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金剛山麓に緑豊かな桃源郷「とんびの里」を創りたい、そんな想いに駆られた万年青年達の悲喜交々を、南河内の風土と一緒に紹介します。

2008年08月09日

その後のリンゴ

たった1個実ってくれたリンゴの事を紹介したが、その後の報告をしよう。世間ではこれからがリンゴの最盛期である。来月になれば真っ赤なリンゴ畑がそこかしこに出現するだろう。弘前でも木村さん(リンゴ農家・木村秋則氏)家のリンゴがたわわに実っているのではなかろうか。無肥料・無農薬栽培に成功された木村さんは、有名人となってしまわれた現在も、朴訥とした表情で黙々としてリンゴ畑で作業を続けておられるのであろうかな。tjさんからご推薦いただいた木村さんの事を紹介した著書(石川拓治・「奇跡のリンゴ」・幻冬舎・¥1365)を読んでいるところだが、無肥料・無農薬での栽培は苦難の連続だったようだ。

              小生のリンゴ畑。たった2本だけのリンゴの木だ。
その後のリンゴ

慣行農法でリンゴ栽培を行っていた木村さんが、無肥料・無農薬栽培への道を歩み始めたきっかけは、農薬過敏症だった奥さんをなんとか楽にさせてあげたいとの思いからだったようだ。他の果樹でもそうだが、品種改良が進んだ結果、立派な果実は収穫できるが病気や害虫等への耐性が極めて弱くなっているのである。農薬の使用を前提としたリンゴの木、とでも言えるだろうか。

     たった1個実ったリンゴは落下してしまった。樹は青々として元気だ。
その後のリンゴ  その後のリンゴ

木村さんにあやかった訳でもないが、小生の樹も自然農法に近い手法で育てている。苗木を植えて8年あまり、これまで鶏糞等をやったのが2~3回程度、後は刈り取った草を根本に敷く程度だ。無論、消毒は一切していない。前回も報告したが、花は咲くものの実はつけてくれなかった。それが今年始めて、小さなリンゴが1個だけ実ったのだ。

              毎年若々しい新たな枝を伸ばしてくれる。
    その後のリンゴ

木村さんのリンゴ畑は800本、小生のは2本だけ、その違いもあるのだろう。虫などもほとんどやってこない。画像をご覧のとおりで樹は青々としてとても元気だ。例のゴマダラも、リンゴはあまりお好みではないとみえ、遊んでいる姿を見かけたことがない。この調子でいってくれれば、ひょっとしたら結実が期待できるかもと楽しみにしている。



リンゴの隣にはプラムの樹が数本植えてある。リンゴと同じ時期に植え込んだものだ。こちらは昨年あたりから実を付けるようになった。まだ酸っぱくて食べれた代物ではないが、芳醇な完熟を期待している

                 しっかりと実ったプラムの樹。その後のリンゴ

上記の書籍を読んでいて、気になった事がある。現在の慣行農法は、一言で言えば石油漬けの農法とでも言える手法である。化石燃料が有限であることは周知の事実。そう遠くない、いずれかの時点では枯渇するのだ。車は走れなくとも生きてはいける。だが、食料が生産できなくなったら・・・・・・・・想像したくはないが、想定しておかねばならない。書籍のなかで、木村さんが両手を広げ、「さあ、私の船に乗りなさい」と語っている場面がでてくる。事実なのか、冗談としてのパフォーマンスなのか、不明なのだが。バイブルに表現された一節を思い出させてくれるシーンだ。そうならないことを願っているのだが。



多少なりとも農に関心をお持ちの方には、木村さんの事を是非に知っていただきたい。7月末に出版された、石川拓治さんの下記の著書を、ご一読されるようにお薦めしたいと思います。


     その後のリンゴ 





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