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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年06月04日

棚田も梅雨入りだ

昨日から雨となった。今朝方などは激しい雨音で目が覚めた位である。気象庁のお知らせでは当地もいよいよ梅雨にはいったようだ。例年よりは少々早いかな。雨の隙間をぬって棚田を訪ねてみた。ここは数日前に橋下知事も視察に来訪され、絶賛されたそうだ。細い小さな曲がりくねった水田が、階段状に幾段も連なっている。耕して天に至るという形容詞のとおりかも知れない。ご先祖様達が営々として築きあげられた貴重な財産なのだ。今も年老いた農家の方々が守り伝えられている。若い世代はあまり見かけないようだ。

               梅雨にはいると決まって咲き出す花だ。
棚田も梅雨入りだ

棚田にも水が入り、いつの間にか田植えも大半が終了したようだ。青々とした早苗が縦隊になって風にそよめいている。何度見ても見飽きぬ光景だ。日本人の心の原風景なのだろう。農耕民族の血がそうさせるのか、水田に早苗があるととてもおだやかになり心が落ち着く。二千年ほどにもなろうか、稲作文化のおかげで日本人の資質が形作られたようだ。

           遠景は生駒山、右側上の建物は千早赤阪中学校である。
棚田も梅雨入りだ
       みごとな造形美が広がっている。意図的に作り出せるものではない。
棚田も梅雨入りだ
         田植機を使用されたのだろうか。規則正しい足跡が残る。
棚田も梅雨入りだ

感嘆する程の美しさである。橋下知事も絶賛されるはずだ。人間と自然とが共同して作り上げた予期せぬ美であろう。築き上げ、守り伝えてこられたご先祖様達に、ただ感謝するのみである。これを荒らさぬように、壊さぬように、変更せぬように・・・・・・・・我々もまた引き継いでいかなければならない。人が関わってこそ維持されるのは、里山も棚田も同じ事である。一人でも多くの方が、同じ想いの元に結集されることを期待している。ブログをご覧になられておられる方も、是非に里山や棚田へのお越しを。

            みごとな畦塗りだ。通常は畦シートで代用するのだが。
棚田も梅雨入りだ

ニンニクの話の折に、農夫は実は芸術家ではないか、と書いた。棚田の田植えを見ていても、まさにそう感じてしまう。ご当人さん達は意識しておられぬだろうが、田植えの結果の造形美に、芸術家の豊かな感性を感じさせられてしまう。どうしてなんだろう。山里に住む人々が自然と一体となっておられるからだろうか。




梅雨時に田植えを行い、四ヶ月から五ヶ月間育てて収穫となる。稲刈りはすっきりとした秋晴れの快晴の日が多い。天候と稲作とのバランスが実に見事だ。四季を持った日本の気候風土が、稲作を守り育ててくれているのだろう。我々もまもなく田植えにはいりたい。秋の収穫を楽しみにしながら米作りに励もう。最近のニュースでは米の消費量が増加に転じているとか。小麦価格の反動かもしれぬが、動機がどうあれ、米の消費が増えるのはいいことだ。





















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