2008年11月19日
危機への備え
イザヤ・ペンダサン氏が語るように、安全と水とはただ、だと気楽に信じ込んでいたわが同胞達も少しづつ変わりつつあるようだ。無論、彼の言う安全とは国の防衛のことを指しているとは思うのだが、日常の幅広い面で安全は確保しなければならない。基本的には自力である。昔からご先祖様が言い伝えて来られましたよね、「怪我と弁当は自分持ち」だと。自分だけは安全だとか、考えるのが面倒だとか、誰かがやってくれるとか、行政の責任とか・・・・・・・・・・他人事の発想がまかり通ってきたのは、戦後のおかしな思潮によるものかと考えられます。最近不思議に思えるのは、こうした風潮が少しづつですが変わって来ている事です。良識を備えた判断力を持つ市民が増えて来ているようですね。新聞やテレビや週刊誌といったマスメディア情報があまり信頼されなくなってきたのもその証かもしれません。誘導され、操作される対象ではなくなって来ているようなのです。北米や欧州でメディア関係者のリストラが増加しているのは、何かを暗示しているのでしょうか。
わが集落でも自主防災組織というものを立ち上げることに。本日は初回訓練。
わが集落でも自主防災組織というものを立ち上げることになりました。町内会が主役ですが、住民としての消防署員や警察官やガードマンや行政職員など、プロと呼べる方々も参加しています。主たる目的は南海地震と東南海地震への備えです。地震の襲来はほぼ確実とも言われており、関西には阪神淡路大震災という大変な前例も存在します。先の大震災の折にも、トップである時の宰相が座視しておられたのか、初期対策が遅れた結果多くの方が亡くなられた人災では、との疑問の声もあります。我々もこうした事例に学んで、最初の避難や救出を出来る限り相互扶助で行おうとの発想なのです。
本日は雨の休日にも関わらずたくさんの住民の方が参加してくれました。決められた避難路に従って地区の小学校に避難、住所や氏名を届けて体育館に終結します。ここで町内会長からの経過報告と講師による防災講習とが実施されました。本当は校庭で消火活動なども予定してましたが天候の都合で中止となりました。講師は陸上自衛隊出身のかたでサバイバル活動のプロのようです。生き残りの方策について詳しい講習が為されました。
ユーモラスな表現でわかりやすく解説されます。さすがプロですね。
当日配布されたパンフレットの一部を覗いてみましょう。備え置くべき防災グッズが紹介されています。なかなか個人では気づきにくい品々です。こうした物品を事前に準備し、目につきやすい場所に保管しておくべきでしょうね。講師の話にもありましたが、最低3日~4日は自力で生き延びるだけの水、食料、燃料、医薬品、トイレ対策等を備えて欲しいとの事でした。理屈ではわかっていてもなかなか行動が伴わないものです。小生も話を聞いたあと、急遽、ミネラルウオーターの購入に走りました。最低で、一人一日3リットルは必要だそうです。
備えておくべき防災グッズの一覧です。
参加者へのプレゼント、水とレスキューシートです。
今日・明日にでも発生してもおかしくない地震。集落でも公園の空きスペースを活用して倉庫を造り、防災用品を備蓄しようとの話が進んでいます。「先憂後楽」、備えあれば憂いなし、でいきたいものです。それにしても皆さんの関心がこれほど高いとは想像もしておりませんでした。識者の方々からは、とかくの非難や中傷を受ける日本国ですが、住民の方々は意外と健全なようです。政治家や政府が当てにならないことも重々自覚しておられます。自分たちの身は自分たちで守ろう、この草の根の発想を大事にしていきたいと思っています。