オオサカジン

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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2010年10月19日

緑一色の紅葉祭り

良いお天気ですね。快晴の青空が広がっています。本日は絶好の行楽日和、何処も大入り満員のようです。当地の最高峰、金剛山も老若男女、家族連れ等で大賑わい。よくよく考えてみれば金剛錬成会主催の紅葉祭りの日でした。年に数回イベントがありますが、秋は概ね体育の日あたりが紅葉祭りとなるのが恒例ですね。弁当もお茶も配給があるし、手ぶらでいいやと小生も登山口へ。このところサボり気味で金剛山にもご無沙汰してます。おかげで体が前に動かない。5分10分歩くと息がゼイゼイ、体はガクガク。後からの小学生にも抜かれる有り様で、何とも惨めになってきます。体力が落ちていますね。


           酸いも甘いも弁えた粋なお方なのでしょう。含蓄のある言葉ですね。
     
                 お地蔵様の前には名言集が、山頂まで続きます。
              
              登山口では必ず水の準備を、天然のミネラルウォーター?
     

ルートは正面道、ここは丸太の階段が多いのでイヤなのですが、お目当てのブナ林はこのルートが最短なのです。途中立ち止まって小休止を取りながら次第に高度を上げていきます。概ね9合目あたりがブナ林、金剛山で一番お気に入りの場所です。ご多分に漏れず金剛山も大半が杉檜の人工林ですが、この界隈だけは原生林的な風景が広がっています。画像でご確認下さい。冬場にはよくピーナツやヒマワリなどを持ち込んで、ガラ類の小鳥達と遊べる場所です。ヤマガラなどは掌に置いたピーナツをついばんでくれますよ。此処では座り込んでお茶を頂きながらの大休止、カメラがフルに活躍する場所でもありますね。山頂まであと一息という気楽さもあるのでしょう。


               金剛山で一番お気に入りの場所です。長居しますね。
     
                     ブナ林の神々しさに圧倒されます。
     
         ご覧のように紅葉は全く見られませんね。例年なら色づいてるんですが。
     

山頂の広場はごった返ししています。スタンプカードに捺印を貰う方、弁当を引き替える方、午後の演芸会を待ってる方、弁当を広げてる方・・・・・・・・平常も多いのですが、イベント日は格別です。アイゼン等の販売やうどん屋なども店開き、一寸した都会の商店街並ですね。富士山に次いで登山者の多い山という風評も間違いなさそうですね。小生は弁当を頂いてそのままUターン、午後の予定が詰まってましたので演芸会は省略です。例年ですと数名の歌手やタレントさんがお出でで、数時間を楽しませてくれます。


                ここは神仏混淆、神社とお寺が同居しています。
     
               山頂付近です。富士山とあまり変わらぬ光景ですね。
     

紅葉祭り、秋らしい形容詞ですが、残念ながら肝心の紅葉が全くみられません。画像でご理解のとおり、全山が緑一色です。いつもなら真っ赤とは申しませんが、それなりの色合いで楽しめますのに。天候異常が紅葉の出現にまで影響を与えているようですね。後ろの方からは、どこかのおば様達の会話が其処はかとなく聞こえて来ました。「そのうち大阪でマンゴーやパイナップル或いはバナナなどが特産物になるでえ・・・・・・・・」、強ち冗談とも言えないようですね。    


         歩く植物図鑑が欲しいですね。山頂近辺での撮影、残念ながら両者共に
         名称等は不明です。手持ちの図鑑では困難でした。
     

     


















     
  


Posted by とんび at 05:12Comments(0)金剛山

2008年10月14日

金剛山紅葉まつり

毎年この時期というか体育の日に、金剛山では紅葉まつりが開催される。体力作りの体育の日に引っかけた催しなのか、紅葉の時期をねらったのか、定かではないが天候に恵まれ大賑わいであった。社務所の話では本日だけで2000名以上の登山者だとか。金剛登山は、手軽で費用もかからず健康的なイベントとして市民社会に定着しているようだ。1年365日、毎日通い続ける猛者もいる。山頂付近は数百回、数千回の登山者氏名が張り出されている。トップの方は1万回を超えるようだ。

      金剛山の山頂付近。ここも楠公さんの史跡、国見城の跡地だ。


好みはあるだろうが、金剛山で一番素敵な場所はブナの森であろう。8合目付近から山頂にかけて広がるブナ林は、小鳥達の楽園だ。コゲラの巣があちこちに存在し、シジュウガラ、ヤマガラ、ゴジュウガラ等々のガラ類が群れを為している。木の実や虫たちが多く、それに葉の多い落葉広葉樹の森が外敵から守ってくれるのだろう。ブナの森を歩いていると、心身に活力が蘇ってくるような感覚にとらわれる。人間の心と体を回復させる何かの力が存在しているのかも知れないですね。
                                   
 
     紅葉にはまだチト早いようですね。里と同じで来月の中旬から下旬が旬。

金剛錬成会の事務所でチケットをもらい、弁当と交換してお昼とします。サービス精神旺盛で、午後からは何でも歌謡ショーが始まるのだとか。常連のオジ様達はよくご存じのようで、見やすい場所に陣取っておられます。本日の歌姫は2名、どうもシルバー族のアイドルみたいです。ショーが始まると、口笛を吹くわ、写真を撮りまくるわ、握手を求めるわ、一緒に踊り出すわ・・・・・・・・・・追っかけ族の見本みたいな風俗が見られました。演歌も嫌いではないけど、出来ればアマチュアバンドでもお招きして、ワルツかタンゴでも演奏してもらったほうが疲れがとれるのではなかろうか。

 


意外に思えたのが、海上自衛隊から来賓がこられ、ごあいさつされたこと。何でも「イージス艦こんごう」の名称の由来がこの金剛山にあるそうで、艦長が交代した折には必ず登頂・参拝されるとか。シーレーンの確保の為、日夜、過酷な任務に従事される防人(さきもり)達の労苦に、金剛山の一員としてエールを送りたいと思います。楠公さんの「非理法権天」・・・・・・・・艦長の方々も組織の一員として命令系統に服しながらも、権の上の天を見ておられるのではなかろうか。

  


Posted by とんび at 05:12Comments(0)金剛山

2008年07月13日

地蔵街道

仏教の世界には六道輪廻の思想という考え方が存在します。六道とは人間の心の状態を現したもので、地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道の六つの世界だそうです。輪廻とはこの六つの世界を出たり入ったりしながら彷徨っている状態を指すようです。人間のこうした精神状態に対して救いの手を差し延べてくださるのが地蔵菩薩だとか。通常、我々が想像するお地蔵さんは、村はずれの辻に立たれて子ども達を見守っておられる・・・・・・・・・・・・・そんなイメージなんだけど。この地蔵菩薩が十体以上も立ち並んでおられる山道がある。金剛山の正面道と呼ばれる登山ルートだ。なんとも不思議な光景である。

          順不同で数体を紹介してみよう。箴言付きなんだ。


父ちゃんと母ちゃんの仲がよいこと、やっぱりこれが一番だ。貧しくても楽しい家庭はいっぱいある。やっぱり △△△だから。
 
 





毎日訓 晴れても曇ってもがんばってもなまけてもいちにちは一日 △△△精一杯生きてみる まずそれから。 




 

人間の一生 永遠に続く喜びもなく、永遠に続く悲しみもない。色んな感情が生まれては消え、生まれては消え、人生はつづいていく。それが人間の一生、それが生きているということ。


こんなお地蔵様が、10体以上も登山道の脇に鎮座されているのである。どなたが、或いはどなた達が設置されたものだろうか。制作費だけでも相当な金額になるはずだ。前に置いてある箴言の板は同一人物であろうか、全部が同じ筆跡のようだ。達筆すぎて一部は読めない文字もあったが。



思えば、お地蔵様は道祖神と一体化したような形で信仰されてきたようだ。八百万の神々の考え方と一緒かも知れない。笠地蔵の民話が語り継がれたように、素朴な信仰心が地蔵菩薩への信仰と重なったものだろう。正面道のお地蔵様も、こうした発想を持つ方々が浄罪を出し合って設置されたものではなかろうか。六道輪廻の旅路で、悶々としている我々衆生のもがきや苦しみへの、限りなきやさしさからではあるまいか、と想像しているのだが。

  


Posted by とんび at 05:30Comments(0)金剛山

2008年05月06日

錬成会の総会

毎年5月3日は金剛錬成会の総会の日である。日々登頂される方々を記録し、一定回数に到達した人を表彰する記念日でもある。この日は、元旦に匹敵する位の登山者となる。会員にはお弁当とお茶も支給されるので、家族連れで参加される方々も多く相当な賑わいとなった。正面道は大混雑となるので、裏道にあたる北側の小さな集落「青崩」から登ることにしよう。

                整備されたヒノキの樹林帯を登っていく
 

道中には小さな花々や木の実がそこかしこに。あせばむ陽気の中をのんびりと登っていく、というかのんびりとしか登れない。山は大好きなのに体は抵抗する。

         アオキ                    スミレの1種かな。標高千メートル位。
 




















                  


山頂は大変な混雑。さっそくお弁当とお茶をいただき、昼食とする。広場は国見城趾といって、例の楠木正成の要塞群の一つでもある。千早城攻防戦の舞台となった、千早城趾は正面道の一角にある。

   

                山頂でははや冬山用の アイゼンも売られていた
 
 
 



 











金剛山頂の標識がある広場は記念写真の撮影スポット。交代で写真に収まる方が多く、順番待ちの行列だ
            

青崩からのルートは静かなこと、葛城山が見えること、登山者が少ないこと、地道で階段などの工事がされてないこと・・・・などが特徴だろうか。今日も大和葛城山がよく見える。名物のツツジはまだのようだ。咲き出したら全山真っ赤となる。

 

          コブシだろうか。真っ白な花が樹林の合間からのぞいてくれる。
     

午後2時過ぎには止めていた車に戻る。久方ぶりに金剛山を堪能した一日だった。昨年の10月だったか、つれあいが足首を骨折して以来だから半年ぶりかな。山はいつ行ってもいい。特に新緑のこの季節は一番いい頃かも。帰路は共同農園の方を回ってみる。暑い昼下がりの水路で、Kさんが黙々と作業をされていた。そういえば今日は水利組合の水路清掃の日、いつもKさんに代表で出動していただいているのだ。ありがたいことである。軽く黙礼して自宅へと急ぐ。 

  


Posted by とんび at 05:28Comments(0)金剛山

2008年02月12日

雪つもる




大阪の名峰、金剛山が積雪に覆われています。今年は例年になく雪が多いようで、麓から見ていても真っ白な状況です。山頂付近は樹氷が激しいようですね。9合目付近のブナ林がもっともお気に入りなんですが、しばらくご無沙汰で、コゲラ達も元気にしているか気になるところです。石川啄木が「ふるさとの山に向かひて言うことなし、ふるさとの山はありがたきかな」とつぶやいたとか、つぶやかなかったとか。人間も自然界の一部、山を含めた風土によって育成されるんですね。






山麓に広がる雑木林、こちらは山頂付近と異なり、雪もすっかり解けてしまいました。急な斜面に広がる棚田も今は冬眠中のようです。





いわゆる中山間地域と呼ばれるところは、休耕地或いは放棄地ともいわれる無耕作の農地が増加しております。金剛山麓も例外ではなく、荒れはてた農地があちこちで目につきます。ご先祖様たちが営々として築き上げ、残してくれた遺産が朽ち果てていくのは忍びがたいものです。農のある暮らしを望む方々は結構存在されます。こうした人々と無耕作の農地とをうまくコラボレーションする手だてはないものでしょうか。







  


Posted by とんび at 06:33Comments(0)金剛山