オオサカジン

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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

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2010年12月20日

斜面に取り付く仕事師たち

愛車で走っていると、聞き覚えのある2サイクルエンジンの爆音が響いてくる。何処からと見上げると、急な斜面に取り付く仕事師達が数名、寒風の中で草刈り作業中のようだ。正月を控え、清新な状況で新春をとのクライアントの意向を踏まえたお仕事のようですね。カメラ1台を抱えて法面をあがってみると、予想どおり里山倶楽部の事業部の面々でありました。彼等は山仕事・里仕事のプロ集団、依頼があれば何処なりとすっ飛んで参ります。守備範囲は広いが、活動地は主として南河内。但し山間部での仕事が主体のため、里近くでの接近遭遇は非常にまれである、本日はラッキーな出会いのようですね。



             ちょっと一休みの時間にお邪魔虫、インタビューとあいなりました。
     
                休息もそこそこに作業開始、聞きますと寒いからとか。
     

仕事が一段落するのを待って早速のインタビュー開始、「高所の吹きさらしで寒くはないの」・・・小生は酷い寒がりなもんで・・・・答えて曰く「そら、寒いがな」。どうやら、寒風に立ち向かう猛烈な仕事集団、との小生の想定イメージを読み取ったうえでの茶目っ気たっぷりの返答のようである。ニヤニヤ笑った表情はこちらの意図をお見通しのようだ。何とも取材しづらい仲間達である。差し入れに焼き芋を買ってくれば良かったのだが、本日は仲間の店は非営業日、残念無念である。焼き芋があればもう少し素直なインタビューが出来たかと思ったのだが。


              結構な高所です。落ちたら車のとこまでまっしぐらでしょうか。
     
                         超ベテランは一番の高所で作業を。
                 

駄弁ってる内に、ご年配の婆様がひょこひょこ登って来られる。危険なので警告しようと近づけば、隣地の地主様とか。何でも「境界線まではきっちりと刈り込め」との申し入れのご様子。どうやら、過去に作業した仲間達が気づかぬままに境界線手前で作業を止めたようだ。根に持たれた婆様は申し入れのチャンスを狙っておられた模様。理由はどうあれ申し入れの内容は正当、しかと刈り取りますと確約して退散いただく。画像をアップしておきますが、図中の青いビニールが境界だとか。


            隣地地主の婆様がひょっこりと、何、草刈りに登ってるぞとのお話が。
     
              青緑のビニールが境界線とか、そりゃあ、解りませんわな。
       

山地や里地は境界線が不明なケースが多々あるものです。国による地積調査など手つかずと言っても過言ではないでしょう。大半の方が根拠とされてる昔からの公図(旧土地台帳付属地図)など絵図面と同じで、地番の大凡の配置がわかる程度、境界判別は周囲地主の立ち会いによるしか方法論が無いようですね。農や田舎暮らしに憧れる方々も多いようですが、この問題には充分な配慮を望みたいところです。ヘタ打ちますと重大なトラブルへと発展しかねないですよ。      



            現場は展望のいい場所です。その分風当たりもきついですが。
        


Posted by とんび at 05:05Comments(0)森のお仕事

2010年12月17日

大根の季節

寒くなって参りますと、おでんの季節、おでんとなれば大根となるのが定番でしょうか。残念ながら小生は煮込んだ大根が大の苦手、選り分けて避けております。山の神などは大根を食べずして何のおでんぞと曰うのですが。当地は大根の産地でもあります。漬け物にするような普通の大根ではなく、田辺大根、天王寺蕪、紅芯大根、黒皮大根、ビタミン大根・・・・・・・・といったいわゆる伝統野菜の大根類です。当地の農家が苦心して復活されたもので、この季節に直売所で販売されてますが、たちまち売り切れのご様子、お求めの方はお早めに。


            ポピュラーなタイプの大根ですね。何にでも活用可能なようです。
     

伝統野菜と呼ばれる物は、かって大阪市内に農地が広がっていた頃に特産品として栽培されていたものである。都市の拡大に伴い、市内から農地が消滅するのと前後してこれらも消えていった。通常大根に比べると発芽率も悪く、虫も付きやすい。それに生育にも手間暇がかかり、出荷できるようになったのはつい最近のようである。イベント等でふろふき大根の試食なども催されてるが、体験してみる必要がありますでしょうね。小生の場合は、栽培の主は和歌山大根です。少々こぶりの使い勝手のいい大根で、専ら大根おろしでいただきます。煮込んだのは苦手ながら、ジャコと大根おろしの組み合わせとなれば、際限なく賞味してしまいますね。私宅の冬場の定番でしょうか。


 
            伝統野菜の田辺大根です。東住吉区あたりが原産地でしょうか。
    
           同じく天王寺蕪、名前のとおりで四天王寺さんあたりが出身地でしょう。
    

仲間の衆も大半が大根類は栽培中、活用方法は様々ですが、自宅でたくあんを漬けこむ猛者も存在します。数量は多くはないですが、畑に干された大根は季節の風物詩、正月の来訪を告げているようです。種蒔きのタイミングを間違えないと、ほとんど手間知らずで栽培出来ます。問題は間引き、この作業を適時に実施しないと立派な大根は収穫不能ですね。「最初から種蒔きを点在させれば」とのご意見も出るようですが、大量に播いて競争原理が働かないと育ちが悪いようです。必然的に間引きが発生します。人間様も同様でしょうが、切磋琢磨は必要な過程なんでしょうね。


           紅芯大根です、主としてサラダに活用されるとか。綺麗でしょうね。
    
              ビタミン類が格別豊富なんでしょうか、その名もビタミン大根。
    

さて当地の直売所で販売中の大根類、近隣の畑から軽トラで持ち込まれたものばかり、鮮度の良さが最大のウリでしょうか。フードマイレージなどゼロと同等でしょう。三里四方に医者いらず、食材は近くで育った物(地産地消)を確保したいですね。     



            仲間の一人が畑に吊していました。タクアンを自作するのでしょうね。
       


Posted by とんび at 05:13Comments(0)つれづれなるままに

2010年12月16日

クリスマスも不況かな

歳末ともなりますと、恒例の二大イベントが待ち構えておりますね。年賀状とクリスマスでしょうか。年賀状はクリスマスが過ぎないと気分が乗らないし、クリスマスはどうかすると11月から前哨戦が始まっております。何とも商魂逞しいというのか、祭り好きなのか、真意の程はよくわかりませんが盛り上がっております。ただ言えることは、誰もクリスマスが宗教行事だなどと考えていないことだけは確かなようですね。当地でも華やかな電飾が夜道を照らし、何所ぞの歓楽街ではと思える程の一角があります。自分でやるのは面倒だしセンスも無いしで、専ら覗きに回るのですが、今年は少々異変が生じているようですね。


             SL号が走っていますね、目的地は夢の国かな。
     
            夢の国の幻想的な風景を表現しておられるのでしょうか。
     

例年、電飾の飾り付けに創意工夫をこらし、ご近所で競い合っておられたように見受けたのですが、本年はさっぱり。僅か数軒程のお宅が為さっておられただけでした。ご不幸があったのか、競争にお疲れになったのか、飽きられたのか・・・・・・・推測の域を出ませんが多分に不況の影響が大ではと思っています。1ドル83円程度、円高進行で輸出関連産業は青息吐息、菅さんご一家には為す術がなさそうで、批判するだけのヤジ馬集団と言う正体が明らかになったようですね。「空き缶(管)」との厳しい評価もやむを得ないようです。こうした世相に、無駄な出費は控えて生活防衛に、と走るのが庶民のささやかな航海術なんでしょう。電飾が減少するのも致し方無しのようでございまして。


                 門衛に立つ番兵さんのようでもあります。
              
                 番兵さんのお隣には緑(青?)の樹木が。
              

イルミネーションの最大の効用は防犯機能にある、と言えば該当のお宅には叱られますかな。夜道の街路を赤々と照らし出し、見物客を引き寄せる程の明るさは、犯罪者にとって邪魔者以外の何物でも無いでしょう。出来うる事なら夜明けまで点滅を継続して欲しいものです。それにしても、外国の宗教行事にかくも異なった関心を持ち、多大なエネルギーを消費する日本人、外国人から見たら魔詞不思議な存在なんでしょうね。    


          森の中で親に寄り添うバンビでしょうか、幻想的な世界です。
     
        夢の世界のようでありますし、歓楽街のようにも見えますし・・・・・・・
      


    


Posted by とんび at 05:11Comments(0)山里の歳時記

2010年12月15日

エンドウの発育状況は

冬越し野菜の定番はやはりエンドウでしょうね。発芽したエンドウを如何に小さいままで冬越しさせるか、そこに百姓の知恵と腕が要求されます。成長させればエエやないの・・・・・・これが通常の発想だろうが、どっこいそうは問屋が卸さない。天敵とも思える霜や雪が待ち伏せている。50センチから1メートル位にもなると、たちまち霜にやられ茎が凍傷にかかって枯れてしまう可能性が高いのです。最適な状態は20センチ~30センチ程度で成長を止め、周囲を防寒グッズで覆ってやることだろう。活躍するのが稲ワラ或いは籾殻であろうか。いずれも米作りの副産物である。

  
         小生のエンドウです。ようやく発芽して成長を始めたところでしょうか。
     
          遠目で見るとこんな感じ。左がキヌサヤ右がスナックエンドウです。
     

他の冬越し野菜であるニンニクやタマネギ或いはラッキョウやソラマメはそれ程でもないのだが、エンドウは滅法寒さに弱いようだ。周囲をビニールで囲って保温してやる御仁も存在される。小生達が行っているのは、霜よけの籾殻蒔きと稲ワラによる若干の外気防止だろうか。画像でご理解頂けるでしょうが、もう少し大きくなれば稲ワラを立てて風を塞ぐようにしている。当地ではこの程度の対策で充分な冬越しが可能だ。春4月、花が咲き始めたらあとは収穫を待つのみ、エンドウの困難さはこの冬越しだけでしょうか。


      こんなに大きくなったエンドウも。正月に否3月に賞味をと考えた、あの方です。
          

ツル有りとツル無しの品種がありますが、ツル有りの方が栽培が容易なようです。難点はネットや支え棒等が必要なこと。我々は支柱を立ててネットを張っております。畝は南北に作った方が日照条件が良く、実の付きも多いようですね。エンドウの収穫と前後してインゲンの種蒔きとなりますが、同じマメ科の故ネットの再利用が出来ないのが悩みですね。エンドウの後作は大抵がキュウリかニガウリとなりそうです。コレですと連作障害も出ず、ネットの再利用も可能で三方良しと皮算用しているのですが。


          当地ではツル有り種をネット利用で栽培との手法が多いですね。
     

この冬は厳冬の予想とか。どの程度の寒波か不明ですが、野菜達にとっては辛い季節となりそうですね。ホウレンソウや白菜など寒波で甘さが増すような野菜もありますが、霜や雪に負ける物も多いですね。人間様と同様に、体は暖めておくのが成長には具合がよろしいようで。    


             小生の農具小屋です。壁面もネット利用でエンドウ栽培を。
        


Posted by とんび at 05:03Comments(2)畑の作業

2010年12月14日

ぼやき話も出ますわな

久方ぶりにゲストハウスへと立ち寄ったTn氏、どことなく元気がない。胃を切り取った身とはいえ、すこぶる快活で元気印の彼が・・・・・・・・と不思議に思っていると、チビチビとぼやき話が飛び出してくる。1号田圃から車で5分程度の山手で稲作をやっているのだが、シシとの闘争、近隣農家とのおつきあい、遠距離通勤等々でお疲れ気味とか。挙げ句の果てには、「もう稲作やめようかな」との弱気の発言も。中山間地の農業が厳しいのは全国同じかと思うが、とりわけ害獣による被害がモチベーションを低下させるようだ。彼の田圃も山間の棚田、付近に民家が存在するとはいえ獣たちが先住民で、優先権は彼等にあるのでしょう。夜間ともなれば治外法権の典型のようで、人間様はじっと我慢の子でしょうか。


             ひこばえが青々と成長してますが。無論お米とはなれません。
     

彼を弱気にさせてるもう一つの要因が草刈り作業、農村地帯はいわゆる共同作業的な要素が多いのですが、遠距離通勤の彼には合わせにくいとか。それと合理的思考の彼と慣行農法を重んじる近隣農家とは肌合いがしっくりこないようだ。1例を挙げると、変形農地で彼は長方形に田植えする。機械を使って効率よく耕作し、周辺部は無視するとの農法。近隣農家は先祖伝来の手法で、機械が使用できない場所は手植えで隅々まで・・・・・・・・。此処まで違うと白い目で見られることもあるのでしょう。疲れたとぼやくのも肉体的疲労では無さそうです。新春も稲作を継続するのか、現段階では疑問ですが、片道1時間程度の通勤も響いているのでしょうか。


           完全防備ですね。電気柵とネットの二重陣です。シシも突破不能?
     
            こちらでは鉄柵で防衛を。かなりの強固さです、素手では動かず。
     

 金剛山への参拝登山が趣味とのTn氏、決して疲労困憊での発言では無さそうです。集団生活・共同生活がもたらすストレスは、体力勝負の農作業よりも厳しいようですね。Tn氏が耕作放棄するようなら、我々が支援しなければ・・・・・・・チームリーダーのU氏は思案してるようですが、状況から見て手出しするのは疑問かなというのが率直な感想。さてどのように展開しますか、新春のお楽しみということで。   


             Tn氏の耕作地付近、俗に言います棚田が広がっています。
     
           集落の営農方法と違いすぎて浮き上がってしまったのかな。出る杭は
           打たれるのが我が国の慣習のようですね。人材は海外で農業を?
     


    


Posted by とんび at 05:07Comments(0)米づくり

2010年12月13日

赤阪村小景

「小さな絵本のような村」、これが村当局によるキャッチコピーである。恐らくゴーストのコピーライターは役場の若きスタッフでは、と想像しているのだがさて如何に。フレーズの如く何所を訪ねても、何処の小道を歩いても絵になる光景が広がっている。1号農園が界隈と言うこともあって、殆ど毎日の如くうろつき回っているのだが、飽きることがない。適当な道路サイドに車を止め、カメラ一台をお供に歩き出すのだが、散歩に適したロケーションが多くて選択に迷うほどだ。中でも一番のお気に入りは下赤坂城趾から金峰神社へと連なる小径である。耕作者の方がたまに通行される程度で、殆どは貸し切り状態、絶景の独り占めである。


            お薦めの小径です。かって楠木軍が夜襲に利用した?
     
           紅葉ではなく黄葉ですが、雑木林が一番華やぐ時でしょうね。
     

余計な解説を加えるより画像をご覧になっていただく方が早いだろう。百聞は一見に如かず、100枚の原稿用紙より1枚の画像である。この時期は紅葉の季節を過ぎ、黄色くなった雑木林が主体である。真っ赤な紅葉も見事だが、黄色く染まった雑木林の静かな雰囲気は何とも言い難い。黄昏時の我が身を見るようで、相身互いの心境がもたらす奇妙な親近感かも知れませんね。何度も訪ねる小径なのだが、毎回受ける印象が異なってくる。見える範囲は一緒なんだが、微かな気象条件の差或いは心身の状況や時間帯によって、醸し出す雰囲気が変化するのでしょうね。


         赤阪ミカンは健在のようですね、店頭で見かける事は少ないですが。
     
       耕して天に至る、河川はずっと下の谷底です。長い水路が必要ですね。
     

かって数百年の昔、下赤坂城の攻防戦で城を幕府軍に奪われた楠木軍が奪還に夜襲を賭けたのも、多分この道でしょう。太平記では、幕府軍の兵糧搬送隊に変装して城に侵入したとかの記述があったように思いますが、ゲリラ戦の得意な楠木軍らしき戦法ですね。今は棚田とミカン畑に変わっております。標高のある丘陵部なので、かなりの奥地から水路を引いて稲作をされてるのでしょう。例によって電気柵が張り巡らしてあります。ここらもシシ達の行動範囲のようで、人間様とシシ達との接近遭遇戦が現在の戦いでしょうか。槍や刀は不要ですが、ソーラー方式の電気エネルギーが新たな武器のようです。 


                  寒椿でしょうか、藪陰にひっそりと。
     
        地元の方はこの小径を軽トラで爆走されます、よくまあ脱輪しないことで。
          


Posted by とんび at 05:12Comments(0)里山に遊ぶ

2010年12月10日

日だまりの剪定作業

果樹園も休眠期にはいってひっそりと静まりかえっています。今年は異常気象もありまして、収穫の程はさっぱりでしたが、来年への期待を込めてやるべき事はやらねばなりません。休眠期の最大の業務は剪定作業、果樹木達が成長を止めお休み状態となってるこの季節が剪定の最適な時期なんです。最もウメ等は早くも花芽の出現があったりして、タイミングの判断が難しいですね。プロの果樹農家でもない我々が出来る事は限られており、適切な作業ではない可能性もあります。かろうじてわかるのは徒長枝の除去と全体に太陽光線が行き届くような配慮、この2点位でしょうか。果樹園全体への採光の工夫も必要ですね。この地は周囲が竹林と照葉樹の森、いわずと知れた太陽光線妨害樹林とでも申しましょうか。


               初冬の果樹園風景です。まだ秋っぽい印象ですね。
     
                シイタケほだ木用の原木を確保、一寸一休みですか。
     

果樹園は変形的な地形で、一等地は東南向きの斜面、残りが東向きと北西向きの斜面とで構成しています。東南向きの斜面には桃、ビワ、ナシ、レモン、ウメ、柚子、ブドウ、プラム、栗、ヤマモモ等々を植栽しています。東向きの斜面には各種の柑橘類とキウイやウメや栗など、北西向きの斜面ではカキや栗やカリンやサクランボなどが頑張っています。本数も多くて正直いいますと剪定作業が行き届いてないのが実情ですね。ウメは前回に結構剪定してますので、本日はカキやナシを主体にしましょうかな。そうそう病気で実を付けなくなったサクランボ2本を伐倒との話も出ております。チェーンソーが最も活躍する場面ですね。



               伐倒斑も剪定班も順調に進行中の模様ですね。 
 
            病気のサクランボが倒されました。チップ用にいかがでしょうか。
     

冬場にはいりますと、例年の行事としてシイタケの植菌作業もあります。植菌は伐倒して1~2ヶ月寝かせた原木が必要で、必然的に本日の伐倒作業が要求されますね。収穫も皆の楽しみでしょうから、本日のミッションはかなり多めのようです。数名づつチームを組んで作業を分担することに。小生は参加されて日も浅いTy氏とペアで剪定作業班に、途中各チームの名(迷?)プレーも参観に案内しておきましょう。剪定は切り落とすのは簡単ですが、剪定枝の撤去作業があり結構めんどいものです。現場で焼却処分が出来れば楽なんですが、水気のない山中でのたき火は御法度でしょう。黙々と隅の集積場へと運びます。


        伐倒された切り口を物珍しそうに覗きこむTy氏、街中では見られませんよね。
     
             次の獲物を狙うハンター達、次回は木登りしての枝打ちとか。
     
                    収穫作業がお好みの方も多いようでして。
     

剪定斑、伐倒斑、収穫斑、竹林の間伐斑・・・・・・・各位が得意分野で熱中作業です。気心の知れた腕自慢の仲間達なので放置しておいても大丈夫、時間配分を考慮しながら程よく休息しながらミッションを片付けていきます。今日はリーダーのIk氏が豚汁の準備を、山中で暖かい豚汁を頂きながらの昼食は格別ですね。無論、恒例のコーヒーも準備されており、取れ立てのシイタケを炭火焼きで頂戴しながらワイワイガヤガヤ。中高年の井戸端会議みたいなものでしょうか。食後には、料理自慢のKさん手作りによるイモクッキーが配分されました。体力勝負でダイエットに励んでますのに、ウエストが危険ラインの85センチを突破しそうですね。     



         伐倒したサクランボには野鳥のマイホームがありました。子育て完了かな。
     
            一度ご馳走したいですね。炭火焼きのシイタケ、美味しいですよ。
     
           おじ様達の井戸端会議が始まったようです。作業の合間の骨休め?
     


          


Posted by とんび at 05:11Comments(0)とんびくらぶ

2010年12月09日

トラクターは何処へ(3)

素人大工によります建築工事もだいぶ進捗して参りました。仲間達も志気があがり、腕の方も冴えてきてるようです。人間は恐ろしいもので、勢いに乗りますと不可能と思えるようなことでも何とか処理してしまうのですね、俗に言います火事場の何とやらでしょうか。外観も建物らしく成って参りました。目に付くような歪みも無さそうです。各位の得意能力が存分に発揮されたようで、人生経験はまさに無駄がない・・・・・・・つくづくそう実感しますね。工具の使用方法など、「いつの間に何所で覚えたの」と疑問詞が付くほどにうまく活用しています。おかげさまで専門業者に依頼することなく完成の良き日を迎えられそうです。


                    腕利きの職人集団が頑張っております。
     
            建物らしき外観がチラホラ、こうなってきますと俄然張り切りますね。
     

箱を作り上げるのは比較的うまくいったのですが、苦戦しましたのは扉の取り付け工事。トラクターが鎮座されますので、防犯上の兼ね合いから頑丈な扉で尚かつ開閉がスムーズで広々・・・・・・難しい条件をクリアーしなければなりません。当然に既製品などあり得るはずもなく、独自のオリジナル品の作製とあいなります。合板を型紙にして鉄板を切り、角材で枠組みを作って、世界に一つだけの扉の完成です。次なる課題は如何にして現場にうまく取り付けるか。水平と垂直を数学的手法で確保したと記述しましたが、そこはそれ、やはりプロではありません。微かなゆがみは存在するようで、出来上がった現況に扉をマッチさせるしか方法論は無さそうです。微妙な小細工を繰り返しながら、何とか出来上がりました。


               合板による型紙を使っての特性ドアの作成中です。
     
                 外壁工事も加工した鉄板を使って仕上げていきます。
                

箱が完成し扉も無事に仕上がりますと残されたのは内装工事のみ、こちらは雨の日でも作業は可能です。とりあえずトラクターを格納しようとの話になり、最もトラクターを愛用するU氏の運転で無事に格納できました。これで雨風に悩むことなく車庫の中で悠然と待機出来そうです。農道に直結した位置ですので、要請があれば直ちに出動可能。おかげさまで冬場の田圃の耕耘作業が捗りそうです。通常、田圃は10月~11月に稲刈りが完了しますと、春先の田植えのシーズンまで放置される事例が多いものです。本当はこの期間に何度か耕耘作業を行い、田圃の土中に空気を入れ込む事と土中の雑草の種を寒波にさらすことで防除するという大事な作業が必要です。これまでうまく実施出来なかったこうした作業が楽に取り組めそうで、来年は収穫増と取らぬ狸の何とやらに胸躍らせる日々ですね。さて物事はそううまく運びますかどうか。


             鉄工所の親方は大先輩のU氏、どこでこんな技術を覚えた?
     
       強度の確保には三角形を多用します。数学や物理の授業が今になって役立つとは。
     

数日間に及ぶ大工事、気をつけながら作業を進めてはいましたが、やはり支障は出たようです。現場はMs氏の耕作地、里芋やネギ類が植栽されています。点検してみますと、数本の里芋が折れてぶっ飛んでいました。知らぬまに農作物を踏みにじってしまったようです。Ms氏には謝罪のメールを届けましたが申し訳ないことです。それと若干日当たりが悪くなりますね。代替地の耕耘作業を実施してから提供したいのですが、里芋の収穫が完了しないと耕耘機がはいれぬようです。しばしのお待ちを願わねばならぬようですね。
      



              どうにか完成の模様ですね、内装工事はボチボチと参りましょう。
     
            鎮座された米チームの旗艦あおぞら号、大活躍が期待されます。
     
           迷惑をかけてしまったMs氏の里芋、丸印あたりが吹っ飛んでいます。
     

  

      


Posted by とんび at 05:04Comments(0)つれづれなるままに

2010年12月08日

焼き芋屋の開業を

朝晩はめっきりと冷え込んできました。さすがに師走の季節、冬将軍の到来も間近のようです。農作業をやっていましても、何時の間にか肌寒さを感じ、気が付けば夕闇が迫っている・・・・・・こんな日々でしょうか。日中の暖かさがとても有り難く思えます。さてこうなって参りますと、暖かい物が欲しくなりますのが人間の本性、其処に付け込むのが商売の極意とか。我が仲間達にも目端の利くお方が少なくないようで、農作業から街のビジネスへと商売替えされる方もチラホラ。本日はイモ屋稼業を始められた有志を訪ねてみましょう。場所は某直売所、こう書きますと賢明な読者の方はお気づきかと思います。再三登場します「道の駅かなん」ですね。何せ仲間の衆は道の駅かなんの熱烈な応援団、何故にと思うほど入れ込んでいるようです。


             店頭風景です。利益が出るような価格では無さそうですね。
     
             いい色合いに焼き上がっていますね。品種はベニアズマです。
     

営業日は基本的に毎週の土日、諸般の事情でお休みすることもあるようですが、春先の3月頃までは継続するようです。イモは主としてベニアズマを使用、栽培した自家製も使用するようですが何せ分量が少ないものですから、仕入れての販売と成らざるを得ないようです。窯の準備もあって8時半の開店に間に合わせるには7時には着火が必要とか。当然その前の出勤となります。以降、夕方の5時頃まで立ちっぱなし、楽な稼業ではありません。それでも通いますのはお客様との対話が楽しみなようで、とりわけ小さなお客様が100円玉を握りしめてのご登場には思いっきり甘くなるようです。我が家の孫達の顔が思い浮かぶのでしょうね。


              さっそくお客様が、やはりご婦人方が多いようですね。
     
                   ご夫婦円満の秘訣は焼き芋にあり?
     

1個いただいて試食してみました。熱々のイモが冷え込んだ体をほっこりと温めてくれます。ホクホク感の中にもしっとり感があって、何個でも食べれそうな雰囲気。栗(9里)より美味い13里半(4里超)とか表現されますが、事実のようですね。しばらく覗いてましたが客層はご婦人方が多いようです。買い物ついでにおやつに数個、そんな感じでしょうか。持ち帰っての一家団欒は、家庭円満の秘訣かも知れませんね。お近くにご来訪の折には是非ご賞味下さい。


             頂戴しました試食用の焼き芋、見事な色合いですね。
     
            手作り窯の内部です。熱源にはプロパンガスを利用しています。
    

「い~し~やき~いも」今日も彼の伸びやかな歌声が店内に響き渡っています。立ちっぱなしの稼業も苦にならないようで、細身の体のどこにそんなエネルギーがと不思議に思えるほど。地域社会との関わりの中で、己の役割と働きを実感できるのが最大の要因かも知れませんね。彼にとっては認知症や生活習慣病といった世間様の風潮は全くのご無沙汰のようで、医療費削減(国保会計)の秘訣はこんな所に潜んでいるようですね。      



          彼の伸びやかな歌声が店内に響き、釣られてお立ち寄りの方々が。、
    
              お好きなのでしょうか、店頭脇にはシクラメンの香りが。
    

    


Posted by とんび at 05:10Comments(2)つれづれなるままに

2010年12月07日

桜とリスの森へ

誰が名付けたか人呼んで桜とリスの森、葛城連峰に連なる支稜の一角を切り開いて作られた新興住宅地の法面である。広大な面積が手つかずで残されており、この斜面を桜とクヌギやコナラで埋めつくし、リス達を始めとする小動物や野鳥が遊び回る広葉樹の森へ・・・・・・・・見果てぬ夢を追いかけるロマンチスト達が毎年の如く集まってくる。老若男女、生活も思想信条も異なった人々が同じ夢に向かって作業を継続するのは、なかなかにいいもので、強い西風も苦にならない。幸いにしていいお天気、小春日和的な青空の下で作業を開始、本日のミッションはエドヒガンを50本、ヤマザクラを35本、合計85本の桜の植樹である。


               葛城連峰から少々遅めの朝日が、作業への祝福でしょうか。
      
                朝のミーティング開始です、作業予定と現場の解説が。
     

苗木は結構大きく、樹高3メートルは優にある。根回りと幹を少々切り込み、こじんまりとした樹形にして植栽することに。春先、根が活着して成長を始めるときに水分や栄養分の吸収力と樹形とのバランスを確保するためだ。現場は石が多くて植栽用の穴掘りに苦戦する。根回りの倍くらいの大きさが必要で、唐鍬とスコップを使って穴掘りするが子ども達には少々辛いようだ。時間をかけて少しづつ植え込まれていくも参加者が多い故か短時間でエドヒガンは片付いた。「4本も植えたよ」と喜ぶ子どもに、思わず笑みが浮かぶ引率の爺様も、何だか感慨深げのご様子。


          苗木の説明もそこそこに作業開始の方も。早く植え込みたいのでしょうね。
  
                 現場周辺にはいわゆる里山風景が広がっております。
     

親と子或いは孫達と祖父母の一団、仲良く作業される姿は見ていて微笑ましいもので、世代間の断絶やコミュニティの崩壊など何所の世界の話だろう・・・・・・そんな思いすら浮かんできますね。ヤマザクラは場所替えのようで、東部の法面へと移動。ここはクヌギとコナラが大量に植え込まれており、その合間にヤマザクラを植栽する予定です。数十年後に立派な森と成ったとき、遠望すれは広葉樹の樹林の中にヤマザクラが其処彼処と咲き誇っている、そんな情景を予想しております。アニメの日本昔ばなしで描かれている山里の風景を連想していただければ近いかと思えます。


             エドヒガンの植樹風景です、皆さん苗木の取り合いのようで。
     
          父親の威厳発揮中?、子どもの親を見る目も変わって来ますでしょうね。
     
                 こちらでは一家総出で奮闘中のご様子、頑張って。
     

葛城連峰にはリス達も多く、小生も金剛山で何度か対面したことがあります。連峰からの渓流沿いにクルミ等を植栽してシルクロードならぬクルミロードを開設し、この法面までリス達を引っ張りこもうとは某女史の発案、食い物に釣られてノコノコお出ましになることを期待しましょう。広葉樹の森は食料豊富、彼等にとっても快適な住環境と成ってくれましょう。リスのみならずアライグマやハクビシンなどもご登場あそばすかも。ウリ坊も良しとしましょうか、成獣となったシシ達にはちとご遠慮願いたいのですが。     


          おやおや植樹記念にネームプレートの取り付けかな。草刈りにもお出ましを。
     
            まだまだ植え込みたいのに苗木が無くなった、残念無念との声が。
     


       


Posted by とんび at 05:13Comments(0)森のお仕事