2009年02月15日
種子の仕入れに
ぼちぼちと春蒔きの準備期となってきた。気の早い方は既に種子類を購入済みではなかろうか。例年、早めに仕入れて自宅で種蒔きしポット苗を作る方がおられる。小生も見習わないと、と思いつついつも出遅れていたのだ。本年は負けまいぞ、ということで早々に種子を仕入れに出かけた。近隣では最も大きな園芸店、さすがにあらゆる種子類がそろっている。言わずとしれたF1種、種苗会社による一代限りの販売用種子である。管理しやすく栽培しやすく作ってあるが、一代しか使用できない。又、遺伝子組み換え等の可能性も否定はできないようだ。部分的には自家採取もありうるが、大半はF1種に頼らざるを得ないのが実情である。ということで何種類か購入してきた。これから4月にかけての種蒔き用だ。
ありとあらゆる種子類が販売されています。
春先はいい、何でも作れそうな気がしてくるのだ。気候も暖かく穏やかになり野菜類も発芽し易い。初めて挑戦される方はこの時期から始められたらどうだろうか。商品化を想定しなければ、そう心配なく大半のものが栽培可能だ。病虫害の懸念はあるが、ネットの使用や防虫剤の適正な使用等でかなり防除できる。自家用なら虫くれの野菜でもいいではなかろうか。市販のF1種は一袋100円位から500円位で充分購入できる。立ち飲みコーヒー代位で数ヶ月遊べますので安い道楽ではないでしょうか。
小生の購入分です。直まき用とポット苗作りようとがあります。
販売用の種子は交雑を避けるためか外国で生産されるケースが多いようですね。購入した分にも外国産のがありました。野菜の国際化といえば聞こえがいいですが、実際には海外の種苗メーカーに支配されているのではとの懸念が消えませんね。在来種をしっかりと守っていかないと、野菜の自給も困難となる可能性があります。ネットでめくってましたらおもしろい記事がありました。ご参考までにリンクしておきますので、お暇な方は覗いてみてください。
モンサント
http://ja.wikipedia.org/wiki/モンサント_(企業)
ヒロさん日記
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1670442
小生の購入した種子で外国産のものです。
麻生総理の大好きな漫画「ゴルゴ13」では、欧州のプラントハンター(種子採取人とでも訳すのだろうか)がヒマラヤの山中で射殺される場面がある。彼はクールに職務を執行するのだが、依頼人の心中には「天誅」の二文字があったのかも知れない。歴史上も欧米諸国はアジアとアジア人を食い物としてきた。今、その恐れが全くないとは誰も断言できないだろう。
さてこうして種子販売の実情を垣間見ていると、物知り博士のKさんの存在が浮かび上がってくる。例のエンドウのツタンカーメンの自家採取を続けておられる人物だ。最初は、そんな面倒なことしなくとも、エンドウの種子は200円ぐらいで売ってるやん・・・・・・・・程度の認識しかなかったのだ。よくよく考えてみると、彼には深慮遠謀があって国の将来を見据えておられたのではないか、と改めて見直した次第。便利さや安さや快適さなどだけで物事を判断してはいけないようですね。
噂のツタンカーメンを画像でチェックしてみましょう。F1種に比べたら少々発育が遅いようです。発育遅滞とみるか、大器晩成とみるか。
一般的なエンドウです。無論F1種を植え付けたもの。
Kさんに頂いたツタンカーメン。自家採取の種です。