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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2010年12月31日

古城趾で餅つきを

楠公さん縁の古城趾で恒例の餅つきが始まりました。毎年暮れの29日に有志が集まっての賑やかなイベントです。電動式餅つき器がある現代に、臼や杵を持ち出しての餅つきなど何故にと思う方もおられましょう。手間暇かかり非効率的な手法ですが、欠点を補って余りあるメリットがあるかと信じております。普段はすれ違いで終始してしまうような方々とも共同作業で打ち解けあい、餅の試食で笑い転げる・・・・・・・こうした時間は何物にも代え難いものでしょう。仲間達が細い山道を登って古城まではせ参じてくるのは、皆の衆にも同じ想いが潜んでいるから、そう推察致しておるのですが。



            人間は炎の扱いを習得したから文明が発達したようですね。
     古城趾で餅つきを
              へっついさんでは餅米が次々と蒸し上がっていきます。
     古城趾で餅つきを

伝統的餅つきはご存じの方も多いでしょう。水洗いして準備した餅米を蒸し器やせいろで蒸し上げ、杵と臼でつきあげていくものです。ポイントは如何に効率よく蒸し上げるか、この点に成否がかかっています。その為には、へっついさんと呼称される土製竈を前もって暖めておくことに尽きるでしょう。暖めるには1時間ほどの加熱を要し、この作業をいかに早い時間帯に完了させるかで1日の作業は左右されます。本日はU氏とOk氏の活躍もあり、追加分も含めた33臼の餅つきが順序よく粛々と完了しました。8時半から始めて5時半の打ち止め、どちら様もお疲れさまでした。


              餅米が蒸し上がりましたね、早速つき始めましょうかな。
     古城趾で餅つきを 
       裏方さんも大変です。薪の管理にお湯沸かし、その合間には豚汁の準備を。
     古城趾で餅つきを

餅には角餅と丸餅があるようで、関西から西は基本的に丸餅が多いようです。本日のリクエストを見てましても大半が丸餅、一部ネコ餅と呼ばれる筒状形式の餅が少々といった案配でしょうか。ネコ餅は画像でおわかりのように、円筒形の形状をしており薄くスライスして使用します。いわば角餅の一種でもありましょうか。形はどうあれ餅は腹持ちが良く、消化吸収もよろしいようで、非常に便利な食物です。雑煮が代表的な食文化でしょうが、日常おやつ代わりにも賞味でき、緊急時には代用食としても使えます、ある程度保存も効きますので非常食料としての備蓄も可能でしょうね。


             若手のホープが一番バッター、流石にリキが違いますね。
     古城趾で餅つきを
          超ベテランはマイペースで、落ち着いた動作が絵になっています。
     古城趾で餅つきを

蘊蓄はともあれ、集まった30名ほどの仲間達も堪能して餅をお持ち帰り願えたようです。正月まであとわずか、元旦の雑煮は本日のお餅が主役を務めてくれるでしょう。一家団欒の中心に餅があり、その餅は仲間の絆によって作りあげられたもの、1年間の米作りの苦労が報われる一瞬かも知れませんね。       

 
           これが噂のネコ餅です、当地の代表的な餅の形態でしょうか。
     古城趾で餅つきを
         一人黙々と洗浄作業を・・・・・・Kz氏は最後まで裏方作業に専念?
         調理師学校に通学中の故か、洗いが基本の原則に忠実なご様子で。
     古城趾で餅つきを


 

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Posted by とんび at 05:05│Comments(0)山里の歳時記
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