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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年05月08日

ジャガイモの花

ジャガイモの一番花が咲き出した。3月に種芋を植えたのに、もう葉が生い茂り一番花まで咲き出したのだ。すごい生命力である。6月末には収穫できるだろうから、およそ4ヶ月の栽培期間か。ジャガイモが「お助けイモ」と言われる所以かも。ドイツではジャガイモが主食で、フィリピンではタロイモが主食で、では日本では何が。サツマイモかな?  過日の東北大学における学生諸君の研究では、日本への食料輸入が途絶えたとき、頼れるのはイモ類のみだとか。

                       ジャガイモの一番花
ジャガイモの花

ジャガイモの花と言えば思い出すことがある。里山倶楽部のパトロンであり精神的支柱ともいえるQmさんの著書に、同じような名称の「かぼちゃの花」という書籍があるのだ。ルンペン百姓を自称されるQmさんの自伝的な記録であるが、有機無農薬栽培の農法を確立してこられた軌跡と、自然への感謝、仲間や家族への愛が、行間ににじみ出る。

ジャガイモの花

Qm少年を薫陶したのはおじいさんだったようで、逸話も紹介されている。おじいちゃんは、カボチャの雌花を手折ったQm少年を「殺生するな」と言ってきつく叱ったそうだ。そのことが生涯百姓としての自分の原点となった、とのことである。人はたった一人との出会いで己の運命を変えてしまうことがあるのだが、幼年期の薫陶の大きさを痛感せずにはおられない。

         ジャガイモの花

先日、白鳥を棒で殴り殺した中学生達が警察に補導されたとのニュースがあった。警察官の取り調べに対し、彼らは「とても楽しかった」とも供述しているそうだ。彼らやその両親を非難することはいとも簡単だが、一体、何がそうした少年達を作り上げたのだろうか。短絡的かもしれないが、我々自身が己の生き様に対して自信と誇りとを保ち得ていないからではあるまいか、と考えこんでしまう。曾野綾子さんのエッセィーによると、マホトマ・ガンジーが残してくれた視点に、人間には7つの大罪があるとのことである。その第一番目にあげるべき大罪は、「原則のない政治」だそうだ。(ヤスオさんはいかがだろうか) この考え方は我々の私生活にもそのまま当てはまるのではなかろうか。


Qm少年のおじいちゃんは、山里に住む一介の老農夫だったかも知れない。だが、そこには凛とした生き様が、確かに存在していたようだ。

 

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