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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2009年12月12日

その後の栗の木

先般、栗の木とばあさまの物語をお伝えしましたが、後日談を報告しておきましょう。「案配に整備してね」、という丸投げがばあさまの方針で、仲間の助力がないと難しいなあというのが当時の実感でした。ところが農閑期に入った故か、なかなか仲間が畑に出てきません。顔ぶれはKさんとばあさまと小生の三人だけ、やむを得ないので三人で実施することとなりました。何分高所での作業となりますので、足場の確保が肝心です。Okさんの梯子を借用して、上端を栗の木にロープで固定します。チェーンソーでの作業となるので、足場が動くと大変な事態となります。梯子上でのチェーンソー操作など、本来は好ましくない作業ですが、幹が大きいので手鋸では困難でしょう。梯子の隙間に左足を通し、左足と右足とで体を固定します。上体が動いても梯子からは外れない、そうした状況でエンジン作動。さすがにセオリーどおりに受け口作って追い口から・・・・・・・・・・とはいきません。重心を勘案しながら裏切りを行い、やがて表切りへと。半分ほど切った段階で重みで落下しました。

           台風での折れ口をきれいに切断しました。水溜まりの防止です。
     その後の栗の木
                 梯子を固定してチェーンソー作業の足場に。
             その後の栗の木

同じような手法で3本の枝を切り落とします。そして前回に台風で折れた切断面の後処理を・・・・・・・これは切り口を鋭利な状態にしておかないと雨が貯まって腐りやすくなるからです。さて切り落とした枝ですが、崖の中途で引っかかっております。何とばあさまが崖に乗り出して引き上げようと・・・・・・・・その根性は見上げたものですが、怖い物知らずというのか、危険性の予測がないようです。しょうがないので、ロープで我が身を確保しながら小生が途中まで降りて引き上げました。引き上げた枝は玉切りして腐るのを待ちましょう。


            小枝を残して切断します。来年は再び新枝が伸びるでしょう。
     その後の栗の木
              切口をこの角度から見れば、まるで恐竜の頭ですね。
     その後の栗の木   

この栗の木、ばあさまのオヤジ様が植え込んだみたいで、相当な思い入れがあるようです。農地は我々に貸与して自由に使わせてくれてるんですが、栗は自分で収穫されるようで、取っては駄目よとのお達しです。俗に言う丹波栗のようで、大きな立派な実がたくさん実ります。今年はこうやって大手術を実施したので、来年は収穫不能かも知れませんね。まあっ、数年もすれば新枝が伸びて再び立派な実を提供してくれるでしょう。栗も柿もその年に伸びた新枝に実が付くようです、数年おきには枝の更新を行うか、毎年のように剪定を実施するか、何れにしても人間様の手助けが必要なようです。昨日レポートしましたように、剪定技術は樹種によって異なりますので、手法のマスターが前提ですね。師匠に教えを請うのが一番早いかと思いますが。


        中途で切断されてしまった栗の木、気の毒だが来年に期待しましょう。
     その後の栗の木

さて我々は栗にはあまり関心が無いのですが、狙いは後ろにある柿の木。立派な渋柿があって干し柿用には打って付けです。手前の栗の枝を切り落としたので、日照条件が格段に良くなりました。来年以降は沢山の収穫が予想されます。ただ難点は樹高が高いので登らないと収穫出来ないこと。木登り名人のIkさんのみが可能な対象木です。そこでこれも中途で切り落として新枝の発生を促そうとの発案になりました。ただ梯子をかける手段がありません、Ikさんの登場を待って木登りしてもらい、手鋸で切断するしか無いようです。Ikさん、ブログをご覧になっておられたらよろしくお願いします、出番到来ですよ。     


     柿の木の根元部分から中途まで。        同じく中途から上部の幹部分。
 その後の栗の木 その後の栗の木 
            柿の木の頂部です。上記2枚画像の一番上となります。
     その後の栗の木

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Posted by とんび at 05:10│Comments(0)森のお仕事
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