2008年11月23日
とある日の畑風景
たまには皆の衆の活動状況も報告しよう。共同農園に集う仲間達である。リタイア組が大半だが現役の若手も存在する。自分の都合に合わせて、適宜、畑へと集合するのだ。幸いにして近くに大きな駐車場があり、近在の方に迷惑をかけずに作業に専念出来るのが非常にありがたいところ。水もトイレも完備してくれている。金剛山の中腹にあって風光明媚、都会の中の田舎、小さな絵本のような村、風の谷の老青年達・・・・・・・・・・いかようにも素敵な形容詞が飛び出してくる。さて、活動状況は。
長幼の序で参りましょう。まずは最年長のUさん。
昔のガキ大将がそのまま大きくなったような人物、何とも行動力の豊かな元気印の御仁だ。率先して皆の衆を引っ張っている。ゲストハウスの建築や増築案の提案なども彼の発案なのだ。米作りも彼の存在が極めて大きい。幼少時からオヤジ殿に米作り、炭焼き等を仕込まれた実績が、今にして役立っている。
少々遅いがソラマメの植え付け準備のようだ。活動範囲が広いので、栽培時期に間に合わないことも多い。馬力があるので短時間で片付けてしまわれるのだが。
Uさんの次の畑はKさん。集団の参謀格だ。困ったときは彼に相談。
農作業に関しての知恵袋、軍隊で言えば名参謀にあたるだろう。野菜類の栽培や米作りに関して困ったときは彼に相談、がこの地の定石である。自称、元営業マンだが、小生の家内など農学部の大学教授だったのでは、と噂している。当たらずとも遠からずかも知れない。
エンドウの植え付け準備に掛かりっきりのようだ。春キャベツも植え付けるのだとか。今頃キャベツの苗なんか入手できるの、と聞いたらあるところにはあるそうだ。しっかりと準備されていた。
春キャベツの苗です。ビニール囲いが必要かも。
さてKさんの次の畑はMtさん。本日は奥様ご同伴です。奥様は本日が畑への初デビューかな。2馬力で快調に作業をこなしておられます。収穫がメインだとかで、遅まきの芋掘りを筆頭に。なかなか立派な芋が出現しています、ナルトキントキかな。彼は森林インストラクターでもあり、森林作業などを簡潔に手際よく説明して納得させるのが得意技。いわば集団のチューターといった存在でしょうか。
芋を抱えてニンマリ、Mtさんの勇姿です。
みごとな収穫物、ナルトキントキのようですね。
彼の説では、サツマイモは船底型の植え付けがベストだとか。無論、深めに耕耘した高畝が前提条件ではありますが。作品を見てると納得せざるを得ないですね。小生のは斜めに差し込んだだけでした。
Mtさんの奥の畑はOkさん。大型車の免許を持つ車両マニアでもあります。どんな車でも運転出来ない物はない、そう言い切れる人物かも知れません。細い曲がりくねった農道で、余裕幅は全く無いのにバックで軽々と軽トラを操作します。おかげで米作りがどれほど楽になったことか。機械類に滅法強いのも彼の持ち味でしょう。形ある物は必ず壊れるもの、即刻、彼の出番でもあります。農作業より工具を持ってる方が似合っているかも知れませんね。いわば集団のメカニックといった役割でしょうか。
定規で線を引いたような畝作りが彼の特徴です。
立派な里芋を掘り出してました。奥方へのお土産かな。
おっとっと初デビューの奥様を忘れるところだった。帽子姿のご婦人です。今日はハヤトウリの収穫のようですね。漬け物とサラダにするのだとか語っておられましたが。今夜の夕食には間に合うのかな。

雨模様の天候もあって、本日畑に集結していたのは以上の皆さん方です。和気藹々と楽しく作業を続けています。畑にくれば誰かがいる、それがお互いを元気づけているのかもしれませんね。安心できる食材も土産になるし。ゲストハウス前では炭火が赤々と燃えていました。Kさんの配慮でしょう。本日は焼き芋ではなくお茶のようですね。コーヒー好きが多いので、又、飲みながらの時事放談が始まるかもしれません。話題は、麻生首相の原稿の珍読み(マンガの影響大のようですね)かも。幼児からの英語教育や、数学の英才教育や、早くからのお受験などよりも、日本語を自在に使いこなせる国語教育の充実こそが急務かも知れないですね。古典の素読が必要かもしれません。
機嫌良く皆の到来を待ってくれています。
