。
雪こそないものの、無茶冷え込みますね。
南国育ちには堪えます。
Posted by とんびとんび at 2010年01月14日 18:10
こんにちは!!
‥‥ん?‥ウッソ〜張り切ってお伺いしたのに〜
とんび様に振られちゃいましたね〜
あぁ〜やはり老後を夢見るにはまだまだ修行が足りませんね
しっかし!!
田舎暮らしは好きなんで時々、拝見させてちょ!!

そして、コメントには時々、来させてちょっ
(名古屋市長になりかわり(笑)→ウソッお会いしたこともないのに物真似お許しを〜
では〜いいお返事お待ちしてま〜す
Posted by 乙女椿 at 2010年01月15日 12:23
こんばんは。

ご陽気で想像力逞しき+好奇心旺盛な・・・・・・・評価項目が一つ増えそうですね。
知的好奇心が人間の幅と深みを広げるようです。そして長寿への可能性も。

椿姫の飽くなき探求心にタジタジとなりそうですが、お立ち寄りは歓迎します。
お手柔らかに徘徊為さって下さい。

おっと、現実生活は鎧甲で身を固めた戦士でいらっしゃるようですから、徘徊はブログ上のみですよ。

老荘の隠遁生活はまだまだ早過ぎまっせ。
Posted by とんびとんび at 2010年01月15日 21:12
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