オオサカジン

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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2010年12月31日

転居致します。

 ブログを書き始めまして3年弱、思えば長いような短いような・・・・・・・おかげ様で沢山の方々にお立ち寄りをいただき、アクセスも12万回を越えました。大阪南東部の俗に言います南河内と呼称されるローカルな地域の、それも山仕事や農作業に片寄ったブログにもかかわらずご愛顧願えてることはとても嬉しい限りです。オオサカジンさんの土俵をお借りしましてのブログ活動、使いやすい設計と懇切丁寧な解説ですんなりと溶け込むことが出来ました。このまま継続していきたかったのですが、読者のご要望もありまして、もう少し軽いサイトにとのご期待に応えたいと思います。PCの進歩は日進月歩、まだまだ使えるマシーンを陳腐化という理由で買い換えるのには忍びがたいものがあるのでしょう。CPUの能力如何によっては、重たく感じる場面も存在するかもしれませんね。


     

 画像を多用しますブログの故か、使用容量も急激に増加し、許された限界までもう少しという事情もございます。愛着のありますオオサカジンさんから異動しますのは切ないのですが、新天地へ転居させていただきたいと思います。アドレスは下記に記しておきますが、正月3日からのオープンと致したいと存じます。現行のブログとの関連性を考慮し、タイトルは「田舎暮らしはとんびの里で Ver2」とさせていただきます。従って現行のブログには後ろにVer1を付して区別したいと思っています。

 年末は荒れ模様の天候となりました。厳しき新春を予感させるような気象条件ですが、時代の変わり目を標章してるのかも知れませんね。朝貢政治を期するような亡国政権が崩壊するのは時間の問題でしょうが、その後が肝心ですね。時代の変わり目には、時として坂本龍馬のような時代を跨ぐ巨人が出現するものです。彼は当時の法体系や常識に従うと犯罪者であり不逞の輩でありました。幾星霜を経た後日に至って、ようやく正当な評価が出来るようになった次第です。多士済々の登場人物達の中で、真贋の判断を誤りたくないものですね。メディアの煽り報道には惑わされないように注意しておきましょう。何方様もご家族おそろいで良き新春をお迎え下さい。1年間お世話になりました、来年もよろしくお願い致します。



    ◇◇◇  転居先  ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

      タイトル   「田舎暮らしはとんびの里で Ver2」        
      URL     http://blog.goo.ne.jp/tonbinosato   
 
  
    ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


   


Posted by とんび at 17:00Comments(2)つれづれなるままに

2010年12月31日

古城趾で餅つきを

楠公さん縁の古城趾で恒例の餅つきが始まりました。毎年暮れの29日に有志が集まっての賑やかなイベントです。電動式餅つき器がある現代に、臼や杵を持ち出しての餅つきなど何故にと思う方もおられましょう。手間暇かかり非効率的な手法ですが、欠点を補って余りあるメリットがあるかと信じております。普段はすれ違いで終始してしまうような方々とも共同作業で打ち解けあい、餅の試食で笑い転げる・・・・・・・こうした時間は何物にも代え難いものでしょう。仲間達が細い山道を登って古城まではせ参じてくるのは、皆の衆にも同じ想いが潜んでいるから、そう推察致しておるのですが。



            人間は炎の扱いを習得したから文明が発達したようですね。
     
              へっついさんでは餅米が次々と蒸し上がっていきます。
     

伝統的餅つきはご存じの方も多いでしょう。水洗いして準備した餅米を蒸し器やせいろで蒸し上げ、杵と臼でつきあげていくものです。ポイントは如何に効率よく蒸し上げるか、この点に成否がかかっています。その為には、へっついさんと呼称される土製竈を前もって暖めておくことに尽きるでしょう。暖めるには1時間ほどの加熱を要し、この作業をいかに早い時間帯に完了させるかで1日の作業は左右されます。本日はU氏とOk氏の活躍もあり、追加分も含めた33臼の餅つきが順序よく粛々と完了しました。8時半から始めて5時半の打ち止め、どちら様もお疲れさまでした。


              餅米が蒸し上がりましたね、早速つき始めましょうかな。
      
       裏方さんも大変です。薪の管理にお湯沸かし、その合間には豚汁の準備を。
     

餅には角餅と丸餅があるようで、関西から西は基本的に丸餅が多いようです。本日のリクエストを見てましても大半が丸餅、一部ネコ餅と呼ばれる筒状形式の餅が少々といった案配でしょうか。ネコ餅は画像でおわかりのように、円筒形の形状をしており薄くスライスして使用します。いわば角餅の一種でもありましょうか。形はどうあれ餅は腹持ちが良く、消化吸収もよろしいようで、非常に便利な食物です。雑煮が代表的な食文化でしょうが、日常おやつ代わりにも賞味でき、緊急時には代用食としても使えます、ある程度保存も効きますので非常食料としての備蓄も可能でしょうね。


             若手のホープが一番バッター、流石にリキが違いますね。
     
          超ベテランはマイペースで、落ち着いた動作が絵になっています。
     

蘊蓄はともあれ、集まった30名ほどの仲間達も堪能して餅をお持ち帰り願えたようです。正月まであとわずか、元旦の雑煮は本日のお餅が主役を務めてくれるでしょう。一家団欒の中心に餅があり、その餅は仲間の絆によって作りあげられたもの、1年間の米作りの苦労が報われる一瞬かも知れませんね。       

 
           これが噂のネコ餅です、当地の代表的な餅の形態でしょうか。
     
         一人黙々と洗浄作業を・・・・・・Kz氏は最後まで裏方作業に専念?
         調理師学校に通学中の故か、洗いが基本の原則に忠実なご様子で。
     


    


Posted by とんび at 05:05Comments(0)山里の歳時記

2010年12月30日

縁の下の力持ちさん

経営管理のセミナー等を受講すると、よく持ち出される話に「15:70:15の法則」なる言葉が存在する。何でも如何なる組織といえども構成メンバーはこの割合にて分類され、どのように組織替えを行ってもこの比率は変わらないとの哲理だそうな。もう少し詳細に述べると、イノベーションを引き起こしてリーダーシップを取り組織を牽引するのが15パーセントのメンバー、可もなく不可もなく後から付いていくのが70パーセントのメンバー、組織にぶら下がり前85パーセントのメンバーの足を引っ張るのが15パーセントの者、この構成内容はいかなる組織でも不変の原理であるとか。読者の皆様も様々な組織体に所属しておられるかと思いますが、如何でしょうか。



           まずは窯の補修から、粘土をこねてひび割れ部分に貼り付けます。
     
          持尾城趾にあります仲間達の拠点です。山の上なので結構寒いです。
     

さてそんな堅苦しい話は横に置いときまして、年末でもありますし餅つきの話でも致しましょうかな。実は29日が某氏の生誕記念日、俗に言う誕生日ですね。この日を選んで餅をつくのが里山倶楽部有志の習わし、今年もシーズンとなりました。何分つきます餅が半端ではない、本年も70キロの餅米を準備しております。木臼で28回もペッタラコとつかねばなりませんね。多分、早朝から夕刻遅くまでの長丁場となりますでしょう。準備も大変ですが数名のメンバーが集まってくれました。窯の補修作業から始まって機材の準備、米の水洗い、薪集め、臼の搬入、借用物の調達、と手分けしながら作業を進めていきます。昼過ぎには大まかな目処がつき、コーヒーをいただく余裕も少々。たき火を囲みながら1年間を振り返りますが、時間の過ぎ去るのが恐ろしく早いというのが皆の実感。まさに、少年老いやすく学成り難し・・・・一寸の光陰軽んずべからず、でしょうか。


            木臼が搬入されました、古民家で眠っていた年代物です。
     
                餅米の計量です。バケツ一杯に5キロの餅米が。
     
             山の清水で餅米を洗います。冷たくて手が千切れそうな感じ。
     

それにしても、例年の餅つきを眺めていて、事前準備に集まってくれるメンバーはいつも同じであることに気づかされます。本番当日は結構な賑わいとなりますが、地味な事前準備には広い度量と深い洞察力に恵まれた少数のメンバーが意識して参加されてるようですね。まさに裏方さん、縁の下の力持ちと言っても過言ではないでしょう。かっては何処の集団においても少なからざる力持ちさん達が存在しました。最近は皆さん利口になられて、巧妙に避けて通るのが当世流であるかのようですね。お世話になった力持ちさん達に感謝しながら明日は餅つきに精出す事と致しましょう。間もなくお正月、何方様もご家族ともども健やかな新春をお迎え下さいますように。     



               準備が終わりました、明日の本番を待つだけですね。
     
               冷え込んだ体には薪の炎が一番、ほっこりと暖まります。
     
             ロウバイでしょうか、驚いたことにもう全部が開花していました。
     

     


Posted by とんび at 05:06Comments(0)山里の歳時記

2010年12月29日

歳末商戦かな

当地も小雪混じりの季節となりました。めっきりと冷え込みますね。幸い農作業の大半は完了しており、雪景色の中で田畑作業に格闘中というシーンを演じる必要も無く、のんびりと過ごしています。野菜の収穫を終えて直売所に立ち寄りますと、商戦まっただ中、皆さん正月用品のお買い求めのようですね。年末にお節料理を作り来たるべき新春に備える・・・・・こんな風習はもう廃れてしまったのかと思ってましたが、どうしてどうして。買い物籠の中身を覗いてますとソレっぽい品々ばかりです。伝統行事とまでは申しませんが、祖父母から父母へそして孫達へ・・・・・・地域の食材を使ったお節料理が引き継がれていくのは嬉しいものです。


             歳末商戦が始まったようですね。並ぶのも正月用品が大半。
     
             葉ボタンが、いかにもそれっぽく飾り付けられていますね。
     

お節料理は地域によって特色がありますようで、料理に疎い小生には明確な表現が出来ませんが、いわゆるお国柄とでもいいますかローカルカラーの豊かさは列記とした文化だと思います。風土の中で生まれて育まれた土地の料理、それが凝縮されてお節となっているのでしょう。聞くところに寄りますと、お節は年末まで働きづめだった主婦の方々を数日間だけでも骨休めしていただく・・・・そんな想いが込められているとか。単に賞味するだけでなくそうした意味合いを深く語り合うのも正月の良さかも知れませんね。


             当地でも注連縄を自作する方はめっきりと減少しました。
     
             正月用の花々でしょうね、新春に花芽が開花かな。
     

買い物籠から飛び出した大根や白菜、手作りコンニャクや水菜達、今夜は鍋料理でしょうか。鍋を囲んでの家族そろって一家団欒・・・・・・・・楽しそうな風景が想像できますね。個食や孤食といった侘びしい言葉がありますが、せめて朝夕の食卓だけでも家族全員で囲みたいもの、当地で作られた野菜達が多少なりともお役に立ちましたら光栄です。正月を控え、売り子さんの声も一段と高くなるようです。残すところ数日、並んだ野菜達を完売して除夜の鐘を迎えたいものですね。     


        朝から小雪混じりの天候となりました。野菜の収穫も冷たいのなんのって。
     
               白菜もうっすらと雪化粧、これから甘くなりますね。
     


    


Posted by とんび at 05:14Comments(0)山里の歳時記

2010年12月28日

農園も仕事納め

本日は暮れの28日、各種官庁は御用納めのようで22年も終わりつつあります。小生の農園も本日が仕事納め、年内作業は終了とし、しばしの冬休みにはいります。当地も霙混じりの真冬気象となって農園作業も厳しくなってきました。最後のチェックに見回りますと、例によって例の如く、シシ達が暴れ回った痕跡がくっきりと残っております。思えば22年はシシ達に蹂躙された1年でした。春先のジャガイモから始まってエンドウにタマネギ西瓜に南瓜にサツマイモにと1年を通して襲撃されっぱなし、苦心したネット戦法も農園全体を覆うには至らず完敗でした。


             年内最後の大仕事、残ったミカンの枯れ木を処理します。
     
          枝は手鋸で処理しましたが、幹はチェーンソーで。ラクチンですね。
     

一昨年位までは来訪はあったものの被害は殆ど無し、昨年は多少の被害程度、それが本年は年中通しての襲撃です。異常気象が原因かとも想像してますが、基本的には彼等のテリトリー内に食べるものが無くなってるのでしょう。本日などは酷いもので、ミカンの根っこを掘り起こしていました。ミミズがいるような土壌条件でもなく、根を食べるのかと不思議に思っています。現時点では谷間の農園には作物がなく、折角のお立ち寄りにも関わらず、食いはぐれての苛立ちなんでしょうか。周囲の農地も全てが耕作放棄、かろうじて耕しているのは小生の農園のみです、最後の期待を此処にかけて来訪したのかと思えば、哀れにすらなってきます。


          伐倒したミカンの老木です。カミキリムシの痕跡がしっかりと。
      
          根元付近にに産み付けられた卵が幹内で成長し食害します。
     
           穴は食い破られた跡ですね。動脈が決壊したような感じです。
     

最後の仕事は先日レポートしましたミカンの後処理。残っていた幹類をチェーンソーで伐倒しました。2本の樹が枯れ死したのと先に伐採して幹だけ残っていたのが3本、都合5本分の除去です。枝や幹は積み上げておいて、正月のとんど焼きに使用する予定です。小生の田舎では「鬼火」と言ってましたが、樹木や竹で櫓を組み円錐形の形を作り上げます。中に稲ワラや柴或いは雑草類を詰めて燃えやすい条件を作ります。小正月の15日早朝に燃やし、餅を焼いて五穀豊穣や家内安全、健康長寿などを祈念する伝統行事です。当地では「とんど焼き」と呼称してますが、最近はあまり見かけなくなりました。


                 例によってシシ達は暴れ回っておりますね。
          
                   証拠の足跡が明瞭に残っています。
      

とんど焼きは子ども達が主役なんですが、指揮統率するガキ大将が不在、縦の子ども社会も崩壊してしまったようです。第一、野外で遊びまくる子どもの姿などまるで見ることが困難ですね。得意だった電子産業も韓国勢に追い越され、第二位と誇ったCDPも中国に抜かれ・・・・・凋落の我が国の姿は意外ととんど焼きと連動してるのかも知れませんね。遊び惚けた少年期を持たなかった子ども達は、大人になっても気力を振り絞って立ち向かう事は不能なんでしょうか。     


             いろいろありましたが、農園も静かに暮れていきます。
      
                    植栽できるか不明だけど、新年もよろしく。
      


      


Posted by とんび at 05:10Comments(2)畑の作業

2010年12月27日

ニューフェイスのご登場

なまじっかブログの発行などを続けているとカメラは否応もない必需品である。従来からの趣味もあって何台もの機材が転がっているのだが、今回又もや新たな仲間が増えてしまった。小生の場合は作業をしながら仲間達の姿を追いかけるのが一般的な撮影パターンである。従ってカメラに要求されるのは「携行性」と「操作の簡便性」この2点に尽きるかと思います。多くのカメラマン諸氏が撮影中心のスケジュールを組まれるのとは異なり、山仕事や農作業がメインでその合間に撮影を続けるという主従逆転の形態です。機材は大まかに分類しますと、コンパクトデジカメ、一眼レフ、両者の中間タイプ、この三種類になりますでしょう。最も活躍するのが中間タイプのカメラ、小生の場合はパナソニックのDMCが愛用機でした。


                左前面の撮影です。26倍の光学ズームが光ってますね。
        

DMCに何ら不満は無かったのですが、新しい製品はやはりそれなりの優れもの、カタログで機能紹介を点検してますとどうにも止まらなくなって・・・・・・・何方にも経験がおありですよね。ニューフェイスはニコンのクールピクスP100、決め手となったのは26倍の光学ズームとモニターの可動性でした。DMCのズームは12倍、やはり少々辛い場面があります。一眼レフと交換レンズを携行すれば良いのですが、作業中心のため断念せざるを得ません。中間タイプのカメラに依存せざるを得ないのですね。小生みたいな撮影パターンの方には結構お薦めしたいタイプです。


              右側前面の撮影です。操作ボタンが並んでますね。
     

さて導入しまして触りまくってますと、露出補正がワンタッチ・・・・これは助かりますね。中心部測光のカメラが多いのですが、オート撮影ですと露出オーバーとなりがちな場面がしばしばあります。そうした際にワンタッチで補正可能なのは重宝しますね。それとモニターが可動式なので、撮影アングルの自由度が非常に高まりました。この2点だけでも導入効果はあったかと思います。芸術写真を狙われるのであれば、重たい機材をかついでの撮影行となりますでしょう。ただ記録中心の小生達のようなパターンでは、携行性に最大のポイントを置きたいと思います。民俗学者の宮本常一氏は、全国をくまなく歩き回りながらごく普通のカメラでごく普通の日常生活を記録し続けられたましたが、学びたい基本姿勢かと思っています。


               バック面です。モニターが可動式なので助かります。
     

最近のコンパクトデジカメも非常な優れもの、小生の愛用機はニコンのクールピクスS700という何所にでも転がっているような代物です。常にポケットに放り込んでいますが、作業の邪魔にもならず瞬間的に撮影に移れます。ブログ写真の半分位はS700のお世話になっていますが、重宝します機材ですね。どうかするとこれ1台で充分かと思える程も、一眼レフは押し入れでしばし待機中でしょうか。   




               上部からの撮影です。操作系は右手側に集中してます。
        


Posted by とんび at 05:05Comments(2)つれづれなるままに

2010年12月24日

命尽き果てるとき

「生者必滅会者定離」とは人間界の定理のようでありますが、自然界でも全く同様なようでございますね。命あるものは必ず滅びゆくもの、理屈ではわかっていても実感としてはなかなか把握しずらいものです。核家族化が進行し、爺様や婆様の最後を看取ることが少なくなった昨今、とりわけ顕著ではないでしょうか。ある意味とても不幸な状況かと思っています。幼い頃から生老病死を実感しながら育たない子ども達は、無機質な人間へと「成長」しかねない怖さを持っていますよね。そんな思いで周囲を見渡しますと、もの言わぬ死が彼方此方に。


            生きとし者は死んでゆくのが定め・・・・・・・と解ってはいても。
      
                ゴマダラカミキリムシの食害が主因のようですね。
      

小規模ながら果樹農園を行っているものですから、植栽した苗木が成長出来ずに枯れ死することは屡々あります。しかしながら、大きくなってつい最近まで実りをもたらしてくれていた樹木が突然枯れ死するのは耐えれないものです。本日はミカンの成長木2本を伐採しなければならぬ羽目となりました。どうやらゴマダラカミキリムシの食害によるようで、年初あたりから弱り気味、それに春先の長雨や夏の猛暑が響いたようです。残念ですが伐倒して焼却するしか無いでしょうね。


            切り落とした枝類、焼却して野菜の肥料とするので成仏してな。
      
                     枝を切りますと、素っ裸となりますね。
               

枝類は手持ちの鋸で切り落としました。大きな幹の部分は後日にチェーンソーを持参して処分しようと思っています。焼却した灰は野菜用に有効活用しましょう。カリ肥料として植物の貴重な栄養素となってくれます。苗木の植栽は希望があって楽しいものですが、枯れ死した樹木の後処理は気持ちが重いものです。脱却するには新たな植栽に取り組むべきでしょうね。自宅の庭先に温州ミカンを植えてますが、柿の木と競合しています。まずはこのミカンを移植しましょう、そして苗木を購入して新たなみかん園としたいものです。季節は樹木の休眠期、植え替えや植栽には最適な時期です。タイミングを選んであの世に旅立ってくれたのかな。    


               残った幹です。ここから後はチェーンソーの出番でしょう。
        


Posted by とんび at 05:12Comments(0)つれづれなるままに

2010年12月23日

白菜の鉢巻き

寒くなってきましたね。当地も昼間はそうでもないのですが朝晩はめっきり冷え込みます。野菜達も冬場を好むのもありますが、大概は寒さの被害を受けてしまうようですね。ハウス栽培を行う方は心配不要でしょうが、我々のように完全露地派には一工夫が要求されます。資材も知恵もあまり無いのですが、師匠や周囲の仲間の衆を見習いながらボチボチと寒波対策を。本日は白菜の霜対策を少々、と言ってもたいしたことはなく紐で括るだけです。


            師匠の白菜畑です、残った白菜は紐で括っていますね。
     

上記の画像は師匠の白菜畑ですが、残った白菜には紐が巻かれていますね。霜が降るのは自然現象で如何ともし難いですが、被害を最少限度に留めようとの工夫なんでしょう。こうしておきますと外部の葉は霜にやられても内部の巻いた部分は助かります。鍋用の白菜としては充分使用可能ということでしょう。不肖、一番弟子の小生も早速真似ることにしました。手間暇かからず白菜の保全が可能とあらば非常に助かります。結構賞味したりご近所にあげたりで残りは少ないですが対処しておきましょう。


          小生も真似して稲ワラで括ってみました。これで霜防止となれば
          大助かりです。費用も手間もかからず。
     
           白菜が其処彼処に数個づつ残ってますので、飛び歩きながら。
     

米作りで発生した稲ワラを保管しております。これで軽く縛っておけばOKでしょう。それにしても農家の方々の創意工夫にはいつもながら感心します。里芋の地中保管などもそうでした。費用も手間暇もそうかけずに物事を解決していく、其処には智慧と創意工夫が満ちあふれているようですね。「自給自足の生活」・「独立自尊の生活」とは、かような暮らしぶりを言うんでしょう。肝に銘じておきたいと思います。   
  

           バックはソラマメです。少々大きくなりすぎで1メートル弱あります。
           師匠には正月明けには収穫出来るぞ・・・・・・・と笑われてますが。
     

        


Posted by とんび at 05:10Comments(0)畑の作業

2010年12月22日

五穀豊穣の祈り

奈良の市街地を山里と呼ぶには少々抵抗があるが、若草山の山麓と考えれば違和感は生じないかもしれない。所用があって奈良市街地を走っていたのだが、やけに観光客が多く尋常ならざるような賑わい、警備の方に訪ねると春日大社の若宮おん祭りの神事であるとか。知らぬ事とはいえ、偶然にも祭礼の日時と遭遇してしまったようだ。ある意味チャンスとばかり車を駐車場に放り込んで取材活動へ、所用はしばし脇に置いておきましょう。これまた案内放送によれば、本年は875回目の神事に当たるそうだ。毎年1回、この時期に延々と900年近く続けられてきた神事、流石に古都奈良らしき伝統行事である。


               スタンバイ中の出演車達、集合地ヘ移動中のようですね。
     
                流石に子ども達です、僅かな時間も戯れていますね。
     

春日大社の若宮に奉納するための武者行列や流鏑馬或いは宝蔵院流槍術の模範演武などが主な内容のようだ。パレードの通路は沢山の観光客で埋まり外国人の姿も数多い。武者行列は参勤交代の大名を思わせるような演出で、奴さんが舞いながら行進する様は圧巻、いずれもボランティアの方々がこの日の為に修練を重ねられたようです。それにしても900年近くも伝統行事を守り続ける奈良市民の情熱には感動します。継続は力との箴言がありますが、時代の風雪を越えて生き延びてきた慣習や行事或いは書籍などは、無言の存在感を示しているようですね。昨今、急に現れて急に消えていく事物や人間が多いものですが、年月に耐え抜いた事物や人物を選択したいものです。


           巨大な刀を持った集団、いわゆる太刀持ちを表現してるんでしょう。
     
             パレードでは奴さん達が様々な舞いを演じながらの行進です。
     

興福寺から猿沢の池方面に回りますと、見渡す限りの露店街、いわずと知れた縁日風景ですね。あまりにも数が多くて圧倒され、撮影するのを忘れてしまうほど。あらゆる品目の露店が軒を連ねているようです。露店ではありませんが餅つきをやっているお店があって、思わず覗き込んでしまいました。餅つきの手際よさとそのスピードに圧倒されたからです。つきたての草餅を買い込み、パクつきながら本来の所用に戻りましょうかな。    


                 若き騎馬武者、見事に矢は的を射抜きました。
     
            奈良は槍術の発祥地のようですね、多分宝蔵院流の槍術でしょう。
     


    


Posted by とんび at 05:07Comments(0)山里の歳時記

2010年12月21日

強靱なる生命力

かねてから竹の生命力には驚嘆させられていたが、今回とんでもない現象に遭遇してしまった。簡単に表現すると樹木と竹とが一体となって共存しているのだ。出来うる可能性は極めてまれなる確立と想像しているのだが、読者の皆様はどう考えられるだろうか。屁理屈を並べるより画像をご覧になっていただく方が早道だろう。いつもしゃべっている言葉なんだが、100枚の原稿用紙よりも1枚の画像である。動画ならもっとリアルかも知れない。


                   樹木のど真ん中に竹が生育しています。
     
                  少々バックして撮影しますとこんな感じです。
                
 
上記の画像をご覧になってどうお感じになっただろうか。明確な事は人工物ではなく、あくまでも自然発生的に生じたものと考えられることです。樹木も竹も生きています。小生の想像は下記の略図の如しです。竹は孟宗竹に代表されますが、地下茎で繁殖していきます。従って該当の樹木に何らかの事由で空洞が生じ、偶然にもその中央部の地下に竹の地下茎が伸びてきて成長した・・・・・・・左様に想像したのですがどうでしょうか。無論、確率的には極めて低いものと思えます。

         
          小生の想像ですが、赤の樹木が空洞となっており、地下茎が伸びて
          来た竹が偶然にも空洞内で成長を続け飛び出した、と考えましたが。 

        

それにしても竹の持つ強靱なる生命力にはいつもながら驚かされます。里山では、従来のクヌギやコナラではなく孟宗竹が繁茂して田畑や樹木を駆逐するかの如き勢いです。そう遠くない時期に全面的に竹林となるのでは・・・・・そんな恐怖すら感じますね。かっては竹細工や建築資材等で重宝された竹、現在では殆ど使い道が無いようです、若干の分量が竹炭や工芸品等で活用される程度でしょうか。一部の団体ではシュレッダーにかけて粉末とし土壌改良材として販売してるようですが、数量的にはまだまだのようです。何とか良い活用法はないものでしょうか。   


         大概の竹林はこんな感じでしょうか。一言で言いますとヤブですね。
     
         我々の農園も直近まで竹林が接近しております。農業用資材として便利
         な一面もありますが、その勢いは怖いですね。
    

    


Posted by とんび at 05:11Comments(4)つれづれなるままに