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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年05月31日

その後のキジ一家

雨もあがりすっきりとした青空が広がっている。まさに五月晴れであろうか。山里には穏やかで静かな時間がゆったりと流れ、命の成長をにこやかに見守っているかのような雰囲気だ。かの国からの黄砂や、日々の埃なども時折の雨が洗ってくれる。水と緑に囲まれた恵み豊かな国土である。聞くところによると、オーストラリアでは旱魃がひどく、農業用の水利が政府によって売買されているとか。資金的に裕福な者が水を買い占め、豊かな農産物に恵まれて善の循環を果たし、不足する者は水利や農地を手放す他はないとか。例の温暖化現象によるものだそうだ。

その後のキジ一家

マイ農園も水には恵まれていないが、それでも時折の雨や、田畑から染み出るかすかな水を蓄える事は可能だ。かろうじて農作物が出来る所以でもある。翻って鳥たちはどうしてるのかな、と気になってしまう。もっとも彼らは飛行能力があるから、適地まで出かけるのかも知れないが。ラッキョウ畑のキジ君もどうしてるのか気がかりだ。彼女が抱卵を初めて、かれこれ二週間になる。もう雛が誕生してるのでは、と静かに近づいてみた。

その後のキジ一家

上記の画像がラッキョウ畑である。草刈りを控えているので、ブッシュ状態だ。写真ではわかりにくいだろうが、中央部の薄茶の固まりが抱卵する雌キジである。まだ続いていたのだ。この雌キジが出歩いてる姿を見たのは1~2度ぐらいである。二週間の大半を抱卵し続けているのだろう。体力も消耗しきっているのではなかろうか。小生が近づいても全く動かない。当然、気配でわかってはいると思う。雛の誕生に持てる全部のエネルギーを集中しているのだろう。
    その後のキジ一家

マイ農園の背後には木々に囲まれた豊かな里山が広がっている。こうした環境が存在するからキジも安心して子育てが出来るのだろう。里山は自然のままではなく、人が生活の場として関わることで、心ときめく景観や多くの命をはぐくんできた。これから先も同じ働きを継続できるだろうか、大きな不安も存在する。遠目には緑ゆたかな里に見えても、森の中はブッシュ状態で、鳥や動物やさらには人間の生存に活用できない場所となった事例も数多い。南河内は比較的恵まれているとはいえ、人の関わりが途絶えたら廃墟の森と化するだろう。多くの仲間達の森作りへの参入を期待したいものだ。例のキジ君一家もそう願ってるのではなかろうか。

その後のキジ一家



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