2008年08月02日
極早生の効用
物事には適当な時期がある、潮時とでもいうのだろうか。俗に言う適齢期なる言葉もその一つかも知れない。果樹や野菜については、まさに必要不可欠な概念で、これを誤ると収穫に結びつかない事が多い。もっとも加温栽培などあえて時期をずらす方法がないわけでも無いが。ハウス栽培とか加温栽培とかの人為的な取り組みではなく、いわゆる露地栽培であっても時期をずらす方法が存在する。今回はこれを使って時期外の野菜を収穫しようと目論んだ。
極早生のタマネギだ。正月収穫を目論む。
極早生のタマネギだ。正月頃の収穫を予定している。今年の正規のタマネギは6月頃の収穫だった。無論、大量に収穫して保管している。ただ専業農家のように、ひんやりとした土蔵式の倉などがあるわけではないので、自ずと限界がある。秋頃には消化してしまっているか、場合によっては腐っている可能性がある。ましてや冬場などタマネギを必要とするのに手持ち在庫が存在しないのだ。
通常版のタマネギは9月頃の種まき又は11月頃に苗を購入して定植のいずれかとなる。収穫はいずれも6月頃だ。早生種であっても3月~4月頃の収穫かな。従って正月前後頃はタマネギが一番不足している時期なのである。
2袋購入した。1袋に30個の球根だから全部で60個、8割強の生育を見込んでいる。50個ほど収穫出来れば万々歳かな。正月に新タマを味あう、これもまたささやかな楽しみの一つである。
植え付け予定場所。畝立ては既に完了している。
全部で60個ほどの球根なので、植え付け場所は少しのスペースで十分だ。3列だけ畝を作っている。1列20個ずつ植え込んで、3列で十分だな。例によって、溝切りをして元肥を埋め込んだ。あとは球根を上下間違わないように埋め込むだけだ。
球根の仮配置。全体のバランスをみてから埋め込む。
こんな風に、特別な技術や設備を用意しなくとも時期をずらした収穫が可能である。ちょこっと畑に植え込んでおくと、食卓が豊かになって生活が楽しくなってくる。山の神にも感謝されますぞ。9月にはいって虫の声がやかましくなってきたら、タマネギの種まきだ。小生の場合は11月頃に苗を購入して定植するパターンが多い。それはいいのだが、通常種なので収穫が6月頃となり、夏野菜の植え付けに間に合わない。早生種を植え込んで4月頃には畑が空いているような工夫が必要なようだ。ただ、早生種は保管に弱いと聞いているので思案しているのだが。