オオサカジン

  | 河内(南河内・中河内)

新規登録ログインヘルプ


金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年05月12日

薩摩国の芋

昨日から雨が降り続いている。農作業には不向きな天候だが、向いた作業もあるのだ。当然、悪天候下の作業になるので、農夫には大きな負担とはなるのだが。5月ともなるとサツマイモの定植シーズン、各地のお店にも様々な品種のツルが売られている。人それぞれで好みがあるが、小生はナルトキントキが一番好きだ。ナルトキントキのツルはと探しにいくと、あるある、店先にてんこ盛りだった。

薩摩国の芋

ナルトキントキは名前のとおりで徳島が原産地。なんでも、高知で開発された高系14号がご先祖にあたり、それを徳島で改良した新バージョンだとか。ほくほくした感触の中にもしっとり感があってとても食べやすい。ここ数年はナルトキントキばかり栽培している。家人やご近所にもだいぶ評判がいいのだ。隣組の奥様方にも食材として差し上げているのだが、食卓に並ぶ前に彼女たちの胃袋へと消えるらしい。何時の時代も同じようだ。

               葉は少々しおれているが、鮮度はいいようだ。
薩摩国の芋

まえもって畝立てだけはできている。もっとも棚田の跡のこじんまりとした農地ばかりだから、何ヶ所かに分散だ。雨の中、カッパを着込んで作業開始とあいなった。イモツルは全部で50本購入したが、準備した畝の面積には十分だろう。

        薩摩国の芋

サツマイモの栽培はいたって簡単だ。農作業の経験があまり無い方でもすぐに作れる。あまり肥料分のない、少々荒れた痩せ農地が適しているようだ。ちょっと高めの畝を作り、購入したツル苗を差し込んでいくだけである。植え方には、船底植え・水平植え・斜め植えなどがあるが、あまりこだわることはない。小生は単に斜めに差し込んでいくだけ。

薩摩国の芋  薩摩国の芋

ツルを植え込んで最初の間だけ水分があればいい。だから雨の前か、雨降りの最中に植え込むのだ。後は、どちらかというと晴天続きのほうが好ましいようだ。江戸時代に、飢饉時の非常食とも成り得た特性である。



このサツマイモに関しては、加藤まどかさんのおもしろい研究(「都会育ちの田舎暮らし」 4/30)がある。薩長土肥の4藩が明治維新を成し遂げ得たのは、じつにサツマイモのおかげだとの趣旨である。当時の経済力の指標は米の生産高。藩の石高に応じて兵士を抱えていたのだが、上記4藩は表にでないサツマイモの経済力で石高以上の軍隊を持ち得たからだ、との持論である。納得できる視点だ。ソ連邦が解体し、ロシアとなったかの国も経済はガタガタだが、国民が餓死せずに済んでいるは実にダーチャ(市民農園 ? )のおかげとの裏話も聞く。GDPだけ大きくて、国民が疲弊しきっている、どこかの島国はいかがな状況だろうか。興味がおありの方は左側の「お気にいり」からワープしてみて下さい。加藤さんのブログに簡単に飛べますから。



そうそう、サツマイモを植えながら例のラッキョウ畑をチラリとのぞいたら、タマゴが1個増えて6個になっていました。(拍手!)

同じカテゴリー(畑の作業)の記事画像
農園も仕事納め
白菜の鉢巻き
エンドウの発育状況は
襲撃予想はあるけれど
玉葱の定植を終えて
初冬期の豆談義
同じカテゴリー(畑の作業)の記事
 農園も仕事納め (2010-12-28 05:10)
 白菜の鉢巻き (2010-12-23 05:10)
 エンドウの発育状況は (2010-12-15 05:03)
 襲撃予想はあるけれど (2010-12-06 05:06)
 玉葱の定植を終えて (2010-11-28 05:11)
 初冬期の豆談義 (2010-11-21 05:14)

Posted by とんび at 05:29│Comments(0)畑の作業
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。