2008年08月27日
エビス草
エビス草といわれてもピンと来られる方は少ないだろう。小生もUさんの畑で出会うまでは皆目知らなかった。茶畑や、と言ってUさんは笑っておられるが、エビス草の種からハブ茶なるものが出来上がるそうだ。本場の中国では決明子と呼ばれて漢方薬として使用されているとか。最年長のUさんが、体力抜群で最も活動的なのも、ひょっとしたらハブ茶の効用かもしれない。
Uさんのお茶畑(エビス草の大軍団だ)
エビス草は4月~5月頃に種まきし、10月頃が収穫期だ。いまは花盛りでインゲンのような実をしっかり着けだしている。10月に入るとインゲンのような実がはじけ、中からゴマのような種が飛び出すのだ。ハブ茶はこの種を採取し煎じて飲用する。10グラム程度を15分位煎じたらいいそうだ。Uさんに飲用させてもらったが、あっさりしていて飲みやすい。
エビス草の実。この中に10個~20個位の種がはいっている。
花はこんな状態。清楚な雰囲気の黄色一色です。
北アメリカ原産のエビス草だが、東南アジアから中国に伝わり、日本には江戸時代に中国から流入したようだ。薬草として使用され、主に疲労回復・眼精疲労・便通・食欲増進・目の充血・高血圧予防・・・・・・・・・・等々の効能があるとか。漢方の常として、直接疾病に作用するのではなく、体調を整えて自然治癒力を回復し、結果として疾病を治していくようだ。小生の場合はそうした効能をねらった訳ではなく、お茶の自給自足が出来ないものかとの思惑からチャレンジしてみた。Uさんに種をいただき春先に畑に蒔いておいたのだ。
小生のエビス草。高さ20センチ程度しかなく幼苗並みだ。
結果は惨憺たるものだった。上記の画像をご覧いただきたい。芽を出して伸びてはくれたものの、高さ20センチくらいしか無く、実が着くどころではない。エビス草はマメ科の1年草なので、そんなに栽培がややこしい植物ではないんだが。今のところ原因が思い当たらない。残念だがUさんにもう一度種をいただき、来春再挑戦するしかないのだろうか。
Uさんのエビス草は収穫目前だ。どこに違いがあるのだろう。