2008年05月25日
武器の入手
念願だったデジタル一眼がようやく我が家にやってきた。どこをうろついてたのか、長い旅路の果ての到着のようである。例によって山の神は、「何でカメラばっかり買うの」とブーイングの嵐だが、神々にデジタル一眼とフィルム一眼との相違や、レンズ交換の必要性等を理詰めで説明しても納得は困難だろう。台風は身をかがめて静かに通りすぎるのを待つのが賢明なようだ。ということで、きやはったのがソニーのアルファー200。下記画像の機種である。
小生は元々がミノルタファン。別にオオサカジンだからと言うわけでもないが、不思議と関西企業の同社製品と相性が良かった。学生時代にバイトをして最初に買ったカメラがミノルタのハイマチックセブン、いわゆる二重像合致式のコンパクトカメラである。当時は白黒が全盛時代。押し入れを改造したミニ暗室で焼きまくったものだ。以来、歴代ミノルタカメラをメインとしてきた。従って経営上の事情とはいえ、同社がコニカと合体或いは関東勢のソニーへの事業売却等は残念でならなかった。
それが何でまたソニーをとの話になるが、同社はご存知のとおり、イノベーションを常態とする特異な経営風土を持つ。カメラ事業でも当然新規な規格で独自商品を生み出すものと思っていた。ところが同社がとった経営方針はアルファーマウントの継続、すなわちミノルタ資産の継承である。この決断によって多くのミノルタファンが救われた。すなわち手持ちのレンズ群が使用可能なのである。もっともSRTのような旧々型の交換レンズは無理ではあるのだが。独自商品を開発したかったであろう技術陣を前に、あえて継承の決断を為されたソニー経営陣のポリシーを是としたい。
アルファー200は同社の商品群では末端に位置する。いわゆるエントリータイプだが、小生には充分すぎる程の性能を持つ。画素数などは落として使用している程だ。人の表現手段は様々だが、小生にとってはパソコンとカメラは必須のアイテム。これなくしては表現活動が全く出来ないほどだ。新たな武器の入手とも言えようか。
ブログの掲載についても表現範囲が広がるだろう。ここ数年メイン機種として活用したパナソニックの弱点である鳥撮影や高木類の花々撮影に威力を発揮してくれると期待している。風景写真でも遠隔地の切り取りが可能となるだろう。作家の方が原稿用紙や万年筆にこだわられるようなものかな。
